アーノルド・シュワルツェネッガー、マスク着用拒むトランプ大統領を「頭が悪い」とぶった斬る

昨今では世界中で、マスクを付けて外出する人々の姿は珍しいものではなくなった。しかしドナルド・トランプ米大統領は「記者会見にそぐわない」とマスク装着に関して否定的な意見を示し、会見時にもマスクを付けずに現れる姿がよく見られる。このほど“シュワちゃん”ことアーノルド・シュワルツェネッガー（72）が、そんなトランプ大統領に向けて「頭が悪い」とぶった斬るコメントを残した。

映画『ターミネーター』シリーズなど数々の映画に出演した人気俳優アーノルド・シュワルツェネッガーは、2003年から2011年の間に米カリフォルニア州知事（共和党）を務めたことでも知られる。知事ではなくなった今も積極的に政治に関与し、環境保護を唱え続けているアーノルドだが、このほどカリフォルニア州が提示した「ウイルス感染対策の指針」を擁護する反応を見せた。

現地時間6月18日、現カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏（民主党）はTwitterで「これからカリフォルニア市民は公共の場でマスク着用が必須となります。これをみなさんで協力して行うことで、ウイルス拡散を抑えることができる。あなたがすることはただマスクを付けることだけです」という指針を提示した。アーノルドは同日、次のようなコメントを添えてニューサム氏のツイートを拡散した。

「これは100％正しい動きです。この活動はやがて私達が昨今の酷いウイルスに打ち勝つための要となるでしょう。もし私達みんながマスクを付ければ、ウイルス拡散を緩やかにし再び安全を確保することができる。科学者だってみんなこの考えに同意しているんだ。これは政治問題ではない。政治的な問題として片付けようとしている奴こそ“本当に頭が悪い”んだ。」

アーノルドはトランプ大統領の名前を出していないが、彼に向けて放った言葉であることは明らかであり、ニューサム氏もこのツイートを拡散させている。

なおトランプ大統領はこの件について反応していないが、『The Wall Street Journal』のインタビューにて「マスクこそがウイルス拡散の原因である」と信じ、再びマスク装着について反対意見を示していた。

「マスクを一旦つけて外す。そして、その手で自身の目や鼻、口を触る。これこそがウイルスの感染経路ではないでしょうか？」

画像は『Arnold Schwarzenegger　2020年2月15日付Instagram「Yesterday’s ＠schwarzeneggerinstitute homelessness summit was eye-opening and educational.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MIE）