DeNAの平良が“苦手”トラ退治でアレルギー克服へ「良い仕事」

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2020年06月29日 11:21  ベースボールキング

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◆ 苦手タイガース打線を翻弄

 DeNAの平良拳太郎投手が阪神打線を翻弄し、今季2勝目をマーク。苦手としていたタイガース戦の勝ち越しを決めた。

 初回、先頭の近本光司選手に四球を与える嫌な流れの中で3番・糸井嘉男選手に適時打を打たれて先制を許したが、その裏に味方打線が3点をもぎ取り逆転。すると持ち前の打たせて取るピッチングが冴え、ピンチらしいピンチは4回の一死一二塁の場面程度だった。

 内外にシンカー、スライダーを低めに集めつつ、最速145キロのストレートを効果的に配球した戸柱恭孝のリードも素晴らしく、内野ゴロの山を築き上げる好投。6回を104球、被安打2、与四球2、奪三振3と、見事な内容だった。

 本人も「初回の先頭打者に四球で出塁を許し、失点につなげてしまった」と反省しながら「木塚コーチから修正点を言っていただき、戸柱さんとコミュニケーションを取り、打者の反応を見ながら全球種を使えたことは良かった」と、自己評価した。


◆ 虎アレルギー克服へ大事な勝利

 27日の試合はほぼ勝利を手中に収めながら、まさかの逆転負け。ラミレス監督も「今日は重要な試合」と位置づけたゲームに9−1と快勝し、立役者の平良には「非常に良い仕事をしてくれた。戸柱とのコンビネーションも冴えていた」と賛辞を送った。

 ラミレス政権下では過去に勝ち越したとがない“苦手”阪神相手に、カード勝ち越しという最高の滑り出し。前日の敗戦もあり「きょう負けると『また今年もか』とモチベーションが下がりかねない。流れが向こうに行っていたところを、こっちに引きよせられたのは大きい。勝ったことで『今年のDeNAベイスターズは違う』というような気持ちになれた」と、“虎アレルギー”の払拭という意味でも価値ある勝利となったことを強調した。

 平良の連勝もあり開幕からのホームでの9戦を、6勝3敗と好成績でスタートさせることができたベイスターズ。元巨人の琉球サイドスローが、苦手とする虎退治に一役買い、火曜日から始まる古巣との戦いに向けて勢いを付けるべく大きな1勝をあげた。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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  • 平良はまだ1勝だけど、「2勝」という情報はどこから出てきたんだ?
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