ヘンリー王子・メーガン妃夫妻、ヘイトクライムの被害者女性を電話で励ます

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2020年06月30日 10:51  Techinsight Japan

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ヘンリー王子夫妻と電話で話したことを報告したマイケル・ジョンソン氏(画像は『Michael Johnson 2020年6月27日付Twitter「On the phone with Prince Harry and Meghan Markel the Duchess of Sussex.」』のスクリーンショット)
英王室を離れ、表立った行動がめっきり減った最近のヘンリー王子・メーガン妃夫妻だが、水面下ではアクティブに活動を続けている。先日はヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害に遭った18歳の女性にコンタクトを取り、励ましのメッセージを送っていたことが明らかになった。

ヘイトクライムとは人種や宗教間の対立、あるいは性的指向に対する偏見などを動機とする犯罪だ。今月24日、米ウィスコンシン州マディソンの路上で白人集団から人種差別的な言葉を浴びせられた上に、顔にやけどを負わされたアルシア・バーンスタインさんは、そんなヘイトクライムの被害者である。

白人とアフリカ系アメリカ人の親を持つバイレイシャルのアルシアさんは、生まれ育った街でたまたま信号待ちをしていた最中に、肌の色を理由に見ず知らずの白人の男達からオイルライターを投げつけられ、顔や首などにやけどを負わされた。この恐ろしい事件を知ったヘンリー王子とメーガン妃は、アルシアさんの代理人でデーン郡の「Boys&Girls Club」でCEOを務めるマイケル・ジョンソン氏を通じて、アルシアさんと直接話をする機会を持ったという。

ジョンソン氏はその事実を27日、自身のTwitterで次のように報告している。

「ヘンリー王子・メーガン妃夫妻と電話で話しました。ヘンリー王子は『若者の声は大切』とおっしゃり、メーガン妃はいずれウィスコンシンの若い女性達と話す機会を持つことを約束してくださいました。」
「私達は近日中にスケジュールを調整する予定です。我々のことを気にかけてくださり、ありがとうございます!」

ジョンソン氏によれば、メーガン妃はアルシアさんと直接40分ほど会話をする機会を持ったそうで、バイレイシャルという同じ境遇やセルフケア(自分自身をいたわり、大切にすること)について話し合ったほか、妃はネガティブな意見から距離を置くためソーシャルメディアから離れるようにとアドバイスしたという。事件後は大きなショックに襲われ苦しい日々が続くアルシアさんだが、ジョンソン氏は「アルシアはメーガン妃との会話に励まされました」と話している。同氏はまた、メーガン妃がアルシアさんと今後も定期的に連絡を取っていきたい、彼女の電話番号を教えてほしいと依頼してきたことも『Channel3000.com』に明かしている。

なお地元メディア『WKOW 27』によれば、ウィスコンシン州の若い女性達へ向けたメーガン妃のスピーチは、今後ビデオ通話などを介したバーチャルイベントとなる予定で、ジョンソン氏は「州内のみならず人種差別被害を受けている全米のすべての若者に妃の声が届けば」と話しているそうだ。

メーガン妃が政治的な発言が許されないロイヤルメンバーという立場を離れ、夫ヘンリー王子とともに拠点を故郷アメリカに移したのは今年3月のこと。パンデミックの影響を受け当初予定していたチャリティー団体のローンチが遅れるなかで、ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさん殺害事件が勃発した。人種差別の撤廃や正義を求める気運がよりいっそう高まる現在のアメリカに、こうしてバイレイシャルのルーツを持つメーガン妃が戻ってきたことで「今後は妃が公民権活動家として活躍の場を広げていくのでは?」との見方も強まっているようだ。

画像は『Michael Johnson 2020年6月27日付Twitter「On the phone with Prince Harry and Meghan Markel the Duchess of Sussex.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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