若手女優が過去の“ヘアスタイル“について謝罪、何が問題だったの?

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2020年07月01日 09:21  女子SPA!

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写真フローレンス・ピュー
フローレンス・ピュー
 いま注目の若手女優フローレンス・ピュー(24)が、インスタグラムに謝罪文を投稿した。そこには、過去に自身が“あるヘアスタイル”を真似したことを後悔し、反省する言葉が綴られている。今回、フローレンスが謝罪するきっかけとなったヘアスタイルとは、一体どんなものだったのか。

◆当時はやっていたヘアスタイル「コーンロウ」

 フローレンスは、現在ヒット中の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』をはじめ話題作に次々と出演しているイギリス出身の女優。若くしてその演技力は高く評価され、第92回アカデミー助演女優賞にノミネートされた。

 そんなフローレンスが先日、自身のインスタグラムに長文を投稿した。そこには、自身が17歳の時、アフリカ系の人々の間で人気の編み込みスタイル「コーンロウ」を真似したことに対する後悔の念が綴られている。

「この4週間は、とても重大なものでした。世界が変わり始め、情報の波が押し寄せています。それらは正直なところ、私が今まで気がついていなかったものです」

「多くの人々と同様に、私も読み、耳を傾け、署名や寄付をし、さらに読み続けました。白人としてのもろさを抑え込み、私が人生のなかで犯した罪をたどりたかったのです」

「その行動の大小にかかわらず、私達は自らを振り返り、それがどのように問題を大きくしているかを考えなければなりません」

 そして自身が18歳の時にロンドンで写真撮影をした際、当時17歳のホリーという写真家に出会ったことに言及したフローレンス。その当時、多くの白人女性セレブ達が頭の半分を編み上げたり剃ったりした姿でレッドカーペット上に登場しており、雑誌などでも特集されていたことから、自身も「コーンロウ」スタイルにしていることを自慢げにホリーに話したという。けれども、それは「文化の盗用」だとホリーから指摘されたという。

「ホリーは、文化の盗用とは何かを説明し始めました。その歴史、そして黒人の女の子達がその髪型をするとからかわれたりするのに対し、白人の女の子達がすると、クールと捉えられるということを。それは本当でした。黒人文化が明らかに搾取されていることが分かりました」

 そしてフローレンスは、当時は全く悪気がなかったとしたうえで、こう謝罪した。

「長い間、もしくはつい最近、不快な思いをさせた全ての人々に真に謝りたい。私の過去の行いをなかったことにすることはできませんが、それらのことに盲目だった私達は、そのことが私達の落度であり、無知であり、白人の特権だったと認識すべきです。そして、これほど時間がかかったことを心から謝ります」

 ほかの人種・民族のスタイルをクールだと感じてマネするのは、ある面でリスペクトだし、その結果マイノリティの文化が広まることもある。歴史上、そういうことは繰り返されてきた。だが、それを文化の盗用だと感じる人もいて、難しい問題なのだろう。

◆着物、タトゥー、芸者スタイルも「文化の盗用」として炎上

 実はコーンロウをめぐっては、たびたび「文化の盗用」として批判が起きている。今年1月には、日本のファッションブランド『コムデギャルソン』のショーのなかで、白人モデルがコーンロウのかつらを着け、ステージを歩いたことに批判が噴出。「不快」といった声がSNSにあがった。

 これに対し、ショーでかつらの演出をしたヘアスタイリストは、インスタグラムでこう釈明した。

「ショーはエジプトの王子からインスピレーションを得たもの。私はこのスタイルを本当に美しく感動的だと思っている。これは敬意を表したもので、誰かを不快にさせる意図は決してなかった」

 また過去には、世界的スター歌手のジャスティン・ビーバーや、起業家でセレブタレントのカイリー・ジェンナーが髪型をコーンロウに変えたことで炎上したことも。このときジャスティンは「黒人の真似をしているようにみられるけど、自分にしてみれば“ただの髪の話”って感じ」と反論している。

 こういった問題はヘアスタイルに限らない。たとえば、大の親日家として知られる世界的歌姫のアリアナ・グランデが左手のひらに日本語で「七輪」と記されたタトゥーを入れたことがあったが、これも「文化の盗用」として米国内で批判を浴びた。キム・カーダシアンが自身の下着ブランド名に「キモノ(KIMONO)」を使用、商標登録しようとしたときも、大きな物議をかもした。

 キムの「キモノ(KIMONO)下着」には日本国内でも反対の声が多かったが、一方で「文化の盗用」だとして海外で批判されても、日本国内では問題視されないこともあるようだ。たとえば数年前、ファッション誌「VOGUE」に白人モデルのカーリー・クロスが芸者風スタイルでうつっている写真が掲載され、米を中心に批判が相次いだ。これを受け、カーリーはSNSで「文化の盗用をしてしまいました」と謝罪。しかし、日本国内では「何が問題なの?」「キレイだと思うけど」といった好意的な声が多く、この写真を日本人や日本文化に対する偏見と受け取った人は少なかったようだ。

 日本では議論されることが少ない「文化の盗用」だが、いま他の民族・人種の文化に対する配慮が求められている。

<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>

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