プロの本気が凄かった ポケGO好きペーパークラフトデザイナーのファンアート

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2020年07月01日 16:32  おたくま経済新聞

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プロの本気が凄かった ポケGO好きペーパークラフトデザイナーのファンアート

 スマホ片手に見つけた捕獲したモンスターを育成して、交換や育成をするアプリゲーム「ポケモンGO」。2020年7月で配信4年になるとのことで、すっかり世の中にも浸透しました。


 そのポケモンGOに登場する数々のアイテム。どれも可愛いデザインでこれが現実になったらな……。と思う人は一人や二人じゃないはずです。そのアイテムをペーパークラフトで再現した作品がとってもすごいんです。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


「レイドパスがもっと欲しかったので自分で紙で作りました」


 と、ツイッターで作品を紹介しているのはペーパークラフトデザイナーの紙ペンギンさん(@ponkar_)。学生時代から紙を使ったモノづくりが得意で、現在はキャラクターの形をしたペーパークラフトや飛び出す絵本などを設計からイラストまで担っており、以前は某家電量販店の予約特典の製作も担当されたという現役バリバリの方です。ツイッターでは趣味で作った作品を中心に公開しています。今回はその中のファンアートといわれるもの。


 今回紙ペンギンさんが製作したのが「レイドパス」というアイテム。ちなみにこのレイドパスというのはポケモンGOでは“レイドバトル”という対戦にて使用するアイテムになります。どちらかというと平面的な形状をしているのですが、ゲームに登場するアイテムに瓜二つの立体感のある作りとなっています。しかもこれは紙で出来た“ペーパークラフト”というものですがどうやって作ったのでしょうか?


「私の場合は、作りたいもののイラストを見て最初に断面図を描いてから真っ白な展開図を作るというやり方をしています。まずは立体にしてみて形状の作りこみが一番大事ですね。このバランスを合わせるところが一番苦労するところです」


 場合によっては作り直しもあるというこの展開図づくり。しかしペーパークラフトにとってもっとも重要なのが“リアル感のある立体”ということで、どうしてもここは時間を費やしてしまうそう。また展開図が完成したら今度はPC作業でイラストを入れていくそうですが、今回作ったレイドパスはデザインが細かく手間がかかったとのことです。


「でもここまで出来たらあとはカットして組み立てるだけです。ここはデータを読み込めば自動でカットしてくれるので」


 自他ともに認める不器用な筆者にとってはここも超絶技巧に感じられるのですが、サラッと仰った紙ペンギンさん……凄い人!


 そんなわけで制作過程を丁寧に教えてくださった紙ペンギンさんですが、せっかくなのでということで今回別に作った“キズぐすり”もご紹介いただきました。ちなみにキズぐすりというのは、読んで字のごとくポケモンを回復させるために使用するアイテムです。こちらは本家ポケットモンスターのゲーム内やアニメにも登場しているので、ポケモンGO未プレイの方にもなじみがあるのではないでしょうか。


「キズぐすりはレイドパスと違って立体感のある形状なのでひょっとしたらこっちの方が“映える”かもしれませんね」


 いやいや、どちらも凄まじく“映える”作りでございますよ……と私とこれをお読みになっている読者の皆様が感じられることを仰る紙ペンギンさんですが、ポケモンに関しては完全に趣味の世界で、生粋の紙での物作り好きの流れから作ってみたとのことでしたが、レイドパスを選んだ理由がとても興味深いものでした。


「私もポケモンGOは現実とリンクした写真撮影をすることが好きなんですが、実はポケモンGOの公式グッズって意外と少なくて、特にアイテム系のものはとりわけ少なかったんです。なので自分で紙で作りました」


 まるで中世フランスでの名ゼリフのごとく実現してしまった紙ペンギンさん。Twitter上では海外からの反応も多く、ワールドワイドな話題提供となりました。なお紙ペンギンさんですが、今回のレイドパス以外にもツイートでは様々なリアル感満載のペーパークラフトを作られています。ご興味を持たれた方は是非フォローしてチェックしてみてください。



<記事化協力>
紙ペンギンさん(@ponkar_)


(向山純平)


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