1日に行われたデンマーク・カップ(DBUカップ)決勝オールボー対スナユスケ戦で、前例のない事態により試合が一時中断された。1日、デンマークメディア『TV2』が伝えた。
DBUカップの決勝戦は例年デンマーク代表のナショナルスタジアム『パルケン』で行われているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響に鑑み、中立地『エスビャウ・スタジアム』での開催に。観客動員も認められ、両チームのチケット販売は725枚ずつが割り当てられた。
観客はお互いに最低1メートルの距離を保つ「ソーシャルディスタンス」が要求されていたが、試合開始から30分頃、オールボーのウルトラス集団が1カ所に密集する。スタジアムの場内アナウンスからは数回、離れるよう勧告がなされたがウルトラスはそれを無視したため、レフェリーが試合を中断した。
その後もオールボーのコーチングスタッフらが粘り強く説得したものの、一部のサポーターは聞く耳を持たず。最終的に彼らはスタジアムから追放され、バスでオールボーの街まで送り帰されたという。
試合は約13分間の中断を経て再開。スナユスケが2−0で勝利し、大会初優勝を果たした。