バスケ日本代表「将来のチーム」が強そう! パリ五輪ではどんな布陣になる?

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2020年07月02日 17:00  AERA dot.

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写真今年高校生ながらプロの試合に出場し、大きなインパクトを残した河村勇輝 (c)朝日新聞社
今年高校生ながらプロの試合に出場し、大きなインパクトを残した河村勇輝 (c)朝日新聞社
 Bリーグの発足に加え渡邊雄太や八村塁のNBAでの活躍で、国内でもバスケットボールがこれまで以上に注目されるスポーツになった。昨年の日本代表は、この二人にニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)を合わせた「ビッグ3」を形成し「史上最高」という評価を受けると、FIBAバスケットボールワールドカップ2019予選では、崖っぷちの4連敗から8連勝という快進撃。奇跡の本戦出場を果たした。しかし、結果は未勝利で惨敗。まだまだ世界のトップとの差が大きいことを印象付けた。

 既存の日本代表の実力が問われるのは地元開催の東京五輪だが、ご存知のとおり五輪は2021年に延期となり、その真価が見られるのは一年後までお預けとなった。とは言え、現在の世界ランクが40位の日本が、来年の五輪時点でバスケ強豪国となり世界のトップと互角に渡り合えるとはちょっと考え難い。いくら八村や渡邊、馬場雄大らが大車輪のプレーを見せても、上位進出というのは無理難題にも思える。

 一方で、将来の日本代表はどうだろう。近々での結果を求めるのではなく、2024年パリ五輪での飛躍なら大きな期待を寄せられるのではないだろうか。

 2024年といえば今から4年後だが、まずNBAでプレーする八村と渡邊はそれぞれ26歳、29歳になっている。このまま成長し続ければ、渡邊はNBAプレーヤーとして定着しているだろうし、八村はそれ以上の活躍、例えばオールスターレベルになることも十分に考えられるはずだ。この二人に続き、馬場も本場米国でスキルアップしNBAチームでロースター入りしていれば、この時の日本代表は、世界に対してかなりインパクトのあるメンバーを揃えることになる。

 というのも、昨年のワールドカップに出場した32カ国で現役のNBA選手が三名以上在籍していた国は、オーストラリア、フランス、ドイツ、ナイジェリア、セルビア、トルコ、そして米国の7カ国だけ。もちろんNBA選手を抱えていれば勝てるというわけではないが、チームに複数のNBAプレーヤーを抱えているということはまだまだ貴重なことだし、NBAで一線級の選手がいるとなれば、それは他チームにとっては驚異となるのだ。

 また4年後となれば、国内選手のメンバーも今とは様変わりしているだろう。注目されるのはガード陣だ。現在の日本代表の司令塔・富樫勇樹(千葉ジェッツふなばし)は2024年に31歳となっている。現時点ではその座に留まることも想定されるが、このポジションには河村勇輝(東海大学)とのテーブス海(宇都宮ブレックス)が控えている。

 パリ五輪時点の河村は大学を卒業し、Bリーグでプレーするか海外に飛び出すかというところ。福岡第一高等学校時代や、特別指定選手として加入した今年の三遠ネオフェニックスでのプレーなど、既に代表クラスの実力を見せているが、順調に行けば今の富樫を越える存在になっていてもおかしくはない。

 テーブスは、ノースカロライナ大学ウィルミントン校で1年間プレーした後に、Bリーグでのプレーを決断しブレックスに入団した。その一番の目的はA代表に入ること。グローバルで見れば188cmという身長はポイントガードとしても決して高くはないが、富樫、河村がともに身長170cm前後であることを考えれば、テーブスの188cmという高さは願ってもないことだ。年齢も25歳となりプロとしての経験も十分に積んだ時期となっているだけに、日本代表にとってはかなりの戦力となるだろう。

 また、ガードでは田中力、富永啓生という米国でスキルアップを目指している将来を嘱望されたプレーヤーもいる。次回五輪時点で田中は22歳で富永は23歳。代表というとどうしても八村や渡邊に目線は集中するが、4年後の日本代表は、現代表の田中大貴(アルバルク東京)や比江島慎(宇都宮)らとの争いも含め、バックコートの層がかなり厚いといえそうだ。

 そして4年後の日本代表が飛躍する上で忘れてはならないのが帰化枠だ。国際バスケットボール連盟(FIBA)の規定でメンバーに入れる帰化選手は一人だけ。2018年にファジーカスが帰化してからは彼の「指定席」だったが、ライアン・ロシター(宇都宮)、ギャビン・エドワーズ(千葉)が続けて帰化したことで、この枠の争いが熾烈なものになった。

 4年後となるとファジーカスは39歳となり、ロシターの34歳、エドワーズの36歳に比べると年齢的にかなり不利になる他、世界を相手にした戦いになるとファジーカスはディフェンス面で大きな不安を残す。現状ではロシターかエドワーズが帰化枠での代表候補だが、これからの4年間で新たな帰化選手が生まれる可能性も十分。誰が残るにしても、帰化枠の選手は八村とともにフロントコートで長い時間をプレーすることになるだけに、日本代表の将来を左右する存在とも言える。

 簡単ながらこうして想像してみると、どのポジションもこれまで以上にレベルアップしていることは必至。東京五輪すら来年に開催予定なのでせっかちな話ではあるが、いずれにしても将来の日本のバスケには明るい光が差し込んでいる。(文/田村一人)




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