阪堺電気軌道が運賃変更を申請、全線230円均一に - 今年10月に改定

阪堺電気軌道は6月30日付で、国土交通省近畿運輸局長宛に軌道旅客運賃変更認可申請を行ったと発表した。上限運賃を250円(均一制)として申請しており、認可されれば実施運賃を全線230円均一に改定する予定としている。

現行の運賃は大阪市内・堺市内ともに210円均一。消費税率変更に伴う運賃改定を除けば、1995年3月以来の本格的な運賃改定となる。

阪堺電気軌道は申請の理由について、「経営の健全化を図りつつ輸送の安全を確保し、お客さまの利便性やサービスの維持向上を図る」ために必要と説明。老朽化した車両や施設設備の更新、サービス改善と安全性確保のための投資に加え、従業員の確保と外注工事費の高騰による負担の増加が見込まれ、現行の運賃を維持したままでは収支改善を図ることが難しいとしている。

通勤定期旅客運賃は上限運賃9,660円(均一制)、通学定期旅客運賃は上限運賃5,500円(均一制)で申請した。認可されれば、10月1日から運賃改定が行われる。（佐々木康弘）