インディカー第2戦GMRグランプリ:驚速ディクソンが2連勝。佐藤琢磨は粘りの走りを披露

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2020年07月05日 03:01  AUTOSPORT web

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新型コロナウィルス感染防止対策でマスクを着用しての表彰台に
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されたNTTインディカー・シリーズ第2戦GMRグランプリ。アメリカ独立記念日となる7月4日に決勝レースが行われ、7番手スタートのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が開幕2連勝を飾った。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、一時最後尾に落ちるも粘りの走りを見せ、10位でレースを終えた。

 無観客のインディアナポリス・モータースピードウェイで80周のバトルがスタート。ポールポジションのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はホールショットを決め、ジャック・バーベイ(マイヤー・シャンク・レーシング)が続く。4番手スタートのグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はコルトン・ハータ(アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー)を交わし3番手に浮上する。

 序盤、ペースが上がらない琢磨は最後尾の26番手まで下がってしまう。上位陣で最初にピットへ向かったのは5番手のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。14周目終わりで最初のタイヤ交換へ。

 17周目終わりでトップのパワーがピットイン。レイホールはファーストスティントを伸ばし2ピット作戦を狙う。

 レイホールは26周を走り切りピットイン。レッドタイヤからブラックタイヤへと変更する。

 全車が1回目のピットを終え、トップはパワー、ニューガーデンが2番手に上がり、ハーベイ、レイホール、ディクソンの順に。

 33周目終わりで5番手のディクソンがピットイン。ノーイエローでいけばレイホールが有利な展開だったが、36周目にオリバー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)が最終ターンで単独スピン。ウォールに激しくぶつかりイエローコーションとなる。

 ピットイン直前だった琢磨は燃料ギリギリのため、ピットレーンクローズの状態で給油のためピットイン。ピットレーンオープンで再度タイヤ交換を強いられる。

 このタイミングで上位のパワー、ニューガーデン、ハーベイなどもピットインし、レイホール、スペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、コナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)、ディクソン、ハータの順で41周目にリスタートを迎える。


 45周目にディクソンがピゴットを抜いて2番手に浮上する。ディクソンの勢いは止まらず、48周目のホームストレートでレイホールを簡単にオーバーテイク。トップに浮上すると、一気に差を開いていく。

 レイホールは54周を走行し最後のピットインへ。ユーズドレッドを装着し、ディクソンを追いかける。翌周、ディクソンもタイヤ交換へ。

 全車が最後のピットインを終えると、トップはディクソン。10秒以上のマージンを築き上がる。2番手にレイホール、3番手にシモン・パジェノー(チップ・ガナッシ)が浮上。ハータ、そしてルーキーのリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が続く。

 パワーは最後のピット作業で痛恨のエンジンストール。上位争いから離脱してしまう。上位を争っていたピゴットもエンジントラブルで後退する。


 ディクソンはそのままレースをリードし、2番手に約20秒の差をつけトップチェッカー。テキサス戦に続いて2連勝を飾り、通算48勝目を挙げた。

 パジェノーが最後までレイホールにアタックを続けたが、レイホールが守り切り2位フィニッシュ。3位にパジェノー。ルーキーのヴィーケイも5位と躍進を見せた。

 序盤は最後尾まで順位を下げた佐藤琢磨だったが、粘りの走りを見せ10位フィニッシュを果たしている。

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