セリエA第30節が4日に行われ、ラツィオとミランが対戦した。
2位に位置し、逆転優勝に向け勝ち点を落とせないラツィオは、エースのFWチーロ・インモービレが出場停止で欠場に。一方のヨーロッパリーグ出場権をかけて争うミランは、先日戦線復帰したFWズラタン・イブラヒモヴィッチがスタメンに名を連ねた。
試合は23分にアウェイチームの先制で動く。MFハカン・チャルハノールが左サイドからカットインしてシュートを放つと、これがディフェンスに当たって放物線を描き、GKトーマス・ストラコシャの頭上を打ち破った。
続く32分には、右サイドからのクロスにイブラヒモヴィッチが合わせ2点目。かと思いきやこのゴールはオフサイドの判定で取り消される。しかしその直後、ミランはエリア内でのハンドを誘いPKをゲット。イブラヒモヴィッチがキッカーを務めると、ボールはストラコシャの手を弾いてゴールへと吸い込まれた。
インモービレを欠く中、GKジャンルイジ・ドンナルンマらを相手に手こずるラツィオ攻撃陣は、53分にこの日最大のチャンスを迎える。カウンターから抜け出したMFマヌエル・ラッザリが1対1で右足を振り抜くと、このシュートがネットを揺らした。しかし判定は無情にもオフサイドとなり、反撃の狼煙を上げるには至らない。
すると59分、イブラヒモヴィッチに代わって途中出場したFWアンテ・レビッチがMFジャコモ・ボナベントゥーラのスルーパスを受け右足でシュート。落ち着いてキーパーの位置を確認したレビッチが、はやくもラツィオに3点差をつけるゴールをあげた。
ミランはその後もラツィオの反撃を許さず、試合はこのまま終了。首位ユヴェントスを追いかけるラツィオにとっては痛すぎる敗戦となった。勝利したミランは、暫定的にヨーロッパリーグ出場圏内の6位に浮上している。
次節のセリエA第31節、ラツィオはアウェイでレッチェと、ミランはホームでユヴェントスとそれぞれ7日に対戦する。
【スコア】
ラツィオ 0−3 ミラン
【得点者】
0−1 23分 ハカン・チャルハノール(ミラン)
0−2 34分 ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ミラン)
0−3 59分 アンテ・レビッチ(ミラン)