イチローと現役時代を共にしたMLBのスターで「ベストナイン」を組んでみた!

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2020年07月05日 16:00  AERA dot.

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写真メジャーでも数々の功績を残したイチロー (c)朝日新聞社
メジャーでも数々の功績を残したイチロー (c)朝日新聞社
 野茂英雄が1995年に挑戦し、成功したことで日本でもメジャーリーグが一気に近い存在となったが、やはり毎日試合に出場する野手のイチローや松井秀喜がアメリカに行ったことで、その認知度はさらに高まった。特にイチローが海を渡った2001年以降からのMLBのスターは日本の野球ファンの間でも有名な選手は多い。

【写真】「平成で最もカッコいいバッティングフォーム」はこの選手!

 そこで今回は、イチローがメジャーに移籍した2001年から、現役を引退した昨年までの各選手の成績をもとに、メジャーリーグの「ベストナイン」を選出してみたいと思う。※★は現役の選手、チーム名は現在の所属

*  *  *
■先発投手:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)★
 通算成績:225勝129敗、3006奪三振 防御率3.33

 次点:クレイトン・カーショー(ドジャース)★
 通算成績:169勝74敗、2464奪三振 防御率2.44

36歳となった昨シーズンも衰えぬ豪腕ぶりを披露し、自身2度目のサイ・ヤング賞を獲得したバーランダーを選出した。バーランダーは1度目の受賞となった2011年に24勝5敗、250奪三振、防御率2.40の成績で投手三冠を獲得。これまで5度の奪三振王に輝くなど、強打者ぞろいのメジャーリーガーを力でねじ伏せる投球は、歴代投手のなかでもトップクラスだ。

次点のカーショーは近年で最も安定した投手といっていいだろう。23歳だった2011年に21勝5敗、248奪三振、防御率2.28で投手三冠を獲得してサイ・ヤング賞に輝くと、2013年、2014年には連続で同賞を受賞した好左腕。ここ数年でストレートのスピードなどに衰えは見えるものの、決め球のカーブを武器に今後もさらに成績を伸ばしてくれそうだ。


■救援投手:マリアノ・リベラ(ヤンキース)
 通算成績:82勝60敗652セーブ、1173奪三振 防御率2.21

 次点:フランシスコ・ロドリゲス(エンゼルスなど)
 通算成績:52勝53敗437セーブ、1142奪三振 防御率2.86

これはリベラの他に候補はいない。1990年代中盤から名門ヤンキースのクローザーとして2010年までプレーし、積み上げた652セーブは歴代最多。最多セーブは3度とそこまで多くないが、代名詞のカットボールを武器に安定した投球を見せ、長きにわたって常勝チームの守護神に君臨し続けた。

リベラに続く通算セーブ数歴代2位のトレバー・ホフマン(パドレスなど)もいるが、2008年に今でもMLB記録のシーズン62セーブをマークしたロドリゲスを次点とした。リベラほどの安定感はなかったが、躍動感あふれるフォームから繰り出すストレート、スライダーなど持ち球はどれも素晴らしく、相手チームに絶望感を与えた。


■捕手:ジョー・マウアー(ツインズ)
 通算成績:2123安打143本塁打923打点、52盗塁 打率.306

 次点:イバン・ロドリゲス(タイガースなど)
 通算成績:2844安打311本塁打1332打点、127盗塁 打率.296

守備負担の多い捕手ながら卓越した打撃でファンを魅了したマウアーを選んだ。イチローのマリナーズと同じア・リーグ所属のツインズだったこともあり、その打撃技術は日本でも知るファンは多い。キャリアベストの打率.365をマークした2009年には2位のイチロー(.352)を抑え、自身3度目のリーディングヒッターとなった。守備面ではあまり目立たなかったが2007年には91試合の出場ながら、盗塁阻止率.533をマークしている。

次点のロドリゲスは、打撃も素晴らしかったが、やはり強肩を武器としたディフェンス能力が高く評価された捕手。2001年にはキャリアハイとなる盗塁阻止率.603をマークするなど、ゴールドグラブ賞選出は13回を数える。日本の球史に名を残した強肩捕手の城島健司も憧れのキャッチャーとして名前を挙げていた。


■一塁手:ミゲル・カブレラ(タイガース)★
 通算成績:2815安打477本塁打1694打点、38盗塁 打率.315

 次点:アルバート・プホルス(エンゼルス)★
 通算成績:3202安打656本塁打2075打点、114盗塁 打率.300

次点のプホルスも歴代トップクラスの一塁手で悩んだが、2012年に45年ぶりとなる三冠王に輝くなど、天才的なバッティングを若い頃から披露しているカブレラを選んだ。数字上はプホルスが上だが、ダルビッシュ有(カブス)もかつてテレビで「本当に凄かった」と語るなど、その打撃技術は他選手の追随を許さない。

プホルスは通算成績でヒット数が歴代15位、本塁打が同6位、打点が同4位タイと伝説的なプレイヤーであることは疑いようもない。カブレラもプホルスもまだ現役で、ともに殿堂入りが確実視されている。


■二塁手:ロビンソン・カノ(メッツ)★
 通算成績:2570安打324本塁打1272打点、51盗塁 打率.302

 次点:チェース・アトリー(フィリーズなど)
 通算成績:1885安打259本塁打1025打点、154盗塁 打率.275

主要タイトルの獲得はないものの、2005年のデビューから常にハイレベルなバッティングを披露しているカノを選んだ。主にセカンドを守った選手としてはジェフ・ケント(ジャイアンツなど)に次ぐ歴代2位の通算ホームラン数を誇る。守備もハイレベルで2度のゴールドグラブ賞を受賞した経験もある。

次点のアトリーは、2000年代後半から2010年代にかけて黄金期を迎えたフィリーズの主力。カノ同様、セカンドながら長打力を持ち合わせた名プレイヤーだった。全力プレーも魅力で、野球に対する姿勢でも高い評価を受けた選手でもある。


■三塁手:アレックス・ロドリゲス(ヤンキースなど)
 通算成績:3115安打696本塁打2086打点、329盗塁 打率.295

 次点:エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズなど)
 通算成績:3166安打477本塁打1707打点、121盗塁 打率.286

“Aロッド”ことメジャー屈指の長距離砲・ロドリゲスをチョイスした。レンジャーズ時代の2001年から3年連続でホームラン王に輝くなど、本塁打のタイトルは計5度獲得。通算の本塁打数は伝説の打者ベーブ・ルースに次ぐ歴代4位、打点は同3位とレジェンドクラスの数字を残した。禁止薬物使用のスキャンダルなどで晩年に成績を大きく落としたのが悔やまれる。

ベルトレは主要タイトルこそ本塁打王の1度のみだが、安打数は数多くの名選手を生み出したドミニカ共和国出身の選手として最多。Aロッドとは違い、キャリアの晩年も常に安定した成績を残し続けた。守備もレベルが高く5度ゴールドグラブ賞に選ばれている。


■遊撃手:デレク・ジーター(ヤンキース)
 通算成績:3465安打260本塁打1311打点、358盗塁 打率.310

 次点:ミゲル・テハダ(オリオールズなど)
 通算成績:2407安打307本塁打1302打点、85盗塁 打率.285

名門ヤンキースの主力選手として長年活躍した“ニューヨークの貴公子”。通算安打数は歴代6位と素晴らしい成績は多いが、魅力はなんといっても大舞台の強さ。ポストシーズンの通算成績では安打数(200)、得点(111)、塁打(302)など数々の歴代最多記録を保持している。

テハダは2001年以降限定でいれば、ジーターに全く引けを取らない成績を残した名ショート。2004年にはリーグトップの150打点を記録するなど、ジーター同様に勝負強い打撃が目立った。身長は175cmと小柄だが、パンチ力も兼ね備えていた。


■左翼手:バリー・ボンズ(ジャイアンツなど)
 通算成績:2935安打762本塁打1996打点、514盗塁 打率.298

 次点:ライアン・ブラウン(ブルワーズ)★
 通算成績:1933安打344本塁打1128打点、215盗塁 打率.298

90年代を中心に活躍したボンズだが、ベテランの域に入った2001年以降に多くのキャリアハイをマークした。ジャイアンツ時代の2001年には今でも破られないシーズン最多の73本塁打を放ち、2004年にも四球(232)、OPS(1.422)でシーズン歴代最多の記録を作った。薬物使用疑惑によって各成績に疑問符もつくが、それでも40歳近くになっても衰えなかった打棒は素晴らしいものがある。

ブラウンも2013年に薬物規定違反で出場停止(65試合)となり、ボンズ同様にグラウンド外での話題を振りまいたことが記憶に残るが、その後も所属チームのブルワーズで安定した成績を残している。2018年にはメジャー史上25人目となる「300本塁打、200盗塁」を達成している。


■中堅手・マイク・トラウト(エンゼルス)★
 通算成績:1324安打285本塁打752打点、200盗塁 打率.305

 次点・トリー・ハンター(ツインズなど)
 通算成績:2452安打353本塁打1391打点、195盗塁 打率.277

今回登場する選手の中で唯一2010年代にデビューしたトラウト。実質1年目に打率.326、30本塁打、49盗塁といきなり「トリプルスリー」を達成すると、その後も順調な成長を遂げ、今や誰もがMLB最高の野手として名前を挙げるプレイヤーとなった。まだ28歳ながらシーズンMVPに3度、オールスターには8度選出されるなど、すでにレジェンド級の存在だ。年齢的にもまだまだ成長が期待されるだけに、今後どういった活躍を見せてくれるかも非常に楽しみだ。

ハンターは2001年から9年連続でゴールドグラブ賞に輝いた名手で、守備のイメージが強いが打撃でも一流であったのは間違いない。だが、やはりディフェンス力の方が圧倒的なものがあり、2002年の球宴でボンズのホームラン性の打球をキャッチするなど、「ホームラン・ハンター」の異名でも有名だった。


■右翼手:イチロー(マリナーズなど)
 通算成績:3089安打117本塁打780打点、509盗塁 打率.311

 次点:ブラディミール・ゲレーロ(エンゼルスなど)
 通算成績:2590安打449本塁打1496打点、181盗塁 打率.318

ゲレーロも殿堂入りしたレジェンドだが、それを上回るインパクトをメジャーで残したイチローをここでは選びたい。打撃では2004年のシーズン最多安打、10年連続の200安打、守備では10年連続のゴールドグラブ賞を獲得するなど、その偉業を挙げたらキリがないほど。スピードも持ち合わせ盗塁数もメジャー歴代で35位タイの成績を残した。

ゲレーロもパワーという点でイチローを凌駕し、肩など他の面でもイチローに負けない部分も多い。打率も首位打者こそないが、通算ではイチローより上なのは流石としか言いようがない。







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