井村屋の「あずきバー」はなぜあんなに固いのか?

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2020年07月05日 18:02  新刊JP

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新刊JP

『科学のネタ大全』(話題の達人倶楽部著、青春出版社刊)
「ものを落とした時の“3秒ルール”は科学的に正しいの?」
「あずきバーはなぜあんなにかたい?」

など、日常の中にも不思議なことはたくさんある。このような不思議を科学の力で解説するのが『子どもにウケる! 不思議が解ける! 科学のネタ大全』(話題の達人倶楽部著、青春出版社刊)だ。最新テクノロジー、モノのメカニズム、宇宙、気象、人体、動植物、モノの単位まで、あらゆる理系の分野から、面白くてタメになる話を紹介する。

本書に掲載されている多くの科学のネタの中から、ここではいくつか挙げていきたい。

■「3秒ルール」は安全なのか?

食べ物を床に落としたとき、「3秒以内なら拾って食べてもOK」というのが「3秒ルール」。実は、日本だけでなく外国にも同様のルールが存在する。

2016年、アメリカの大学の研究チームが、2500回もの実験を行い、床面との接触時間が長いほど、菌のつく数が増えるという結果を発表している。場合によって菌のつき方は違うので一概に安全とは言えないが、落ちた時間が短いほど安全であることは、この実験で証明されたと言っていいだろう。

■あずきバーはなぜかたい?

「かたくて美味しい」でお馴染みの井村屋のあずきバー。アイスクリームと比べると明らかにかたい。カッチカチである。なぜあんなにかたいのか。

本書によるとあずきバー空気をほとんど含んでいないそう。一般的なアイスクリームは冷蔵庫で固めたものをミキサーなどで攪拌してから、再び冷凍庫で冷やして固める。これによって空気が含まれるため、口どけのよいアイスクリームができあがる。

一方、あずきバーは、「ゆであずきを冷凍させたもの」といえる。だから、アイスクリームとは別物ともいえるかたい食べ物に仕上がるのだ。

■「新型」ウイルスはどこが新しいのか?

世界を震撼させている新型コロナウイルス。この「新型」とは何を指すのか。
コロナウイルスは現在知られているだけでも40種類もある。その歴史は古く、1930年代には鳥の体から発見されている。

ただ、そのうちヒトに感染するのは6種類。さらにそのなかの4種類はふつうのカゼウイルスである。

しかし、2002年のSARS、2012年以降に流行したMERSは人体に猛威を振るった。そして、2020年に流行している「新型コロナウイルス」は、人間に感染する7種類目のウイルスなので、「新型」と呼ばれている。



さまざまなジャンルの科学ネタを掲載している本書。
子どもの「なんで?」にも困らずに答えられ、また、雑談のネタにも使えるはず。普段見過ごしていたり、不思議に思いつつ調べていなかった様々なことについて、「真相」を探ってみてはいかがだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

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