56歳一人暮らし、貯金220万円。貯蓄額をもう少し増やす努力をした方がいいでしょうか?

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2020年07月05日 22:22  All About

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写真相談者は、一人暮らしで老後の生活に向けて貯蓄を増やすことを考えている56歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
相談者は、一人暮らしで老後の生活に向けて貯蓄を増やすことを考えている56歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

再雇用されても65歳までフルタイムで働く自信がありません

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回のご相談者は、一人暮らしで老後の生活に向けて貯蓄を増やすことを考えている56歳の会社員女性です。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

うさぎさん
女性/会社員/56歳
持ち家(一戸建て)

家族構成

ひとり暮らし

相談内容

ひとり暮らしなので老後の生活が心配です。平日はフルタイムの仕事をして、土日は短時間ですがアルバイトをしています。持病がありますので定年の61歳まではフルタイムで働くつもりですが、再雇用されても65歳までフルタイムで働く自信がありません。

アルバイトは長く続けたいと思っています。ペットは高齢なので病院代など出費がかさみます。半年前からつみたてNISAを毎月1万円しています。貯金は国債を購入しています。毎月3万円の貯金を目標にして、ボーナスと合わせて年末に国債を購入しようと計画しています。

貯蓄と投資のバランスはこのままで大丈夫でしょうか? あまり贅沢はしていないつもりですが、毎月の貯蓄額をもう少し増やす努力をした方がいいでしょうか?

マネープランクリニックの記事は、いろいろと読ませてもらっています。特にシングルの女性の記事とか50代以上の記事が気になります。アドバイスをいただいた後の感想も上手には書けないとは思いますが、一生懸命書かせていただきます。よろしくお願いします。

家計収支データ

うさぎさんの家計収支データは図表のとおりです。
相談者「うさぎ」さんの家計収支データ


家計収支データの補足

(1)収入について
フルタイム収入13万円、アルバイト収入2万円。正社員ですが、月によって多少増減があります。アルバイトも多少増減有りです。

(2)ボーナスの使い道について
昨年は、お気に入りのブランド洋服代5万円、暖房器具2台購入10万円、友達との忘年会1万円、貯蓄5万円

(3)家計収支について
収支の差額は、NHK受信料や貯金、交際費、化粧品代、洋服・靴代、美容院代などです。固定資産税年4期支払い、火災保険料年1回支払いもあります。

(4)住居費について
固定資産税は年間1万6000円ほどなので、4期にわけて支払い。

(5)自動車について
車両費の内訳は、ガソリン代7000円、車検用積立4000円(2年間積立て支払い)、自動車保険2700円。車の買い換えは65歳を予定しています。軽自動車で250万円程度と考えています(退職金を車の購入費の一部にしようと考えています)。

(6)加入保険について
本人/生命保険(掛け捨てタイプ、死亡保障50万円、入院日額6000円、通院日額2000円)=毎月の保険料1600円

(7)退職金、公的年金について
退職金の金額はハッキリわかりませんが150万円程度だと思います。公的年金は63歳から年額36万2000円、65歳から年額117万4000円。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:報酬比例部分の年金が受給できる63歳まで働く
アドバイス2:バイトを長く続けるのはGOOD。月5万円の収入があれば安心
アドバイス3:資産に占める国債の割合を減らし、5年間は定期預金などで貯める

アドバイス1:報酬比例部分の年金が受給できる63歳まで働く

非常に生活コストが少なく、うさぎさんの堅実な暮らしぶりが窺えます。現在の貯蓄額が少なく、老後が不安とのことですが、これからもしっかり貯蓄されるとのことですので、まずは、安心してください。

ただ、61歳までフルタイムで、その後はアルバイトとのことですので、貯蓄を増やす期間が短く、もう少し頑張ることができるといいと思います。63歳から厚生年金の報酬比例部分が受け取れます。それまで今の仕事を続けてはいかがでしょうか。

毎月の貯蓄とボーナスを合わせて年間60万円の貯蓄ですから、61歳までの5年で300万円。これに現在の金融資産を加えると約520万円です。あと2年フルタイムで働ければ、プラス120万円で63歳までに約640万円貯められることになります。

退職金が150万円ぐらいとのことですので、車の買い換えをその範囲内に収めることができれば、老後資金として640万円をまるまる残すことができます。

アドバイス2:バイトを長く続けるのはGOOD。月5万円の収入があれば安心

63歳からは、報酬比例部分の年金が36万円。バイト収入は現在2万円ということですが、フルタイムの仕事を辞められるのですから、もう少し時間をのばして、月5万円を得られるようにしてください。

年間の収入は約96万円で、生活費は月10万円として年間120万円。24万円が不足します。不足分は貯蓄からの取り崩しになり、65歳から年金が増えるまでの2年間で約50万円。この時点での貯蓄は590万円ということになります。

65歳から年金が117万円ということですから、ここからは少しだけ家計を見直せば、貯蓄の取り崩しをしなくてすみます。もしもバイトを続けられるなら、2万円でも、3万円でも構いません。その分で生活に余裕が出てくるでしょう。

持病がおありということなので、無理は禁物ですが、貯蓄の取り崩しをできるだけ、あと送りにできれば、590万円はいざというとき、家の修繕費、ちょっとした楽しみのために使うことができます。何歳までどういう働き方をするのか、できるのかを、もう一度考えてみてください。

アドバイス3:資産に占める国債の割合を減らし、5年間は定期預金などで貯める

うさぎさんのデータで気になる点は、国債で貯蓄を増やしていこうという点です。

国債は元本割れせず、安心できるものですが、流動性が低く、すぐにお金を引き出せないというデメリットがあります。中途換金はいつでもできますが、指定の口座に入金されるまでに、金融機関の4営業日かかります。銀行の預貯金のようにATMですぐに引き出せないのです。

これから貯める年間60万円は、ある程度は普通預金に残し、残りは定期預金などを利用してください。5年後には、預貯金が300万円、国債が現状のままで212万円。6:4の割合になります。できれば、7:3ぐらいがベストです。

つみたてNISAは、継続できればこのまま続けてください。金額もこのままでいいでしょう。保険も現在のままで大丈夫です。

ここまでも堅実に暮らしてこられたのですから、今後、無駄使いや浪費することはないと思いますが、できるだけ長く働くことができれば、老後の生活はそれほど心配いりませんし、働いた分、生活にゆとりが生まれるでしょう。どうぞ、体に十分気をつけて、もう少しだけ頑張ってみてください。

相談者「うさぎ」さんから寄せられた感想

深野先生、この度はありがとうございました。定年まであと5年、貯蓄額の少なさに、このままでは老後破綻になるかもしれないと心配していましたが、先生にアドバイスをしていただき、この先どのように働いて貯蓄を増やしていけば良いのかが明確になり安心しました。頑張って実践し、老後に備えたいと思います。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 自分も他人事じゃ無いからなぁ。 https://mixi.at/abnYfbT
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  • フルタイムで正社員で手取り15万て。。 マトモに給与も払えない会社が問題だと思う。 この女性が悪いとは思えない。
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