大迫勇也へ掌返しの辛辣評価。ブレーメン1部残留でも来季は不透明

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2020年07月07日 19:32  webスポルティーバ

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 ブンデスリーガのレギュラーシーズン最終節。ブレーメン降格回避のヒーローは間違いなく大迫勇也だった。ケルンを相手に、大迫は2ゴールの活躍で6−1の勝利に貢献。長らく沈んでいた自動降格圏(17、18位)から、チームを救出したのだ。

 大迫は一躍ヒーローとなった。ブンデスリーガ公式のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、ブレーメン情報専門サイト『ダイヒシュトゥーベ』などからも高評価を与えられた。

 ブレーメンのスタジアムアナウンサー、アーント・ツァイグラーが開設しているYouTubeチャンネルでは、日本では有名な”大迫半端ないってTシャツ”を着て登場。ツァイグラーがどれだけ事情を理解しているのかは定かでないが、まさにこの日は大迫デーだった。

 そして迎えた2部3位ハイデンハイムとのプレーオフ。ところが、初めて1部昇格に王手をかけているチームを相手に大迫は沈黙した。ブレーメンのホームで行なわれた第1戦はスコアレスドローで終わり、大迫は84分に交代。アウェーでの第2戦は68分で退き、やはり無得点で終わった。

 後半アディショナルタイムに両チームが得点するという展開になった第2戦は、結局2−2で決着。ブレーメンはアウェーゴールのおかげで残留を果たした。

 ハイデンハイムはレギュラーシーズンのラスト2試合で3位に浮上。酒井高徳が在籍した時代に降格したハンブルガーSVを追い抜いて、プレーオフ進出にすべり込んだ。特に個人のクオリティが高いわけではないが、シーズン終盤からの勢いを引き継ぎ、チームに推進力と一貫性が感じられた。この試合でも98分に追いつく、驚異的な粘りを見せた。

『ダイヒシュトゥーベ』によりこの試合の大迫への評価は低かった。採点はFWのミロト・ラシカの4.5に次いで低い4(1が最高点、6が最低点)。「左サイドでプレーし、多くの時間を元ブレーメンの(マルトン=トマス・)ブッシュの守備に苦しんだ。運にも見放されたが、彼は突破力に欠けていた。すべての球際で戦ってはいた」というコメントをつけている。
 
 振り返ると、結果が出なければ、まるでスケープゴートのように扱われてきたのが今季の大迫だった。

 もちろん、特にFWの場合、得点という明らかな結果が評価に直結するのは当然である。だが、得点以外で貢献する方法もある。大迫の場合、ブンデスの中では華奢に見えるかもしれないが、どの場面でも誰とでも渡り合えるポストプレーの強さがある。また、ゴール前に張るばかりでなく、少し引いてラストパスを出す器用さも併せ持つ。

 今回のプレーオフでも、そんな特長はしっかり見せていた。

 得点にしても、レギュラーシーズンではラシカと並ぶチーム内得点ランクトップの8得点を記録している。

 そんな大迫を、フロリアン・コーフェルト監督は高く評価してきた。ファンや地元メディアが大迫に批判の矛先を向ける逆風の中でも、擁護しながら起用を続けてきたのが何よりの評価だ。

 ブレーメンは残留を決めたことで、今後は大迫の最大の理解者であるコーフェルトを続投させるのかどうかの議論が始まることになる。大迫をコーフェルトが守ったように、シーズン中、何度も解任を求められたコーフェルトを守り切ったフランク・バウマンマネージャーはこう語る。

「私にとってはなんの疑問もない。フロリアン・コーフェルトを信じているよ」
 
 バウマンらクラブ側とコーフェルトの話し合いはこれから行なわれる。2023年まで契約を残しており、残留が濃厚だと『ビルト』紙は報じている。ただし、プレーオフ終了時点でコーフェルトは去就に関する一切のコメントを拒んでいる。「コーフェルトは果たしてブレーメンでの続投を望んでいるのだろうか」と案ずるのは『ダイヒシュトゥーベ』だ。

 一方、大迫の契約は2022年6月30日まで。ブレーメンでのサッカーを「楽しいですよ」と言う大迫は、コーフェルト監督の動きを睨みながら、今後の方向性を決めることになるかもしれない。残留を決めてしばしの休息に入りたいところだが、来季に向けた水面下の動きは止まらない。

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