カンニング竹山 結局小池都知事再選に「選挙ってそうじゃないだろ!」

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2020年07月08日 11:30  AERA dot.

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写真カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
 東京都知事選で約366万票を獲得し圧勝した小池百合子氏。「都のリーダーが小池さんでいいの?」と発信していたお笑い芸人のカンニング竹山さんは、小池氏再選から選挙そのものがあるべき姿を問う!

【写真】過激なマスクブラ姿が物議を醸した候補者はこちら

*  *  *
 今回の東京都知事選で小池百合子氏が再選を果たしたのを見て、結局、都知事選に限らず、選挙で争うのは政策だって言うんだけど、「選挙って、そういうことじゃないんだよな」って改めて思った。

 選挙って、世の中のことそんなに考えていない人も一票持っているわけじゃないですか?ということは、結局、ムーブメントなんですよね。ムーブメントを起こした方が勝ち。候補者のキャラクターも必要になってくるし、あと、情なんですよね。見せかけの情。だから、票を獲得するために大切だったのは、昔からの選挙の戦術のドブ板なんですよね。いまどきのドブ板としてSNSを駆使するわけだけど、有権者も立候補する側もSNSにちょっと感化されすぎているというか、SNSの特徴的なところでもあるのだけど、SNSが世界の全てと思いがちになるんですよね。

 そういう勘違いは、約20年前にメールが登場した頃の出会い系メールが典型的な例。サクラの女の子がずっとメールのやり取りしてくれて、実存しない女の子に恋してしまい、課金、課金でお金をつぎこんでしまう。結局、SNSってそういうもので、相互理解もたしかにできる道具だけど、人間の心の根本は変わっていなっていうか、心を誤解させるものでもあるんですよね。

 小池さん、前回掲げた公約なんてやっていないよとか、コロナ対策もおかしくないか?とか、みんなあれだけ言ってたのに、そういうことは意外とみんなに響いていない。前回よりも投票率は下がって55%でしたけど、それでも小池さんに約366万票も入って二期目に突入させたということは、実は政治家は政策だとか言いがちなんだけど、悲しいかな選挙は政策じゃない、ムーブメントを起こしたほうが勝ちなんだ。結果的に小池知事が一番テレビに出ていてあの程度で頑張っているという評価。みんな自身の生活を回していくことに精一杯で、そこまで注目していないんですよ。だから、「小池でよくない?」「消去法でいくと小池じゃない?」程度の考え。よく考えないで投票する人も平等に一票持っていますからね。

 個人的な僕の考えですけど、長年選挙ではそういった状態が続いているけど、何かを議論するレベルってものすごい上がってきていると思うんです。なぜかというと、発信する人が多くなってきたから。論客と言われる、例えば国際政治学者とか政治評論家などに、メディアですごくフランクに話す人たちが出て来たから。そういう人たちが出るテレビ番組も増えて議論のレベルは上がってきている。その一方で、レベルが上がっているのは一部の人たちだけで、その人たちは勉強していてよくわかっているから、「このままじゃいけない」とか、「社会はこうじゃなければならない」とか言うんですけど、その人たちが上がっていて、それ以外の人たちは、そんなに上がっていないっていう状況。

 だから、今回の都知事選みたいに結局何も変わらないって結果にならないために、今一番大事なのは、選挙でちゃんと人を選んで投票できるようになること。そのためには、もっとわかりやすく、もっとかみ砕いて、みんなで話し合える世の中になっていかないといけないと思うんです。それが、「朝まで生テレビ」じゃダメなんですよ。ここが難しいところ。

 ニュースや報道番組でわかりやすいだけじゃダメなんですよ。結局、「え?そんなことから?」って知識をつながないとダメで、そのためには、もちろん政治学者たちも必要、正しいことを話してくれる人たちも必要で、その人たちありきと、もうひとつは、僕たちみたいなバカな芸人とか、芸能人も必要。芸能人が検察庁法案改正の問題で、「#(ハッシュタグ)」つけて政治のことを語るべきか語らないべきかっていうのがあったじゃないですか。「芸能人のクセに言うなよ」な書き込みのように芸能人が政治に絡んでんじゃねーよっていう世の中を正していかないと、選挙結果だって変わっていかないと思う。

「選挙に行こう」程度の発信だと、そこにバカな要素はないから、みんな面白くないから来ないんですよ。「選挙に行こうよ、選挙に行くとこんな世の中になる」って、わかりやすくテレビでやったとするじゃないですか?でも、そんな面白くも何ともない。

 例えば「カンニング竹山が教えるなぜ選挙に行かなきゃいけないか?」というコラムをAERAとか朝日新聞とかでやったとする。そこに興味がない人と竹山に興味がない人はそもそも読まない。読んだとしてもそんな記事つまらないですよね。それより「カンニング竹山が宝くじで200万円当選後、競馬で300万円当てた連続の奇跡!」という記事のほうが読むと思うんです。ばかばかしい話だから。

 よく勉強している頭のいい人たちは、政治はちゃんと知らなきゃいけないんだとか、選挙では正しい情報を伝えなければならないんだとか、政治はムーブメントなんかじゃダメなんだとか言うけど、何年間そんなこと言ってます?って。ずーーっと、それ言ってるけど、世の中何も変わってなくてダメじゃんって。今回の都知事選みない状況がいつまでたっても起こりませんか?って。

 そういうことを打破するには、わかりやすくもっと芸能人をガンガン入れて、みんなが言い合える世の中にしていかないと、悲しいかな、変わらないですよ。選挙は人気投票じゃない政策だって言うんですけど、人物を見て、この人は何をやろうとしているのか公約を知り、それを実行できるのか、それで選ばなければいけないんですよ。でも、そこに目を向けない人は、結構いるんですよ。目を向けていてもそこまで深堀しない人もいるんですよ。そういう人も一票持っていて、めちゃくちゃ勉強している人も一票持っているんですよ。

 ものすごい勉強しているインテリ層がその知識をSNSで発信しようとして、Zoomで討論会やろうとか、安倍政権について語ろうとか、小池都政について討論会やろうって、それ、好きな人だけが集まりますよね?僕がその幹事だったら、僕のことが多少好きとか竹山に興味を持っていて、なおかつ政治にも興味あるって人しか集まらない。仮にそれが20人いて、いい討論ができましたねって言ったところで、実はそれって、いい討論をその場ではしているかもしれないけど、社会的には全く響いてねぇーよって。

 発信できている気になっているけど、実質発信してないんですよ。それがSNSというものなんですよね。発信されたことは、世界中でどこでも全部見られるんだけど、受け取る側がそれを受け取っているのかって言うと実は受け取っていないんですよ。たくさんの人が発信を受け取ってくれないと、小さなライブハウスでライブをやっているだけでしかない。それの連続なんですよね。

 じゃあどうするか?冒頭で語ったようにムーブメントにしていくしかない。ムーブメントになるっていうことはテレビ番組のスポンサーが黙っていないですよね。そこまでムーブメントを世論で起こして、芸能人でもアイドルでも芸人でもいいんだけど、そういう人たちが発信することで、若い世代が、都知事選の小池氏がどうだとか、山本氏がどうだとか言い出す。すると、そういうテレビ番組ができ出し、スポンサーも討論やれよってなる。盛り上がるってことは、いろいろなことが上がると思う。選挙があれば投票率も上がり、経済も上向きになる可能性だってある、何が生まれるかっていうといい世の中が生まれますよね。

 みんながワイワイ言い合えるようにそれは理想だけど、そのために手っ取り早いのは、芸能人がどんな話題でもワイワイ話し合えるのが当たり前の世の中にする。どんな話題でもっていうのは、例えば、原発推進派でも反原発派でも意見がバンバン言えて、普通にテレビに出られるようにする。別に原発じゃなくても憲法改正賛成派、反対派でもなんでもいいんだけど、どちらかの意見を排除したりしないで、みんながワイワイ言い合えるようにする。それに対してスポンサーも何も言わない。そういう場をあえて作っていかない限りは、結局、何も変わらないと思う。 

 ワイワイ言い合うのに一番邪魔になるのが公職選挙法。あれにのっとっていると、選挙期間にはテレビで余計な事を言えなくなる。誰かひとりを取り上げてはダメで立候補者全員のことに触れなければならないから、そんなのテレビでは尺も食うだけだし、僕だってテレビ番組で都知事選のことなんて何も話さなくなるよね。いくらSNSを駆使した選挙戦って言ったって、公職選挙法があるせいで、選挙は盛り上がらないですよね。現職の政治家で何期もやっていて、なおかつ票を持っている人は、正直いらんことはしてほしくないと思いますよね。僕が票を持っている現職の政治家だったら「竹山、いらんことするな」って思いますよね。余計なこと言うんじゃねーって(笑)。

 まぁ、選挙は結果が全てだから、小池さんは素顔が暴かれた本が20万部も読まれていたり、掲げた公約をほとんど守っていなかったり、コロナの対策で「それって、どうなの?」ってことがあっても、今回の都知事選で票が入ったということは「あれで頑張っていた」っていうのが都民の評価ということになる。みんなでワイワイ言い合わないと、ここ20年くらい、こういうことの繰り返ししてんじゃね?いまこそ変えるべきです。

このニュースに関するつぶやき

  • 話がなげーよ。結局何が言いたいのか分からねぇよ。w
    • イイネ!4
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  • それもこれも全部ひっくるめて東京都の有権者が選択した結果でしょ🤪竹山さんが気に入らないからって、東京都の有権者をdisってど〜すんだ🤪仰るとおり選挙は結果が全てなんだよ〜ん🤪
    • イイネ!62
    • コメント 23件

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