カサビアンを突然脱退したヴォーカル、元婚約者への暴行容疑で有罪判決

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2020年07月08日 18:12  Techinsight Japan

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カサビアンを脱退した翌日、暴行容疑で有罪となったトム・ミーガン(画像は『Kasabian 2019年9月30日付Instagram「Buenos Aires 2015. Argentina」」』のスクリーンショット)
現地時間6日に英ロックバンド・カサビアン(KASABIAN)からの脱退を発表したヴォーカルのトム・ミーガン(39)が翌7日、元婚約者への暴行容疑で裁判所に出廷した。トムは罪を認めて有罪となり、200時間までの無給労働をするようにと言い渡された。

カサビアンのメンバーが発表した声明によると、トム・ミーガンのバンド脱退理由についてこのように説明された。

「トム・ミーガンが、合意の上でバンドを脱退することを公表します。トムは長期間、自身の行動に影響を与えた個人的な問題を抱えていました。今は自分の人生を再び軌道に乗せることに全力を注ぎたいと考えています。これ以上のコメントはありません。」

突然の脱退表明があった翌7日、トムが元婚約者への暴行容疑で出廷することが明らかになった。同日にレスター治安判事裁判所に出廷したトムは、今年の4月9日に元婚約者のヴィッキー・ エイジャーさん(Vikki Ager)への暴力行為があったことを認めた。

裁判所での証言によると、ヴィッキーさんはトムに顔を殴られ、ハムスターの飼育ケージに身体を強く押し付けられたそうだ。さらに何度も突き飛ばされ、木製パレットで脅されたという。防犯カメラにはトムがヴィッキーさんを叩き、足首を掴んで庭へ引きずる姿が映っていた。これによりヴィッキーさんは膝や肘、足首、首などに傷を負っている。

当時、自宅にいた子供がこの様子を見ており、「ドメスティックバイオレンスが起こっている」と警察に通報したという。トムは当初、暴行の事実を否定していたが、法廷で事件の様子を収めた防犯カメラの映像が流れると涙をぬぐい、両手で頭を抱えたそうだ。トムは「ひどすぎる」と言い、これ以上映像を見ることができないと伝えた。

法廷では、犯行当時に「ひどく酔った臭いがした」と述べられた。トムの弁護を担当するミッシェル・ヒーリー勅選弁護士(Michelle Heeley)は「彼は失望させた人々に対して心より謝罪し、自分の犯した不愉快な行為に対処しようとしている」と語った。

有罪となったトムは18か月の社会奉仕活動命令が下され、200時間の無給労働を行うよう言い渡された。さらに5日間のリハビリテーションを完了することと、被害者課徴金90ポンド(約12000円)と訴訟費用85ポンド(約11500円)の支払いを命じられた。

バンドからの脱退表明があった6日、トムは自身のTwitterでこのようにコメントしていた。

「本日の発表を受けて、僕が元気であることを皆さんに知らせたいと思います。今は本当に良い状態にある。皆さんからの愛情とサポートを感謝します。近いうちに会えることを願ってるよ。」

カサビアンは1997年に英レスターで結成、トムはヴォーカルとしてバンドのフロントマンを務めてきた。トムの脱退後、オリジナルメンバーはギターのサージ・ピッツォーノとベースのクリス・エドワーズのみとなる。

画像は『Kasabian 2019年9月30日付Instagram「Buenos Aires 2015. Argentina」 2020年1月28日付Instagram「Thetford Forest 2018」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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