甲子園交流試合出場、長崎の投手王国・創成館に屈指の逸材たちが挑む

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2020年07月09日 11:11  webスポルティーバ

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スポルティーバ厳選!
高校野球 47都道府県の注目選手
長崎編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開く。長崎では県独自の代替大会が7月10日よりスタート。激戦の中心になりそうな選手たちを挙げていく。

 中止となった今春センバツへ出場予定だった創成館。救済措置として行なわれる8月の甲子園交流試合を前に、県の代替大会に臨む。

「県の代替大会で優勝したうえで甲子園球場へ行こう」という稙田(わさだ)龍生監督のゲキに応える精鋭たちをまず紹介する。

 高い制球力と巧な投球術で層の厚い投手陣の中心になるのが、左腕の白水(しろみず)巧。スライダー、チェンジアップにキレがあり、左右両コーナーへ丁寧に投げてバットの芯を外す。

 終盤のマウンドを託されることが多い藤川力也は、投手王国のチームでトップの球威がある右腕だ。加えて縦に落ちる変化球も得意とする。

 近藤大地は右のアンダースロー。183センチの長身を沈み込ませ、長い腕をしならせながらスライダー、カットボール、チェンジアップを放つ。理想像にするのは「平成のサブマリン」こと、元千葉ロッテの渡辺俊介氏(現・新日鐵住金かずさマジック監督)という。現役時代の渡辺氏のような柔軟性が備われば、近藤の下手投げはさらに効力を増すだろう。

 身長194センチ、体重82キロの大型左腕として入学時から大きな注目を集めているのが2年生左腕の鴨打瑛二。昨秋の九州大会では、期待を受けながらも登板はなかった。まだまだ発展途上だが、角度のあるストレートに加え、フォークもある。この夏には最速135キロの更新も確実視されているが、直球にさらに球威とキレが備われば、阪神タイガースの能見篤史にスケールを加えた左腕としての道が開けそうだ。

 鴨打と同じく2年生の松永知大(ともひろ)が四番を担う。コンタクト能力に長けたミドルヒッターで、秋の九州大会は打率5割を記録。公式戦通算打率.346と高く、チーム最多打点をあげるなど勝負強さも魅力だ。鴨打は、投手としてもスリークォーターから130キロ台中盤の直球を投げ、中堅手としても50m6.0秒の俊足を武器に守備範囲が広い。

 捕球、送球ともに抜群の安定感を誇る松尾力基(りき)の遊撃守備も一見の価値アリだ。

 長崎商の左腕・一ノ瀬幸稀は、昨秋の準々決勝の創成館戦では敗れたものの、強力打線をわずか1失点に抑えた。力みや無駄が少ない柔軟なフォームから放たれる最速141キロの直球は、抜群のキレで打者の対角を突く。また、カーブやスライダー、右打者へのチェンジアップも冴え、ほしい場面で狙って奪える奪三振力も大きな武器だ。創成館とのリベンジ戦が実現すれば、見応えたっぷりのゲームになるはずだ。

 この夏の長崎で大きな注目を集めると予想される存在が、大村工、投打の二刀流・作本想真(そうま)だ。188センチ90キロ、右投げ右打ちの大型選手。投げては最速141キロのパワーピッチャーで、打者としては高校通算30発超の本塁打を記録している。昨秋だけで17本を量産し、飛距離も120m級は当たり前。自校グラウンドでは140m級を何度か放ったこともあるといい、逆方向にも恐ろしく伸びる。

 ライナー性の本塁打が多いのは「フェンス直撃のイメージで打っている」と作本は説明。「当てるだけの打撃はしたくない。練習から試合でホームランを打つこと意識して取り組んでいる。ストライクが来たら、柳田悠岐選手(福岡ソフトバンク)のようにフルスイングを心掛けています」。作本は、投手としてもスライダーとチェンジアップを自在に操るなど器用なピッチングを見せる。昨年痛めた肩の具合は気になるところだが、順調に回復していれば夏に自己最速を塗り替える可能性は十分にある。

 長崎南山のエース右腕・磯木蒼太朗は、140キロ超の直球がなかなかのキレ味。1年生の時から秋の九州大会にも出場するなど経験豊富で、マウンドさばきは実に堂々としたものだ。ある球団のスカウトは「変化球全般の精度がアップしてくれば、千葉ロッテの二木康太のような投手に化ける可能性もある」と話し、素質を高く評価しているようだ。

 海星の185センチ右腕・丸嶌遼は、長身から投げ下ろす130キロ台中盤の直球に将来性を秘める。また、グラウンドを縦横無尽に動き回る遊撃手の浦田俊介は、守備が光る。昨年、左手首を骨折したが、万全であれば華麗な守備を見せてくれるはずだ。

 創成館を破って昨秋の県王者に輝いた大崎。清峰や佐世保実での豊富な指導実績をもつ清水央彦監督が、ここでも好投手を育てている。右エースの田中駿佑はスライダー、カットボールが冴える。特にカットボールはキレ抜群で、過去に清峰の投手王国樹立に一役買った清水監督直伝の魔球といっていい。2年生右腕の坂本安司も”清水ボール”の使い手だ。大崎には巧打者・調祐李(しらべ・ゆうり)もいる。プレーの端々から野球センスが溢れ、見ていて楽しい選手だ。

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