カードゲーム「クソリプかるた」で分かるSNSの不快とは?…「だからなんですか?」「顔以外はイケメンだな」

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2020年07月09日 14:40  まいどなニュース

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写真「クソリプかるた」。多様なクソリプが用意されている。
「クソリプかるた」。多様なクソリプが用意されている。

 今の気持ちや楽しい思い出、気軽に何でも投稿できるのがSNSの魅力。しかし、楽しく使用しているだけなのに、なぜか突然「不快で的外れ」なコメントが飛んでくることがある。いわゆる「クソリプ」だ。

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 そのような投稿が、楽しいカードゲームになった。株式会社人間(大阪市西区)がリリースした、「クソリプかるた」だ。企画したのは、同社の岡シャニカマさん。

 岡シャニカマさんは、2019年にTwitter社が「自分への返信を非表示にする機能」を導入したことをきっかけに、クソリプに興味を持ち始めたという。「この機能は、駄目なものは駄目だとシャットアウトするだけで、クソリプをなくすための根本的な解決策になっていないかもしれない。モヤモヤして、企画にしようと思いました」と話す。

「リプライって、短歌に似ています。誰かの歌に対して、別の誰かが返歌という名の返事を書く。それに気付き、アイデアが思い浮かんだんです」

  ゲームのルールは簡単だ。「今日はバレンタインですね」などの投稿文の読み上げに対して、それに適したクソリプをあてる。選んだカードを「だからなんですか?」「知るか」などと声に出すことが必須ルール。全員が選んだ後に正解が発表され、5枚先取りした人が勝ちだ。

 早く選ぶ力ではなく、「どれが最も適したクソリプなのか」と深く考察できる力が必要となる。「じっくりとクソリプを吟味する中で、クソリプとは何なのか?という議論が生まれます」。

 企画する上で、岡シャニカマさんは実際にあるクソリプを入念にリサーチした。「セクハラ系」「上から目線系」「意味不明系」などの12パターンに分類しながら、クソリプを集めた。
「クソリプは定義が難しく、見方を変えると正論に見えることも。だからリサーチを進めれば進めるほど『これはクソではないのかも』と悩んでしまう。しかしパターンを導き出して定義づけると、迷いも減りました。いくら正論に見えても、理不尽さや不快さが潜んでいるんです」

 こうしてクソリプの分析を重ね、商品を開発した岡シャニカマさんは、もはや「クソリプ研究家」。彼はクソリプを「鬱憤の排泄だ」と分析する。

「鬱憤を晴らすための手段として、お酒や友達への愚痴で済ます人もいれば、SNSでの攻撃になる人もいる。たまたまイライラしているときにコメントを送り、無自覚にクソリプになっていた…そんなパターンが多いのかもしれないですね」

 一見ふざけたゲームに見えるが、背景にある岡シャニカマさんの思いはいたって真面目。
「コミュニケーションは、対面でも難しいのだから、SNSはもっと難しいです。今後さらにインターネット上でのやりとりが増えると、もっとクソリプが増えるかも。そんな今だからこそ、必要なゲームですね」
 ユニークな発想から生まれた、クソリプかるた。これを有効活用して、快適なネット生活を送っていきたいものだ。

(まいどなニュース特約・桑田 萌)

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