母が「今は帰って来ないで」コロナゼロ岩手県民は外にも内にも厳しい?

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2020年07月10日 16:50  Suits-woman.jp

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47都道府県で唯一、新型コロナウイルスの感染者が未だに確認されていない岩手県。

コロナ対策として厚生労働省がリリースした接触確認アプリ「COCOA」のインストール率も、岩手が1位との調査結果が出たことも話題になりましたね。

そんな意識の高い岩手県がコロナゼロで居続ける理由には、岩手県民の陰ながらの努力も関係しているのかも知れません。

今回は岩手県出身の女性2人に、未だにコロナゼロな地元に関して、お話を伺ってみました。

「今は帰って来るのやめて」

初めにお話を伺ったのは都内で教職員をしているノリコさん(仮名 27歳 独身)。

地元が好きで家族仲も良いノリコさんは、地元の岩手県には、普段から月1回程度は定期的に帰省していました。

コロナの感染が急速に拡大し始めた3月末にも、地元に帰省予定だったそうです。

「当時はまだ、私はあまりコロナのことも気にしていなくて、普通に3月末に数日間帰省する予定でした。新幹線のチケットもすでに予約していました。

そしたら母親から電話で『ノリコ、今は帰って来るのやめて』って言われたんです。そんなことを母親から言われたのは人生初です!

実家にはまだ2歳の姪っ子もいて、その子に何かあったら大変だと言うのと、母親もぜんそく持ちなのでコロナにかかったら大変なんです。

何よりも母が心配していたのは、万が一私から誰かに感染したら、私がまわりからすごく責められるってことです。

私が健康でも、新幹線の中でウイルスを貰ってくる可能性もあるし、岩手県第1号になっちゃったら風評被害が大変だからって」

ゼロを保っているだけに、第1号は目立ってしまいますからね。それ以降はまだ帰省していないんですか?

「帰りたいけど、まだできないです。

お盆くらいには帰省できるかな〜と思っていましたが、また東京の感染者も増えてきてるし、このままだとしばらくは帰れなそうです。

勤めている学校も、コロナ対策で毎日教室とか消毒をしなきゃいけないから、仕事が本当に大変です。

生徒や父兄の方々も、最初の頃はすごく感染しないように気をつけている感じがあったんですが、今はもう気持ちが緩んでしまっている感じがします。

今のままじゃ、しばらく収まらないだろうし、帰省が遠のきそうで残念です。」

教職員のノリコさんは、普段の仕事に消毒などの作業がプラスされるので、仕事量が増えているそうです。

呼吸の苦しみを我慢した父

次にお話を伺ったのは、岩手県の隣の秋田県に在住のスミレさん(仮名 43歳 既婚)。結婚をキッカケに、旦那さんの出身地の秋田に移住しました。

「6月の後半に、地元に住む父が入院することになって、お手伝いに岩手に帰省したんです。

これは岩手に限ったことじゃないかも知れませんが、病院はコロナ対策のために基本的に面会は禁止されていました。

入院する当日も『付き添いは1人までにしてください』って言われてたんですけど、荷物もあるし、せっかく来たんだしと思って、母と私と2人で付き添いました。

看護婦さんには『本当はだめなので、内緒ですからね』って言われました。

入院してからは、面会はできてません。母がお見舞いに行っても、ナースセンターで物を受け渡ししたりして帰るだけだそうです。

先日は病院から帰りがけの母と、たまたま飲み物を買いに外に出た父がタイミングよく遭遇して立ち話はできた、と言っていました。

父はスマホもあまり使いこなせないし、テレビや本はあるけど、退屈だろうと思います」

病院に向かうまでのタクシーも、助手席には座れないようになっており、ビニールシートで後部座席と前の席とが断絶され、しっかりとしたコロナ対策がされていたそうです。

お父様の容態は大丈夫なのですか?

「父は肺がんと診断されてしまって、これから治療を始めるところです。

1か月くらい呼吸が苦しいと思っていた様なんですが、それってコロナの症状に似てるじゃないですか。だから、しばらく病院に行くのを我慢してたみたいなんです。

やっぱり、第1号にはなりたくないって思ってしまうんでしょうね。もう少し早く行ってたら、まだ良かったかも知れないんですけど……。

岩手県では、県外のクルマに石を投げたとか、そういう話も耳にしますし、コロナになったらダメっていう危機感は他の県より強い気がします。

きっと『コロナだったらどうしよう』と思って、ちょっと具合が悪くても自宅で我慢しちゃう人も多いんじゃないかと思います。

岩手県民は、外から来る人にも厳しいけど自分達にも厳しい、みたいなところがありますから」

具合が悪くても病院に行けないのは辛いですね。『第1号にはなりたくない』というのは、岩手県民共通の想いのようです。

お盆には帰省したいけれど、老齢の両親に移したくない……という地方出身者は多い。

取材・文/まなたろう

このニュースに関するつぶやき

  • 岩手だけ感染者がゼロなんてあり得ないわけで、単に医療機関が少ないから検査出来てないだけでしょ。
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