バルセロナの本拠地カンプ・ノウで行われたリーガ・エスパニョーラ第35節バルセロナvsエスパニョールでは、スペイン代表DFジェラール・ピケの試合前の行動にも注目が集まった。カンプ・ノウでの試合の際、バルセロナの選手たちはそれぞれの自家用車で会場入りするが、ピケはこの日、猛スピードの自転車で登場したのだ。
ヘルメットやレガースは着用せず、Tシャツに短パンという軽装だったことから、現地では「プロフェッショナリズムに欠ける」という批判の声も出ているが、スペイン紙『マルカ』は、この時にピケが乗っていた自転車に着目した。
ピケが乗っていたのはただの自転車ではなく、クロアチアの『Greyp Bikes』社が開発した「G12H」というペダル付き電動バイク。電動アシスト付き自転車としても利用できるが、ペダルをこがず、バイクのように乗ることもできる。
驚くべきはそのスペックで、1回80分間の充電で120キロ走行することができ、最高時速は実に70キロ。わずか数秒で時速15キロから時速50キロまで加速できるという。ちなみに、ヨーロッパでは免許不要で乗ることができるが、日本で乗る場合は原動機付自転車免許が必要となるため、ナンバーを取得し、ヘルメット着用で乗らなければならない。
また、『マルカ』によると、「G12H」の価格は1万ユーロ(約120万円)。時速70キロものスピードが出る自転車に無防備な服装で乗ると、確かに大ケガのリスクが付きまとう。批判の声が上がるのも無理はないだろう。