私がガンダムよ! 愛知のダンボリアン作「娘ガンダム」がガンダムの日を彩った

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2020年07月12日 07:21  おたくま経済新聞

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私がガンダムよ! 愛知のダンボリアン作「娘ガンダム」がガンダムの日を彩った

 サンライズ制作の「機動戦士ガンダム」。2019年で40周年を迎えるまでには数多くのシリーズ作品が放映され、時代やシリーズごとに多くのファンを抱えています。ちなみに筆者は幼少の頃、「荒んだ心に武器は危険なんです!」や「俺のこの手は真っ赤に燃えるゥー!!!」や「シャイニングフィンガーとはこういうものか」とシャウトしていたものです。


 そんなガンダムですが、もっとも高い知名度を誇るのが「初代」「ファースト」ことRX-78-2ガンダム。「白い悪魔」「連邦の白いヤツ」「白い方が勝つわ」という代名詞でも有名なこのモビルスーツにはとりわけ数多くのファンに魅了。実物大のモニュメントが全国各地で作られたり、様々な商品とコラボしたりと放送後40年経っても根強い人気を誇ります。


 また数多くのファンアートが多いのも初代ガンダムの特徴。7月8日には正式名称(RX-78-2ガンダム)にちなんで「#ガンダムの日」「#RX78の日」のハッシュタグでSNS上でも大盛り上がり。その中でも「#娘ちゃんガンダム」と銘打ったとあるダンボリアン作のガンダムが大きな話題となりました。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 投稿者兼制作者の熊田イオさんが制作したのが、初代特有のトリコロールカラーが鮮やかな“ヒト型ガンダム”。なんとほぼ段ボールで作ったそう。


 ちなみに、ダンボリアンというのは段ボールで様々なものを作る段ボールアート愛好家のこと。愛好家の集まりもあり、段ボールコスプレのイベント「ダンボリアン」が2018年から青森県で開催されています。


 ”愛知のダンボリアン”こと熊田さんですが、元は工作とは無縁の会社員。ダンボリアンとの邂逅(かいこう)は2年前に遊びで作った段ボールロボットがきっかけだったとのこと。これにアンテナをつけて2年前のガンダムの日に投稿したら大きな反響を呼び、気づいたときには”工作沼“にハマったそうです。


 熊田さんの作った作品集はガンダムだけにとどまらず、同じ「機動戦士ガンダム」内に登場する愛らしい手と体育座りで有名なモビルスーツ“アッガイ”や、同作品で監督を務めた富野由悠季さんがサンライズで同様に監督を務めた「戦闘メカ ザブングル」主人公のドマンジュウことジロン・アモスが初期に搭乗するウォーカーマシン“ザブングル”。さらに「伝説巨神イデオン」にてアフロ頭が特徴の主人公ユウキ・コスモらが搭乗する“イデオン“なども制作。こちらもカラーリングが実に鮮やかでほぼ段ボールで作っているのが信じられないくらいのクオリティーです。さすが愛知のダンボリアン!


 今回のガンダムも熊田さんのアカウントで「#娘ちゃんガンダム」のハッシュタグつきで制作過程が投稿されており、段階的に見ることができます。シールや糊などの材料で作りこんでおりさすがのクオリティー。シールドやビームサーベルまでここまで精巧に作りこむのはガンダム愛だけでは語り切れないものがあります。


 ところで熊田さんの作品を常に着用している可憐な少女ですが、熊田さんの実の娘さんなんです。今回反響を呼んだツイートは2年前と現在のお嬢様が着こなした姿をファインダーに納めたそうですが、作品のクオリティー以上にお嬢様が2年で大きな成長を遂げられている成長記録にもなっているのはとても感慨深いものがありますね。身長に関しては2年で20センチも伸びたそうです。



 このツイートには、「めんこい」「ものすごくかわいいガンダムだ」「かなり成長しましたね」「英才教育なされてますね」と父親である熊田さんのお嬢様への愛情に対する賛辞が特に多く寄せられました。お嬢様にとっても忘れられない思い出になっているのではないでしょうか。


 そんな熊田さんですが、お嬢様との工作活動はこれでいったん終了とのこと。「最後にいい思い出ができました」と熊田さん。しかしながらこのクオリティーが見られなくなるのも惜しい気もします。また何らかの形で“愛知のダンボリアン”の活動再開を期待したいですね。


<記事化協力>
熊田イオさん(@travis37564)


(向山純平)


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