◆ 「與座と約束しているんで。先に点とって、中押しするってね」
西武の栗山巧選手(36)は12日、敵地で行われているロッテ戦に「6番・指名打者」で先発出場。第1打席で先制の2点適時打を放つと、第2打席では逆方向に叩き込む第3号の3ラン。ここまで3試合に登板して未勝利の先発・與座海人を強力に援護した。
2回、一死一・三塁のチャンスで打席に入ると、2ボール・2ストライクのカウントから一塁走者だけスタート。ランエンドヒットの形で変化球を捕らえると、打球は右中間を真っ二つ。一塁走者はホームでタッチアウトとなるも、適時二塁打でチームに先制点をもたらす。
「打ったのはスライダーだと思います」と振り返った背番号1は、「もう今日はね、與座と約束しているんで。先に点とって、中押しするってね。だから良かったです」とコメント。力投を見せながらも白星がなかなかついていない若き右腕と、“約束”を交わしていたことを明かす。
すると、與座がその裏に逆転を許してしまうものの、打線は3回表に外崎修汰の2点適時二塁打で再度の逆転。なおも二死一・二塁とチャンスが残った状態で栗山が打席に立つと、暴投で二・三塁と状況が変わった後、外寄りの速球を逆らわずにレフトへ。
高々と舞い上がった打球は、そのままレフトスタンド手前の「ホームランラグーン」に着弾。有言実行の“中押し打”で、奮闘する右腕を援護した。