2カード連続負け越しのロッテ 今が踏ん張りどき

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2020年07月13日 18:14  ベースボールキング

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ロッテ・井口資仁監督
◆ 2カード連続負け越し

 マリーンズは本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた先週の西武との6連戦は、2勝3敗で負け越し(1試合は雨で中止)。これで2カード連続負け越しとなった。

 開幕直後は2カード目のオリックス戦で6連戦6連勝を飾るなど、8連勝で首位に立っていたが、6月30日からの楽天戦以降は3勝8敗。4日の楽天戦後に2位に後退し、一時の勢いから比べるとチーム状態が落ちてきている。

 数字にも表れており、投打が噛み合っていた6月はチーム打撃、投手成績ともにリーグ上位に位置していたが、7月はチーム打撃、投手成績ともにリーグワーストの項目が並ぶ。

▼ 6月成績
8勝2敗
【チーム成績】
<打者>
打 率:.244(2位)
本塁打:11(1位)
得 点:44(3位)
盗 塁:13(1位)

<投手>
防御率:3.87(2位)
先 発:3.95(2位)
救 援:3.75(3位)

▼ 7月成績
3勝7敗
【チーム成績】
<打者>
打 率:.224(5位)
本塁打:7(6位)
得 点:39(6位)
盗 塁:6(6位)

<投手>
防御率:5.29(6位)
先 発:5.60(6位)
救 援:4.75(6位)

※()はリーグ順位

◆ 足を絡めた攻撃こそマリーンズ野球

 攻撃を見ると、得点を奪えた試合は“足”を使った攻めができている。今月でいえば、7日の西武戦がそうだ。4番・レアードが井上晴哉のライトフライで二塁からタッチアップで三塁へ進み、中村奨吾の適時打でホームインするなど、この試合チームの盗塁は1つだったが、次の塁を狙う姿勢が得点に結びつき、勝利に結びついた。

 今季のマリーンズを見ていると、荻野貴司、中村奨吾、藤岡裕大、岡大海といった俊足の選手だけでなく、レアード、井上晴哉といった足が決して速いとはいえない選手たちも次の塁を狙う姿勢が見える。足を使った攻撃をするためには、まずは塁に出ること。塁に出てどんどん相手にプレッシャーを与え、チャンスでしっかり還すことができれば、当然ながら得点力がアップする。それをシーズン通して数多くできれば、相手に嫌な印象を与えることができるだろう。

 ただ、毎日たくさん得点が取れるとは限らない。僅差の試合で“勝利”するために、“代走の切り札”として、開幕一軍をつかんだ和田康士朗という大きな武器がある。試合が終盤までもつれたオリックス戦では、4試合に出場し、3盗塁を決めたが、楽天戦、西武戦は試合序盤にリードを許す展開が多く、1点を争う大事な場面がなかなか訪れなかった。

 勝っている場面では和田の盗塁や走塁で、相手チームにダメージを与え、接戦で負けている場面であれば、その“足”でプレッシャーを与えることができる。試合終盤のマリーンズの攻撃において、欠かせない選手だ。

◆ 救援陣の立て直しが必要

 投手陣は6月のチーム防御率リーグ2位の3.87だったが、7月はここまでリーグワーストの5.29だ。

 先発はチーム防御率5.60だが、5回よりも前に降板した試合は10試合中2試合のみ。そのほかの試合は5回、6回を投げている。前カードの西武戦も、12日に先発したフローレスが3回6失点で降板したが、有吉優樹、小島和哉、種市篤暉が6回、石川歩が7回を投げるなど、先発として最低限の役割を果たしている。

 一方の救援陣は、昨季イニング別失点で8回がチームワーストの87失点を喫していたこともあり、ハーマン、ジャクソンと日本で実績のある外国人を補強したが、ジャクソンが退団し、“勝利の方程式”の再構築する必要がある。

 10日の西武戦では2点リードの8回に東條大樹を送るも栗山に同点2ランを浴び、11日は3点リードの8回に石崎剛がマウンドにあがり1回1失点だった。

 井口監督は11日の試合後、「これから7回、8回は考えながら、そこに何人つぎ込んでも抑えるような形でやっていけたら。8回を任せられるような選手がでてきたらいいなと思います」との考えを示した。

 選手たちにとってみれば、アピール次第で“勝ちパターン”で投げられるチャンス。レベルの高い競争ができれば、今以上に救援陣の層が厚くなる。ここまで1週間に3試合以上投げた投手はおらず、きっちりと休ませながら上手く起用しており、高いパフォーマンスを発揮しやすい環境は整えられている。あとは選手たちが結果を残し、ポジションを勝ち取っていくだけだ。

◆ 首位・楽天と1.5差

 負けが込んでいるが、2位をキープしており、首位・楽天とのゲーム差も1.5と引き離されているわけでもない。今が踏ん張りどき。長いシーズン良いときもあれば、悪い時もある。それが今だったと考えれば、あとは上がっていくだけ。井口監督も12日の試合後、「(西武に2勝3敗で負け越したことは)しようがないことなので、また来週(14日の日ハム戦)頭をしっかり取りたいと思います」と切り替えている。

 14日からは札幌ドームで日本ハムとの6連戦。昨季は14勝11敗と勝ち越し、7月21日の試合から同カード9連勝中だ。ただ、昨季は札幌ドームで、1勝8敗と大きく負け越した。まずは苦手な札幌ドームで初戦をモノにしたい。札幌ドーム、メットライフドームと苦手な球場での戦いは続くが、ここを踏ん張り、ZOZOマリンに帰ってきてほしい。

文=岩下雄太

このニュースに関するつぶやき

  • 役立たずを平気で使う御贔屓采配だから、当然の結果。特に藤岡なんか「練習試合」が今年のピークで終わってるカス。撃てないなら、平沢や三木でも同じだろ。来季は撃てる遊撃手を補強しろ。益田は不要。
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