『呪術廻戦』『アクタージュ』『チェンソーマン』……『鬼滅の刃』に続く、熱いジャンプ漫画5選

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2020年07月14日 08:01  リアルサウンド

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 『鬼滅の刃』の連載が終了し、鬼滅ロスに陥っている方も多いのではないかと思う。また、『鬼滅』だけでなく『約束のネバーランド』や『ゆらぎ荘の幽奈さん』といった、ここ数年の代表作が続け様に終了したこともあり「週刊少年ジャンプは大丈夫なのか?」と心配する声も少なくない。しかし、心配御無用である。


 確かに『鬼滅』を筆頭とする人気作の終了は痛手だが、逆に言うとこれらの話題作を引き伸ばすことなく終えることができるのは、連載陣が充実しているからだ。


 今回、オススメする現在連載中のジャンプ漫画は、どれもジャンプ内では人気作だが、巻数がまだ10巻前後。『鬼滅』のような、ジャンプの外側に広く届いている作品とは言えないが、しかしかつての『鬼滅』が、アニメ化を起爆剤に大ブレイクしたように、他ジャンルで映像化されるタイミングで一気にブレイクしてもおかしくないだろう。


『呪術廻戦』(1〜11巻)作:芥見下々

 現在のジャンプで、ネクストブレイクがもっとも期待されているのが、この『呪術廻戦』だろう。本作は負の感情から生まれた呪霊と呪術師の戦いを描いたオカルトバトル漫画。呪いの王・両面宿儺の力を宿した少年・虎杖悠仁を中心とした呪術高専の仲間たちと師匠の天才呪術師・五条悟との交流は魅力的で、学園漫画としても楽しめる。


 すでに10月からアニメ化されることが決まっているが、複雑過ぎる呪術バトルの描写がアニメ化によってわかりやすくなれば、一気にファンが増大するのではないかと思う。


『アクタージュ act-age』(1〜12巻)原作:マツキタツヤ、作画:宇佐崎しろ 

 次に紹介する『アクタージュ』は、天才的な演技力を持った少女・夜凪景を主人公にした演劇バトル漫画。さながらジャンプ版『ガラスの仮面』(白泉社)とでも言うような作品だが、俳優や芸能界をめぐる描写が現代的で、演技を通して表現の世界で生きるとはどういうことか? という問題にかなり深く踏み込んでいる。


 芸能界を舞台にした女優の話なので、映画やドラマといった実写映像化はすぐにでも実現できそうだが、逆に現実と近すぎるため、考えなしに映像化すると粗が目立ってしまうのが難しいところ。2022年に「銀河鉄道編」が松井周によって舞台化されることが決定しているが、舞台の話をあえて舞台で見せるというのは的確な選択だと思う。なお、夜凪景の役はオーディションで選ばれ、グランプリ獲得者はホリプロインターナショナルとの専属契約が約束されるとのこと。


 水着グラビアを『週刊プレイボーイ』に掲載したり、各社のポスターに出演する「夜凪景」女優化プロジェクトや、夜凪がライバルの百城千世子と演技対決をした舞台劇『羅刹女』の勝敗をTwitterの投票で決めるといった“虚実を撹乱する”メディア展開は『アクタージュ』ならではのものだろう。


『チェンソーマン』(1〜7巻)作:藤本タツキ

 現在連載中のジャンプ漫画の中で一番の問題作が、この『チェンソーマン』だ。


 本作は、悪魔が跋扈する世界で、チェンソーの悪魔・ポチタと融合した少年・デンジが公安対魔特異4課のデビルハンターとして悪魔と戦うオカルトバトル漫画。暴力描写が強烈でとにかく話の先が読めないのだが、言葉の説明が少なく、絵ですべてを語ろうとする描写力が圧巻で、これだけページをめくる快楽に満ちた漫画は他にないだろう。


 ホラー映画や韓国映画のバイオレンスシーンに多大な影響を受けた作品なので、Netflixで実写ドラマ化するのが、一番ハマるのではないかと思う。


『ミタマセキュ霊ティ』(1〜3巻)作:鳩胸つるん

 ギャグ漫画なら『ミタマセキュ霊ティ』が外せないだろう。本作は生まれつき霊を呼び寄せる体質のハゼレナ(羽瀬玲奈)を悪霊から警護するセキュ霊ティのミタマ(御霊浄)が主人公のオカルトギャグ漫画。カッコよすぎてカッコわるいミタマを筆頭とするキャラクターは全員どこかおかしくて、最近のジャンプで流行のオカルトバトル漫画のテイストがネタとしていじられているので、ジャンプ好きなら楽しめるはず。ギャグ系ジャンプ漫画の映像化というと『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』の映画を手掛けた福田雄一が適役だが、作品の少女漫画テイストを考えると、女性監督でコメディを撮れる人に任せても面白いかもしれない。


『アンデットアンラック』(1〜2巻)作:戸塚慶文

 まだまだはじまったばかりだが、物語の密度は一番濃くてポテンシャルが高いのが、この『アンデットアンラック』。


 体に触った人間に不幸が訪れる「アンラック」の出雲風子と「死なない体」(アンデット)を持ったアンディの出会いから始まる本作は、“否定者”と呼ばれる能力者たちの戦いを描いた異能バトル漫画なのだが、とにかく展開が早くて予測不可能な超展開の連続。設定やバトルのアイデアが過剰で、出し惜しみがまったくないのが一番の魅力だ。


 いずれアニメ化されることは間違いないだろうが、何より細かい設定がよくできているので、ゲーム化したら面白いかも。


■成馬零一
76年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。


このニュースに関するつぶやき

  • 呪術もアクタもチェンソーもそれぞれの味があって面白いのに、この記事は鬼滅より格下扱いし、そのくせ鬼滅の代用品みたいな書き方してるからすごく腹が立つ。
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  • アニメで作画が良くなれば注目はされるんだろうけど、原作が下手とか言い出すと流石に見る目のない阿呆だなって思うだけよな。
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