LINEのスマートスピーカーでテレワークをスムーズにこなす方法

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2020年07月14日 11:22  ITmedia PC USER

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写真LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」
LINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」

 全国的に緊急事態宣言が解除され、“新たな日常”がスタートしている。一般的な家庭であれば勤め人の出勤が、ローテーション勤務がといった話題が出てくるところだが、ライターという仕事柄、自宅には出勤せざるを得ない家人と、いつも以上に在宅ワークをせざるを得ない筆者がいる。



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 家にいる時間の長い者が家事を行い、外出する者が買い物をする。最近の我が家では、ほぼそのような役割分担をしており、筆者が家人の買い物をリモートコントロールしたり、リモートアシストしたりする日々だ。



 家人との連絡手段は、もっぱらLINEを使っている。他にも、TwitterやFacebook Messenger、Google ハングアウトなどがあるにも関わらず、なぜかLINEだ。しかし、どういうわけか、いつも身につけているスマートウォッチに、家人からのメッセージのみが通知されないという現象が起きている。



 例えば、通知をオンにしているヤマト運輸の宅急便からのメッセージなどは、届けばスマートウォッチが軽く振動して教えてくれるのに、いくら設定を変えても家人からのメッセージだけは通知されない。



 当然、このような事態が続くと、円滑なコミュニケーションが行えず家庭内紛争に発展しそうになる。食材一つをとっても、このメーカーとあのメーカー、どちらにすればいいのかと店内から質問を送っても、一向に返事がなければそうなるのも避けられない。悪いなぁとは思うものの、通知が届かないのだから、これもまた致し方ない。



 さすがに「このままではいかん」と、メッセージが届きそうな時間になると、常にLINEをインストールしているスマホを持ち歩き、パカパカとカバーを開け閉めして確認をする。スマートウォッチだけでなく、スマホ側でも音で通知してくれないからだ。これでは仕事にならない。



 そのようなわけで、上記の問題解決とともに、家人との関係修復をすべく、かすかな望みをかけてLINEの「Clova WAVE」を導入した。そう、LINEの機能に特化したスマートスピーカーだ。



連載)テレワーク時代のスマート家電バックナンバー



・テレワークをもっと快適に! 今こそスマート家電を導入すべき理由



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●安価なのに機能満載のLINE「Clova WAVE」



 実は、スマートスピーカーを使うのは、これが初めてではなく、Amazonの「Echo」や「Echo Spot」、「Echo Show」を既に導入している。そこに、スマートスピーカーでは古株のClova WAVEをあえて突っ込んだ。



 Clova WAVEは下部の直径が139.84mm、上部が86.25mmと、横から見ると台形状の円柱で、高さは201.05mmある。Echo Plusは直径が約84mmで高さが約235mmの円柱形だ。Clova WAVEの方が低く、下部の直径があるぶん、よりどっしりとしており、不意に手をぶつけてしまったとしても倒れにくい。また、重量もEcho Plusより約44g多い約998gとなっている。どっしりとしており、ちょっとした振動では倒れる心配もないほどだ。



 Clova WAVEにできることは、LINEメッセージを通知したり、その内容を聞けたりするだけではない。作成したClova WAVE専用アカウントからメッセージを送ることもできるのだ。とはいえ、ブラウンやサリーといったキャラクターを使ったClova Friendsと異なり、個人用のアカウントをひも付けられないことには注意したい。あくまでも、Clova WAVE専用アカウントでの送受信となる。



 また、ウェイクワードに続けて「音楽を再生して」と言えば、会員登録をしたり、アプリをインストールしたりしていなくても、LINE MUSICを利用して各楽曲から30秒間の音楽を流せる。フルバージョンを聴きたいのであれば、月額980円、年額9600円のプレミアム会員になる必要がある。



 バッテリーも内蔵しており、ちょっとしたミュージックプレイヤーとして使えるだけでなく、天気予報やニュース、radikoを通じてラジオを聞くこともできる。



 加えて、赤外線リモコンも内蔵している。AmazonのEcho Plus(税込み1万7980円)より3000円ほど安価なのにもかかわらず、音声で家電をコントロールできるのだ。これは夢が膨らむ。直販のLINE FRIENDS STOREオンライン価格は税込み1万4261円となっているが、発売から2年半以上が経過していることもあって、Webで探せば新品でも数千円で手に入れられるのもポイントだ。



 早速、Clova WAVEを使ってみよう。



●及第点のオーディオ回り



 さまざまな機能を備える一方で、Google アシスタント(Google Home)や、Amazon Alexa(Amazon Echo)と比べてClova向けのスキルは少ない。しかし、そのおかげで使えそうなスキルとの出会いが生じる、というのは意外なメリットだと感じた。



 大手のスマートスピーカーの場合、開発されているスキルが多すぎて、必要なスキルを確認できず、検索することになる。検索という行為は目的があるからできることであり、目的がなくつらつらと眺めて何かを発見したいという要望には向いていない。



 その点、Clovaスキルは数が少なく(2020年7月14日時点で227)、ジャンルごとに見ていかなくとも目で追っていける量だ。ウィンドウショッピングのような楽しさが、そこにはある。



 例えば、普段は無音状態より、環境音を流しておいた方が、作業に集中しやすいという人も多いかと思うが、Alexaスキルでは環境音で検索しても数が多すぎて目移りしてしまう。Clovaならそもそもの数が少ないために探しやすい。数が少ないから、全部試してみようという気も起きる。マイナーでスキル数が少ないからこそ、お気に入りを見つけられる、というわけだ。決して、導入したのにスキルが少ないことに対する悔し紛れの言い訳などではない。



 また、音楽を聴いていて「この音がいいな」と感じられたこと、呼びかけを正確に聞き取ったり、声によるメッセージ変換が正確であったりしたことなどは、意外であった。



 ただし、呼びかけに対する反応に関しては、「クローバ」だけより「ねぇクローバ」と長めの発話の方が聞き取りが向上していると感じた。それもそのはず、「ねぇクローバ」と呼びかけたときのみ反応が良くなるようアップデートされていたのだ。



 容量5000mAhのバッテリーを内蔵しているおかげで、音楽を聴きながら部屋と部屋を行ったり来たりするポータブルスピーカーのような使い方ができることも、Sonosの「Sonos Move」などと並んで便利なところだ。



●連携サービスの少なさが弱点?



 スマートスピーカーの用途として多いのは、声をコマンドにして、ニュースや時刻、天気予報などの情報を得たり、家電を操作したりすることだ。Clova WAVEの場合、情報取得に関しては及第点なのだが、家電の操作というところで課題があると感じた。



 赤外線リモコンを内蔵しているので、「家電に付いているリモコンから学習させよう」と考えていたのだが、ユーザー側で学習させるといったカスタマイズが利かず、Clova側でサポートしているメーカーでないと、家電の設定ができない。



 今後、サポート対象のメーカーは増えていくのに期待したいのだが、できればラトックシステムの「スマート家電コントローラ」のように、リモコンの赤外線パターンを読み込んで登録する「手動学習」機能があれば良かった。数が多くなると、それだけ探す手間が生じてしまうからだ。



 IoT家電を設定することもできるが、こちらも数が十分ではない。先日導入したスマートLEDシーリングライトは+Style製だが、こちらには対応していなかった。



 また、音声リモコンに対応している家電の種類が今のところTVと照明だけ、というのも気になる。せめて、エアコンと扇風機も含めてほしかった。そうでないと、家にあるさまざまなリモコンを1カ所にまとめられるスマートスピーカーのメリットを享受できない。



 で、我が家の課題は解決できるのだろうか。



●通知を見逃すな!



 さて、肝心のLINE通知見逃し問題だが、かなりの部分で解消することができた。



 前述のように、Clova WAVE専用アカウントでのメッセージ送受信だが、これはLINEグループに入ることによって行う。例えば、家族それぞれのアカウントが登録されている「家族の会話」のようなグループにClova WAVE専用アカウントを追加する。我が家では、既に位置情報と連動して通知を送る「帰宅通知用」というグループがあったので、そこに追加した。これで、通知を逃すことがなくなった。



 緊急性のないメッセージは個人アカウントに直接(本来なら、このメッセージ通知がスマートウォッチに届かないのが問題なのだが)、すぐにでもメッセージを見てもらいたいという場合は「帰宅通知用」グループ内へ投稿、というルーティンが完成した。



 これにより、常にアプリを開いてメッセージが届いていないかをチェックすることなく、仕事に熱中していたとしても光でメッセージに気づけるようになった。



 家事などで手が離せないときでも、通知に気づけば「ねぇクローバ、メッセージを読んで」と声だけでメッセージ内容を知ることも可能だ。おかげで、家庭内紛争の勃発を避けることができた。



 本来はスマートフォンやスマートウォッチの設定を細かく見直しすればいいのだが、今回はスマート家電を使うことで解決する手段もあるということで取り上げた。次回は、スマート掃除機などを導入する予定だ。


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