ライブ中止のナイツ塙「舞台での表現を奪われたらこれほどまで弱いのか」大泉洋は「目の前で見てもらってなんぼ」

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2020年07月14日 18:52  Techinsight Japan

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「舞台に立っていたい」と吐露した塙宣之
東京・新宿のシアターモリエールで6月30日から7月5日まで上演された舞台『THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―』で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことを受け、マセキ芸能社は同会場で7月20日に開催を予定していたお笑いライブ『Maseki Geinin Collection 2020夏』の中止を決定した。同ライブに出演予定だったお笑いコンビ・ナイツの塙宣之が7月13日にTwitterで悔しさを滲ませているが、その内容は以前に大泉洋が話した持論を彷彿とさせるものだった。

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テレビで活躍するナイツは、漫才協会と落語芸術協会に所属しており日頃から寄席に出ている。師匠の内海桂子(漫才協会名誉会長)は90代後半になってなお寄席の舞台に立ち続けているだけに、ナイツも多くを学んでいるようだ。塙宣之は昨年11月15日にブログで「今月初の東洋館。久々過ぎてちょっと緊張した。久々に桂子師匠と絡んだが、97歳ありのままの姿です」と綴っていた。

そのナイツ塙が、クラスター発生の余波でライブが中止となったことについてTwitterで「芸能界は椅子取りゲームと云われますが椅子に座りたくない人も結構いると感じる」と切り出し「ドシっと座るより、舞台に立っていたいんだよ」と自身の気持ちをつぶやいた。

ライブでは観客の反応を見ながら双方向性のある漫才が可能だ。塙が「言葉だけでは限界がある。舞台で自分を表現する武器を奪われたら、これほどまで弱いのか」とこぼしたのは、ライブの中止で観客を前に漫才ができる有難さを改めて実感したからだろう。

東京・渋谷のPARCO劇場で6月20日に初日を迎えるはずだった舞台『大地 Social Distancing Version』(三谷幸喜 脚本・演出)は予定を延期して、新型コロナウイルス対策を施したうえで7月1日から上演を開始した。

メインキャストの大泉洋は『大地』の舞台稽古が再開した後、6月25日放送の日本テレビ系ニュース番組『news zero』にVTR出演しており、有働由美子キャスターとの対談で舞台役者としてエンターテインメントを語った。

舞台『大地 Social Distancing Version』は従来のものから、入場する観客も半数に制限してソーシャルディスタンスをとりながら演技するように台本が書き替えられ、「怒ったり、愛を語るシーンで相手に寄らずにお芝居するのはより力量が必要」だという。

大泉が「単に役者が舞台で演じればいいというものではない」、「無観客で成立するものではないし、誰も見ないというならやらないもんね」とぶっちゃけたのは、観客を前にしてモチベーションが上がるからよりよい演技が生まれるということだろう。


「僕らのエンターテインメントというのは、目の前で見てもらってなんぼなんじゃないのって思う」という大泉の持論は、ナイツ塙が「言葉だけでは限界がある。舞台で自分を表現する武器を奪われたら、これほどまで弱いのか」と実感したライブの本質に通じるところがある。

ちなみにナイツ塙のツイートには、このたびのライブ中止をやむを得ない判断だと評価したうえで「屋外で感染対策をした状態での開催できれば良いと思うのですが…」と提言する声や、「TVに映ってるだけが芸能の世界にいる人ではないので、演者のみならずスタッフさんの生活等も考えると一刻も早く日常が戻るよう願ってやみません…」と案ずる声が寄せられた。

画像3枚目は『【公式】ハケンの品格 2020年6月25日付Instagram「出演情報 今夜23時からの #newszero で、大泉洋さんと有働キャスターの対談企画を放送予定です」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)
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