JR東海、高山本線・飯田線の「令和2年7月豪雨」による被災状況は

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2020年07月14日 21:42  マイナビニュース

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JR東海は14日、「令和2年7月豪雨」により被害を受け、一部区間が不通となっている高山本線と飯田線について、被災状況の調査結果がまとまったことから、被災状況の概要や現時点における運転再開見込みについて発表した。

高山本線の被災状況は、飛騨萩原〜上呂間で土砂流入が2カ所、上呂構内で土砂流入が1カ所、飛騨小坂〜渚間で線路擁壁下部の露出・土砂流入・道床流出・電気設備損傷が計4カ所、飛騨一ノ宮〜高山間で土砂流入と電気設備損傷が1カ所となっている。

飯田線の被災状況は、4カ所で被害が発生したが、3カ所はすでに復旧済み。残り1カ所は小和田〜中井侍間で、斜面崩壊と電気設備損傷などが発生しており、復旧中となっている。

高山本線の飛騨萩原駅〜飛騨小坂駅間と渚駅〜高山駅間は7月20日始発までに運転再開する見込み。再開まで、7月16日からおもに定期乗車券・普通回数乗車券を持っている利用者を対象として、バスによる代行輸送を予定している。

飛騨小坂駅〜渚駅間では、国道41号で大きな被災があり、隣接するJR東海の設備も被災した。現在、道路管理者とJR東海が連携し、当該区間の復旧計画を進めている。運転再開時期は決まり次第、告知される。

なお、高山本線の特急「(ワイドビュー)ひだ」は本数を減らし、名古屋〜下呂間と高山〜猪谷間で運転を再開している。高山本線の下呂〜高山間の普通列車はバス代行輸送(飛騨萩原駅〜飛騨小坂駅間、渚駅〜高山駅間)を含め、列車のダイヤを変更して運転する。

飯田線の水窪〜平岡間では、運転再開までに約3カ月を要する見込み。飯田線の特急「(ワイドビュー)伊那路」は、全線運転再開まで全列車・全区間を運休する。普通列車は不通区間を除く全区間で通常通り運転する。

なお、高山本線・飯田線ともに、天候の状況等によって運転再開時期やバス代行輸送が変更となる場合がある。詳細な運転再開時期は決まり次第、告知される。(木下健児)
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