リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、マンチェスター・Cに対するスポーツ仲裁裁判所(CAS)の判断についてコメントした。
欧州サッカー連盟(UEFA)は2月にマンチェスター・Cが「ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規則に違反していた」と発表。同クラブに「来シーズンから2季に渡るチャンピオンズリーグ(CL)などUEFA主催大会への参加禁止」と「3000万ユーロ(約35億7000万円)の罰金」処分を科し、マンチェスター・Cは同月26日にCASに仲裁を求めて控訴していた。13日、CASは公式リリースを掲載し、UEFAの訴えを棄却。調査に協力しなかったことに対して「マンチェスター・CはUEFAに対し1000万ユーロ(約12億円)を支払わなければならない」と発表した。
このリリースを受けクロップ監督は、イギリスメディア『スカイスポーツ』に対し、次のようにコメント。マンチェスター・CのCL出場を喜びつつFFPに対する考えを述べている。
「シティがCLでプレーできるのは嬉しいが、正直言って昨日はサッカーにとって良い日だったとは思わない。FFPがいい考えだと思うからだ。チームを守り、競争を守るためにある。このようにお金を使い過ぎないようにするというのが最初のアイデアだった。クラブは、適切な資金源に基づいて資金を捻出しなければならない」
「FFPは、少なくともやりすぎてはいけないという境界線のようなものだし、このままであることを心から願っている。それがサッカーにとっても良いことだ。誰も気にせず始めたら、裕福な人々や国がやりたいことをやるようになり、それが競争を非常に難しくする。それが、10クラブ程度の世界スーパーリーグ(という考え)につながると思うよ」