92歳と88歳の老夫婦、病院で手をつなぎ最期の別れ(英)

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2020年07月16日 06:51  Techinsight Japan

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末期がんの92歳夫と同じ病院に入院していた88歳の妻(画像は『Mirror 2020年7月9日付「Elderly couple hold hands in hospital as they say final goodbye after 62 years of marriage」(Image: University Hospitals of Derby and Burton NHS Foundation Trust)』のスクリーンショット)
末期がんを宣告された92歳の男性が、同じ病院に入院していた83歳の妻と最期の別れの瞬間を撮影した写真がイギリスより届いた。看護師が機転を利かせて撮ったツーショットにまつわるストーリーを『Mirror』『Metro』などが伝えている。

英スタッフォードシャー州バートンの「バートン・クィーンズ病院(Burton’s Queen’s Hospital)」で5月末、ジョン・ウィルソンさん(John Wilson、92)が末期がんを宣告された。同病院には結婚してから62年連れ添った妻のマジョリーさん(Marjorie、88)も別の病気の治療のために入院していた。

ジョンさんの体力が徐々に落ち始めた頃、マジョリーさんは介護施設へ移ることが分かった。そこで看護師のエマ・バーカーさん(Emma Barker)のアイディアでジョンさんとマジョリーさんのベッドを隣同士に移動させ、2人のために最後となるかもしれない別れの時間を作ったという。

2人は10分間もお互いの手を握っていたが、エマさんは家族にこの様子を見せるためその姿を写真に収めた。そして当時の心境をこのように語っている。

「結婚して60年以上も一緒にいること、ましてもう会うことは無いと知るその気持ちは想像もできないわ。2人のこの写真は感動的で力強く、見る人みんなが涙しました。」

この別れの後、6月15日にジョンさんはアッシュボーン(Ashbourne)にある自宅で亡くなった。撮影された写真は夫妻の最後のツーショットになったという。

夫妻の息子であるカートさん(Kurt)は、写真を撮ってくれた同病院に感謝の手紙を送っている。その手紙にはこのように綴られていた。

「父は望んでいた通り、自宅で静かに私の腕の中で息を引き取りました。2人の最期の時間を手配し、写真を撮ってくれたエマさんに感謝しています。言葉だけでは感謝を伝えられないくらいです。」

一方で、この手紙を受け取ったエマさんは「カートさんが両親の写真を手にしただけではなく、ジョンさんがマジョリーさんの顔を見つめていたという事実に気づいてくれたのは、私の中でも忘れられない記憶になるでしょう」と明かしている。

このニュースを取り上げたメディアには、「この看護師は本当に素晴らしいことをしたわ」「彼女のような看護師がもっと必要だ」とエマさんを称賛するコメントが多数見受けられた。

画像は『Mirror 2020年7月9日付「Elderly couple hold hands in hospital as they say final goodbye after 62 years of marriage」(Image: University Hospitals of Derby and Burton NHS Foundation Trust)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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