天才外科医が転生したのは火炙りの刑になった一度目の人生――!?「後悔しない人生」を目指す外科医の活躍がカッコイイ!

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2020年07月17日 17:42  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『外科医エリーゼ』(漫画:mini、原作:yuin/KADOKAWA)
『外科医エリーゼ』(漫画:mini、原作:yuin/KADOKAWA)

 何事も一度目で成功へと導くことは難しい。何度も鍛錬や研究を積み重ねてこそ、ようやく納得のいく成果を出せるようになる。それは、「人生」においてもまた然りだと思うのだが、残念なことに、我々人間に前世の記憶を持つ者はほとんどいない。前世で後悔したことを現世では注意しよう…なんてことは不可能で、ぶっつけ本番の人生を泥臭く生きるしかないのが現状だ。せめて前世の記憶が少しでも残っていれば、もう少しスマートに生きられたかも…と時々妄想しては歯ぎしりする日々である。

 漫画・小説アプリ「ピッコマ」で大人気となり単行本化された『外科医エリーゼ』(漫画:mini、原作:yuin/KADOKAWA)は、前世、前々世の記憶を持ったまま、三度目の人生を後悔せぬように生きようと奮闘する女子の転生恋愛ファンタジーマンガだ。

 主人公は、数百年前、地球ではない違う世界で、皇后であるにもかかわらず、悪行に明け暮れ、火炙りの刑になり一生を終えたエリーゼ。



 彼女は前世での過ちを清算しようと、地球に生を享けた2回目の人生では、必死の努力の末、高本葵という名で、天才外科医として人の命を救い続ける。だが、そんな矢先に飛行機事故に遭遇。「今回こそは幸せな人生を送りたかった…」と、強く死を嘆いていると、なんと次に目が覚めたとき、1回目の人生に戻ってしまっていた。処刑される10年前の16歳、まだ取り返しのつかない過ちを犯していない自分に転生したエリーゼは、自身や家族が処刑される最悪のバッドエンドを回避すべく、これまでの経験を総動員して運命を変えるために奔走するのだが――!?







 本作は、オールカラーできらびやかな絵に魅了されるのはもちろん、人形のように美しいエリーゼが、3回目の人生では、1回目の人生と180度生き方を変え、周囲に驚かれながらも、凛として前を向き、感謝の心を忘れず、突き進んでいく様子がエネルギッシュに描かれている。彼女は手始めに、医学が発達していないこの時代に起こる伝染病に備えて、皇后ではなく“外科医”として生きるべく、冷たい目つきで洗練された容姿の皇太子・リンデンとの婚約破棄を、心優しい皇帝陛下に申し出る。



 また、これから起こる無残な戦争を少しでも回避すべく、適切な助言も行い、戦争で命を落とす予定の兄を救おうとする。エリーゼが次々と良い意味での「大事件」を起こす姿が1巻では描かれているのだが、前々世より前世、そして現世…と着実に成長を遂げ、多角的な視点から物事を見極め、賢明な判断をする彼女はとても勇ましかった。

 本作ではエリーゼ以外にも、彼女を溺愛する父や兄、前々世ではすれ違い、幸せな結婚生活を送れなかったクールなイケメン皇太子のリンデン、彼の父親で、エリーゼを娘のように思っている皇帝陛下など、個性あふれる面々の活躍も際立っており、目が離せない。「愛する人々を助けたい」という思いが根底にあふれているパワフルで心優しいエリーゼの活躍を、いつの間にか手に汗握りながら応援してしまうのはもちろんのこと、現世の記憶しか持たない私たちが「後悔しない人生」を歩むため、できることは一体何なのか、転生を繰り返す彼女の人生を通して深く考えさせられるマンガである。

文=さゆ


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