神戸山口組に「再分裂問題」が浮上! 元極妻が考える、金に困ったヤクザの行く末

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2020年07月19日 20:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

山口組分裂をめぐって、いろんな情報が錯綜中

 7月にコロナの「第二波」が来る件は、以前に元ヤクザのガクさんが予言していました。当時は「このままじゃ第二波は絶対に来るに決まってるから、そんなの占いじゃないわよ」と思ったものですが、まさか本当に占い通りになるとは……。皆様も、お気をつけくださいね。

 そんなことを考えていたら、突如として井上邦雄組長率いる神戸山口組の「再分裂問題」が浮上しました。

「10日にヤマケンがコウベ(神戸山口組)を脱退するらしい」

 オットの元兄弟分たちから連絡があったのは、7月8日のことです。「ヤマケン」とは、神戸山口組の中心である五代目山健組のことです。トップの中田浩司組長は、現在は発砲事件の実行犯として逮捕起訴されて勾留中です。

 今回の離脱に関して中心的に動いているのは、山健組の中でも名門の西川良男組長率いる六代目健竜会だとか。健竜会は、中田組長や井上組長がトップを務めたことのある「保守本流」つまり「山口組の中でも最も山口組らしい」組織といわれてきました。

 この健竜会が、10日に滋賀県内で会合を開いて「離脱」を表明したようです。ところが、その後の動きが伝わってきません。この原稿を書かせていただいている7月16日現在、離脱しているのかどうなのか、関係者も警察もわからない状況が続いているのです。

原因は、やっぱり「お金」……

 16日現在でわかっていることをまとめますと、そもそもは、中田組長が獄中から「会費(いわゆる上納金)が高すぎるから、神戸山口組を脱退しろ」と言ったとか言わないとかのあたりが発端ともいわれています。つまり、同じ山健の中で、井上組長を支持する「組長派」と中田組長を支持する「反組長派」に分かれているんですね。

 中田組長は接見禁止中で、弁護人である弁護士さんしか面会できないので、本人から意見を聞けないこともあり、判断は難しそうです。10日からは共同通信をはじめとして主要メディアがこの問題を報道し始めました。11日と14日には神戸山口組が緊急会合を開いていますが、分裂するかどうかはまだわからないようです。

 それにしても、なぜ「今」、分裂なのでしょうね? もうすぐ8月ですが、六代目山口組が分裂したのは2015年の8月末でした。この時に、四代目山健組を中心とする勢力が脱退して、神戸山口組を旗揚げしたのです。

 あの時は、お盆あたりから「菱(山口組の代紋)が割れるらしい」というウワサが広まり、「どうかねえ」と言っていたら本当に分裂してしまいました。分裂の背景にはお金の問題があったといわれていますが、今回もそうですね。要するに「会費が高い」ということです。

 さらに、その後の17年4月には神戸山口組から織田絆誠(よしのり)若頭代行を中心とするグループが脱退、新組織「任俠団体山口組」(その後に組織名を任侠山口組、現在の絆會)を立ち上げます。この時にヤクザとしては異例の記者会見を開いたので、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。ここでも「会費が高い」ことを理由にしていましたね。「六代目山口組の会費が高いから割って出たのに、やっぱり高かった」ということです。これは会見で言っていたので、事実関係はともかく、本人たちはそういうつもりです。ちなみに絆會は組員の流出に歯止めがかからず、解散のウワサがあります。このページを皆さんがご覧になるころには、もう解散しているかもしれません。

 ところで、本来の「会費」とは、抗争など組のために動いてパクられた(逮捕された)時の裁判費用や家族のサポート、友好団体などを含めた関係者の冠婚葬祭費などに使われます。親分の生活費やカノジョとのデートには使わない(ハズ)なのですが、まあいろいろあるわけです。もっともこんな話は昔からあったのですが、ヤクザの看板でシノギ(ビジネス)ができて、お金が回っていた時は、なんとかなっていたのです。今は過剰な暴排でヤクザも本当に苦しいので、ギスギスしてしまうのでしょう。

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