14歳姪にガソリンをかけ火をつけて殺害した叔父、息子との結婚を断られて(パキスタン)

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2020年07月25日 05:51  Techinsight Japan

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パキスタンで名誉殺人に抗議する人々(画像は『toofab.com 2020年7月22日付「Uncle Burns 14-Year-Old Niece Alive After Her Father Refused Cousin Marriage Proposal」(AP)』のスクリーンショット)
姪にあたる14歳少女に息子との結婚を断られた叔父が腹を立て、家に誰もいないタイミングを見計らって少女を殺害した。この少女はガソリンをかけられ、生きたまま火をつけられたという。『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。

パキスタン北東部パンジャーブ州シニョットに住むモハメド・ヤコブ(Mohammad Yaqoob)は、兄弟にあたるユサフさん(Yousuf)に自分の息子とユサフさんの娘サディアさん(Sadia、14)を結婚させたいと伝えた。サディアさんは数か月前に他の親戚と結婚することを決めていたため、ユサフさんはこの申し出を断った。

断られたことに腹を立てたヤコブは7月17日、誰もいない自宅に帰るサディアさんを待ち伏せして襲った。ヤコブはサディアさんにガソリンをかけ、火を放ったのだ。サディアさんは近くにいた人に助けを求め病院に搬送されたが、そのまま息を引き取ってしまった。

驚くべきことに当初、サディアさんの家族はこの事件を隠そうとしていた。家族はサディアさんの遺体を土に埋め、警察には「ガス爆発で死亡した」と話していたそうだ。しかし親戚の証言との食い違いに気付いた警察がヤコブに話を聞くと、彼は自白して犯行が明らかとなった。

この事件は、中東や南アジア周辺で頻繁に発生している“名誉殺人”だと分かった。名誉殺人は婚姻の拒否や自由恋愛をした女性が家族の名誉を汚したと見なされ、親族がその名誉を守るために殺害する風習だ。被害者の大半を女性が占めている。

名誉殺人による犠牲者は後を絶たず、今年5月にはインドネシアで従兄と関係を持った16歳の少女が兄に斬首され、同月にイランでは35歳男性と駆け落ちした13歳少女が父親に鎌で斬首される事件が発生していた。

画像は『toofab.com 2020年7月22日付「Uncle Burns 14-Year-Old Niece Alive After Her Father Refused Cousin Marriage Proposal」(AP)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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