NHK退職のたかまつなな「最後の最後までパワハラしてくる」文春砲に興味持つも「そもそも志が違う」

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2020年07月26日 13:42  Techinsight Japan

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『文春』に話を聞いたたかまつなな(画像は『たかまつなな/時事YouTuber 2020年7月22日付Twitter「ジャーナリズムができる場所とはどこか…。」』のスクリーンショット)
お笑いジャーナリストのたかまつななが、2018年4月に入局してディレクター職に就いていたNHKを2年半で退職する意向を明かした。「自分の言葉で伝えたい」とYouTube『たかまつななチャンネル』でNHKを辞める理由を話しており、今後は時事YouTuberとして社会問題解決型の番組を配信するという。7月22日に公開した動画ではジャーナリズムを学ぶうえで『週刊文春』に興味を示していた。

たかまつななは7月13日にアップした動画『NHKを辞めます。』のなかで、NHKを辞めるに至った主な理由を2つ挙げている。

たかまつななが代表取締役を務める株式会社笑下村塾‎は、18歳選挙権を機に「お笑い芸人があなたの学校や企業へ行って主権者教育やSDGs(持続可能な開発目標)などをテーマにして分かりやすい出張授業を行う」ために設立したものだ。たかまつは、その思いをより広く持続的に伝える番組を作れるのがNHKではないかと入局したのである。

NHKでは副業を禁じているため笑下村塾との両立がネックとなったが、取締役の役員報酬を「0円」とすることで副業が認められて入局できた。しかし今回は契約更新でそれが認められず、何よりも優先して取り組んで来た笑下村塾を続けるためNHKを辞めることに決めたそうだ。

NHKで番組を作るには高い壁があり今の自分の実力では叶えられず、もし10年・20年を費やせばできるかもしれないがその時は40代になってしまう。「今の私の感性で作った方が10代・20代の若者に届くいいものが作れるのではないか」と考え、それをYouTube『たかまつななチャンネル』で実行しようと思い至ったことも理由の1つだという。

お堅いことで知られるNHKだけに、お笑い芸人が副業をしながら入局することに反対もあっただろう。たかまつは「味方になってくださった方もたくさんいらっしゃった」と感謝しており、NHKでの貴重な経験を社会に還元するために今後は「社会問題を考えるYouTube番組や出張授業を行い、教育政策のオピニオンとなり子どもたちのためになる情報を発信する」ことなどを目標に掲げていた。

ジャーナリズムを真剣に学ぼうとNHKに入ったたかまつななが、そのような事情から他に注目したのは『週刊文春』だった。

YouTube動画『NHKを辞め、どこでジャーナリズムをするのか…』によると、2017年3月に出版された『文春砲 スクープはいかにして生まれるのか?』(角川新書)を読んで感銘を受け、文春でジャーナリストとして腕をあげることができないかと思い「少しだけ話をお聞かせ頂いた」という。

週刊誌の不倫報道にはあまり関心がないというたかまつも「文春のスクープはすごい」と言い、特に「検察庁法改正」を巡って芸能人たちがツイートして世論が動くなか、文春が黒川検事長の賭けマージャンをスクープしたことが決定打となり、改正が見送りになったと見ていた。

ただ、話を聞いた文春関係者からは「そもそも志が違う。人の面白さや人に興味を持つことがスタートで、世の中を良くしたいというモチベーションはあまりないのではないか」と言われて「その辺の感覚は私になかった」と勉強になったそうだ。

今では「『文春』に言えば報じてくれる」と多くの情報提供がある状況になっており、たかまつは『たかまつななチャンネル』もそのようになれば大手メディアが扱わないようなことを報じられるのではないかと意気込んでいた。

そんなたかまつななは、Twitterで1月27日に「私をいじめないでください。集団で、いじめやパワハラをして何が楽しいんだろう」と声をあげ、4月4日に「いじめ、パワハラがとてつもなくエスカレートしてきた。もう涙もでなくなっちゃった」、5月10日に「自分の問題意識をジャーナリストなのに作品に込められないのはおかしいし、自分のSNSで自分の考えをかけないのなんて変だ。個人の責任でやっているのに。次パワハラされたら証拠とともに実名あげたい」と訴え続けた。

さらに6月2日、3日は「パワハラ、いじめ辛すぎる。耐えれば終わると思ってたけどダメだ。組織化されてる」、「最後に対話しようと思い、3千字の文章を認めました。。。これで無理なら仕方ないな、、、パワハラには正面から向き合わないと今後なんでも理不尽に屈服する人間になりそうだし、次の被害者がでるから、告発しようとおもいます」とまでツイートした。

しかし7月9日になっても「最後の最後までパワハラしてくる。このままだと、死ぬまでされるのかと、恐怖心すら。やばい、やばい、やばい。いじめダメ絶対。なんで、いじめる側は罰せられず、いじめられた側が逃げなきゃいけないんだろう」とつぶやいており、おさまった気配はない。

時事YouTuberとして社会問題について配信する決意を新たにしたたかまつなな。自身が体験したパワハラ問題についてどのように斬り込むのか見守りたい。

画像は『たかまつなな/時事YouTuber 2020年7月22日付Twitter「ジャーナリズムができる場所とはどこか…。」』『たかまつなな 2020年2月11日付Instagram「YouTuberの今後について語る!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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