刑務所行きを逃れるために死亡届を捏造した男 スペルミスが発覚しバレる(米)

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2020年07月26日 21:12  Techinsight Japan

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自殺を装い捏造した死亡届(画像は『Mirror 2020年7月23日付「Criminal tried to fake his own death to avoid jail but basic mistake let him down」』のスクリーンショット)
窃盗などの罪により刑務所行きを宣告されていた男が自殺を装い死亡届を捏造して罰から逃れようとしたが、スペルミスにより死亡届の偽造が発覚したというニュースがアメリカより届いた。この男性は死亡届の捏造の罪によりさらに刑期が延びる可能性が高いという。『Mirror』『9News』などが伝えている。

米ニューヨーク州ロングアイランドに住むロバート・バーガー(Robert Berger、25)は2018年12月に盗難車だったレクサスの所持、昨年6月にはトラックを盗もうとした疑いで有罪とされていた。

昨年10月22日の裁判で1年間の投獄が言い渡される予定だったが、刑務所に入りたくなかったロバートは自殺したことにして死亡届を偽造したのだ。当日は担当のメイヤー・モザ弁護士(Meir Moza)が裁判所に出廷し「ロバートは死亡した」と裁判官に伝えた。そして10月28日にメイヤー弁護士はロバートの婚約者から受け取った死亡届のコピーを地方検察に提出した。

受け取った死亡届に違和感を覚えた検察は「よく見てみると発行元の名前の一部である“Registry”が“Regsitry”になっているスペルミスを見つけました。発行元のニュージャージー州の保健省に問い合わせると、偽の死亡届だと分かったのです」と明かしており、その後の調査でさらにフォントのサイズとタイプの違いも発覚した。

メイヤー弁護士は「当時ロバートが有罪を認めることと引換えに、検察が処分を軽減する話し合いをしていましたが、ロバートの婚約者から彼の死を知り、死亡届を受け取って提出しました。検察官に死亡届が偽物だと言われるまで気付きませんでした。私はただ巻き込まれただけです」と、自身は死亡届の偽造に関わっていないと主張している。

検察側は、メイヤー弁護士が死亡届の捏造に関わっていないと見込んでいる。メイヤー氏も「弁護士として25年間も働いてきましたが、このようなケースは初めてです」とコメントしており、現在はロバートの担当から外れているそうだ。

次の裁判は7月29日に行われる予定で、ロバートは死亡届の偽装の罪にも問われることとなり、最長で4年間刑務所で過ごさねばならない可能性があるという。

担当の地方検察官マデリン・シンガスさん(Madeline Singas)は「犯罪は割に合いません。最終的には必ず捕まります。今回のケースのように偽物の書類を検察に提出するのは良い考えとは言えませんね。ロバートは逃げられないと私たちは確信していました」と話しており、どんな些細な事も見逃さない強い姿勢を見せている。

画像は『Mirror 2020年7月23日付「Criminal tried to fake his own death to avoid jail but basic mistake let him down」』『Courthouse News 2020年7月22日付「DA: Man Faked Death to Avoid Jail but Typo Gave Him Away」(Nassau County District Attorney’s Office via Courthouse News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • アメリカでは自分の名前を正確に書けない人が増えている様だ。ほんの十数年前に会ったアメリカ人の方々もスペルミスをし、筆記体が書けない人々がいた。アメリカの民度も劣化している。中国並に劣化しては困る。
    • イイネ!8
    • コメント 5件

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