ママ友LINEで愚痴の嵐! 小学校の“旗振り当番”に不満、「連絡手段は家電」でトラブル勃発!?

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2020年07月26日 23:52  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

  子どもを持つことで、それまで知らなかった世界に触れ、戸惑うことは珍しくない。特に子どもが小学校に入ると、PTA活動など、親としての仕事が増え、また、「欠席や遅刻の連絡を知らせるためには、同じ小学校に通う生徒に連絡帳を持って行ってもらう」など、独特のルールに振り回されるケースも多い。今回は、小学生ママたちの戸惑いの声を集めた。

雨の日の旗振り係は憂鬱!? ママ友と愚痴も

 恵さん(仮名)は、今年小学校に入学したばかりの7歳の女児をの育児をしている。昨年、増税前にマンション購入し、それまで馴染みのなかった土地に住み始めた。

「もともと住んでいた地域からは結構離れていたのですが、通勤なども考慮して引っ越しました。住宅街で治安は良いものの、その分、地域活動も盛んで、娘が小学校に入学してから、保護者たちによるパトロール隊という無償の活動があるのを知りました」

 小学生の登下校時、保護者が通学路内の交通量が多いポイントに旗を持って立ち、子どもたちを誘導する当番があるのだという。地域によっては、「旗振り係」「旗振り当番」などと呼ばれているものだ。

「ある日、娘が大きな封筒を持って帰ってきたので、中身を確認したら『旗振り当番』を知らせる書類でした。同じクラスのママ友とやっているLINEグループで、すぐさま『これって、毎朝旗を持って立っているママのことだよね? 』と確認しましたよ。てっきり希望者がやっていると思っていたので、まさか全員が行う必要があるとは思いませんでした」

 恵さんは「もらった書類には、もうすでに担当する日も割り振ってあり、細かなルールも書いてありました。今年はコロナ禍の影響で、説明会などがないまま、既存の役員間で担当が決められてしまったのですが、来年の春頃までの当番がすでに決まっていて、突然のことに憂鬱な気持ちになりましたね」と漏らす。

 地域差はあるだろうが、一般的に小学校では、PTAの役員、委員の業務以外にも、旗振りや、校庭開放日に遊具を準備する係、プール開放日に監視を行う係、夏祭り協力係と、保護者の仕事は多岐にわたる。

「小学校の保護者活動はPTAだけだと思っていたので、想像以上にいろいろな手伝いをしなければいけないことがわかり、驚きました。しかも、うちの小学校のPTA活動はポイント制で、卒業までにポイント稼ぐ必要があるんです。各業務を行うことにより、決められたポイントが付与されていくのですが、旗振り当番は換算されないことも発覚。それでも、『断る』という選択肢はないため、ママ友とのグループチャットで『雨の日に旗振りになったらすごい罰ゲームだよね(笑)』と愚痴り合いました」

 旗振り当番は、住んでいる地域班ごとに担当区分が分けられ、1年間に3〜4回ほど回ってくるそう。そして先日、恵さんは実際に旗振り当番デビューを果たしたという。

「旗振りの集合時間が、子どもの登校時間より少し早かったんです。夫も同じくらいの時間に出勤するため、子どもだけで留守番させて、自分で鍵を締め、登校させなければならず、心配が募りました。そこで、ママ友とのグループチャットで相談したら、あるママが『恵さんの子も一緒に小学校まで連れて行ってあげる』と言って、迎えに来てくれることに。当番の日までは憂鬱でしたが、子どもたちが挨拶をしてくれるのがうれしく、地域活動に参加できてよかったって思いましたね」

 このように、旗振り当番などの活動には、ママ友同士の協力が必要なケースもあるといえる。

 文江さん(仮名)は、小2になる男児と、3歳の女児を育児しながら、銀行の窓口業務の仕事をしている。夫も同業者のため、旗振り当番の日は、文江さんが仕事を半休しなければならないと肩を落とす。

「仕事や下の子がいるという理由での免除はできないそうです。日程もすでに決まっていて、旗などの用具は前の日に当番の人から渡されるので、そのやりとりも必要で……。はっきり言って気が重いです。連絡先に書いてあった旗振り係のリーダーに、直接『難しいです』と伝えたのですが、『みんなやっていることだから』『できないのなら、ほかの人に頼んで代わってもらってください』と一点張り。仲が良いママ友は別の班なので代わってもらえず、自分がやるしかないみたいです……」

 ママ友とのグループチャットで、当番についての話題が上がった時に、立場によるって温度差を感じたという。

「上の子がいるママが『旗振り当番は、年に数回しかないから、PTA役員をやるよりずっと楽』って言うんです。でも、うちは下の子を保育園に早く預けて、それから当番に行かねばならないし、負担が大きいんです。今年はないですが、夏休み期間のプール当番や、校庭開放当番など、数カ月に1回は何かしら学校の手伝いをしている感じですよね」

 仲良しのママ友と作った少人数のグループチャットでも、よく当番の話題が出るという。

「旗振り当番の時、次の人への用具の受け渡しがうまくいかなかったっていう話題が出たんです。あらかじめ同じ地域班メンバーの電話番号リストができているのですが、なかには家電を載せている人もいて、不在のため連絡が取れなかったんだとか。いろいろと細かなトラブルが起きがちなんですよ」

 そんな文江さんだが、「小学校にまつわる保護者の無償活動の全てが嫌なわけではない」と語る。

「旗振り当番や校庭開放当番をすると、普段は関わることがないほかの学年の子どもたちとも触れ合え、また学校生活の雰囲気を感じられるので、楽しい部分もあります。ただ、日程など、こちらの融通が利かないことも多いし、順番によっては、ほとんど面識のない人に突然、連絡しなければならないんです。LINEやSNSの機能などを使って、もっと自由に日付や代わりにできる人を探せるようになればいいのにって、ママ友とよく話しています。学校の業務に関するシステムって遅れてるんですよね」

 学校生活における保護者の負担は減らないどころか、少子化のため負担が増えているようにも見える。ママ友同士が、LINEやSNSなどで交流を深めるる一方、主な保護者の活動は、いまだ電話や書類でやりとりを行うケースも多い。保護者たちの活動がもう少しスムーズになると、ママたちの負担も減るのではないかと思う。

このニュースに関するつぶやき

  • これは単なる同調圧力で、しかも非合法です。町内会やPTAって、違法行為の温床ですね。
    • イイネ!4
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