盗まれた犬の親子、母犬は首のマイクロチップを抜き取られ路上に放置(アイルランド)

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2020年07月27日 05:51  Techinsight Japan

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泥棒に盗まれた犬の親子(画像は『The Irish Post 2020年7月14日付「Horror as dog stolen from Wexford found with microchip cut out of her skin」』のスクリーンショット)
このほどアイルランドで、人気の犬種でもあるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの母犬と子犬が盗まれた。後に母犬が見つかるも首に切り傷があり、マイクロチップを抜き取られた跡があった。この残忍な犬泥棒に人々の怒りが向けられていることを『Metro』『Mirror』などが伝えている。

アイルランドのウェックスフォード州に暮らすパトリシア・ドイルさん(Patricia Doyle)一家は、“デイジー(Daisy)”という名の雌のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルを飼っている。デイジーは生後約8週になる7匹の子犬の子育ての真っ最中だった。

しかし今月7日、犬小屋の鍵が壊されてデイジーを含む7匹の子犬が忽然と消えていた。犬泥棒に盗まれてしまったのだ。イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの子犬はアイルランドのブリーダーの間で1000アイルランドポンド(約15万7000円)前後で販売されており、犬泥棒は子犬を売って利益を得ようとしたと見られている。

デイジーが子犬と一緒に心無い犬泥棒にさらわれたとあって、パトリシアさん家族はいてもたってもいられなかったようだ。パトリシアさんがFacebookで情報提供を呼びかけたところ、4日後にダブリン動物虐待防止協会(DSPCA)によってデイジーは保護され、無事にパトリシアさん達のもとへ戻ることができた。

デイジーが発見された場所は、パトリシアさん宅からおよそ120キロも離れたダブリンの路上だったという。デイジーは空腹のまま付近をさまよっていたが、子犬たちの姿はそこに無かった。

無事に戻って来たデイジーだったが、首にはナイフで切られたような傷痕があった。どうやら犬泥棒はデイジーの身元を分からないようにして自分達への追跡を複雑にするため、デイジーの首からマイクロチップを抜き取ったようだ。

パトリシアさんはまだ見つかっていない子犬について再びFacebookで呼びかけるとともに、怪我をしたデイジーのことを次のように綴っている。

「あくどい人間が私たちの犬がいる小屋に押し入って、デイジーと7匹の子犬をさらっていきました。その後、デイジーは空腹の状態で路上に捨てられていました。しかも犬泥棒は、デイジーの首にナイフを刺してマイクロチップを抜き取って捨てていったのです。」

デイジーは自らが産んだ7匹の子犬を奪われたうえ、首に切り傷を負った心の痛手が大きかったのか、自宅に戻った日の夜に身体を横たえたまま悲痛な声をあげていたという。

デイジーのことを知ったSNSユーザーは、この犬泥棒がデイジーの首にあるマイクロチップの位置を正確に探り当てていたことから、マイクロチップ読み取り機を所持したプロの犯行ではないかという指摘もあった。

パトリシアさんは現在、ブリーダーが子犬を販売するウェブサイトなどから、さらわれた子犬達の情報を集めているそうだ。

画像は『The Irish Post 2020年7月14日付「Horror as dog stolen from Wexford found with microchip cut out of her skin」(Patricia Doyle / Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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