「染谷将太はレベルがはるか上」「本田翼は物足りない」業界関係者が明かす、声優業がうまい俳優・ヘタな俳優

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2020年07月27日 15:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 ディズニーアニメや『ドラえもん』(テレビ朝日系)『名探偵コナン』(日本テレビ系)など、観客動員数が見込める人気アニメの劇場版作品には、俳優やタレントなど、声優ではない芸能人を起用する場合が多い。

「最近ではテレビに『顔出し出演』をする声優も増えてきていますが、芸能人と比べると、マスコミの集客力はまだまだ弱い。アニメ制作会社にとって、俳優やタレントなどをアニメ映画に起用する最大の利点は『宣伝になるから』です。人気タレントを声優に起用すると、バラエティ番組や朝のニュース番組など、あらゆる媒体から自然と取材依頼が来ますし、話題にもなりますから」(声優業界関係者)

 広告塔として俳優を起用することが当たり前となってきたアニメ作品だが、やはり、声優との実力差は顕著だという。

「俳優や女優は、表情や動きなどを駆使して全身で表現することに長けているわけですから、“声のみ”で演技をすると、どうしても物足りなさが生じてしまいます。昨年公開された新海誠監督の『天気の子』で、女子大生の夏美を演じた本田翼はその典型です」(同)

 また、アニメ映画によく起用される俳優の一人として、神木隆之介の名が挙げられるだろう。

「彼は子役の頃から『千と千尋の神隠し』(2001年)『ハウルの動く城』(04年)などのジブリ映画に出演していましたが、長編アニメ初主演となった『サマーウォーズ』(09年)では、声優としての演技力は乏しい印象でした。しかし、その後ドラマや映画でさまざまな役を演じ、演技力を培った彼は、16年の大ヒット映画『君の名は。』の立花龍役で、声優としてかなり躍進。また、お笑い芸人も『声優の演技に振り切れていない』人が多い印象ですが、過去に『クレヨンしんちゃん』の劇場版シリーズに2回出演しており、ディズニー傘下のマーベル映画『アベンジャーズ』シリーズでメインキャストの日本語吹き替えも担当している雨上がり決死隊・宮迫博之は、別格でうまいですね」(同)

 では、声優としての演技がうまい俳優には、どのような特徴があるのだろうか。

「テレビドラマ化も果たした劇場アニメ『この世界の片隅に』(16年)で主人公を演じたのんさんは、声優としての演技云々以前に、映画の世界観と主人公のキャラクター、そしてのんさん自身との相性が合致した稀有な例で、とても素晴らしかった。また、役者として経験を重ねてきたベテラン俳優や、そもそも演技力の高い俳優は、声のみでどう役を演じるべきかをすぐに掴み取ることができますから、やはり上手です。『バケモノの子』(15年)に出演していた染谷将太は、同世代のプロの男性声優よりもはるかかにレベルが上でしたね。同作で主人公を演じた役所広司も素晴らしかったです」(同)

 最近では声優が俳優の仕事をする「逆転現象」も起きているが、声の演技を本業にしている声優たちには、芸能人たちに負けることなく、プロとしてのプライドをしっかり保ってほしいところだ。

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  • 車のCMを見て、千鳥大悟が声優やったらおもしろそうだなと思った( *´艸`*)
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