故エルヴィス・プレスリーの一人娘 息子の自殺で依存症再発を懸念する元夫が裁判所に単独親権求める

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2020年07月28日 16:42  Techinsight Japan

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リサ・マリー・プレスリーと4番目の夫だったマイケル・ロックウッド(左)
故エルヴィス・プレスリーの孫ベンジャミン・キーオさんが米時間12日、米カリフォルニア州カラバサスで亡くなった。最愛の息子を失い悲しみのどん底にいるとされる母リサ・マリー・プレスリーだが、4番目の夫はそんな彼女が「再び薬物に手を染めてしまうのではないか?」と懸念しているようだ。そのため元夫が、双子の娘達の単独親権を求める書類を裁判所に提出したことが明らかになった。

故エルヴィス・プレスリーの一人娘リサ・マリー・プレスリーを母に米出身ミュージシャンのダニー・キーオを父に持つベンジャミン・キーオさんが、カリフォルニア州カラバサスの自宅で死亡したのは米時間12日早朝のことだった。14日にはロサンゼルス郡検死局がベンジャミンさんが口にショットガンをくわえ自らの命を絶ったことを公表した。

ベンジャミンさんは長年アルコールや薬物依存に苦しみ、最近までリハビリ施設に通っていたことやパンデミックの影響で鬱症状がさらに深刻化していたこと、また“故エルヴィス・プレスリーの孫”という自身の境遇から来る重圧に苦しんでいたことなどが、関係者や親しい友人らの証言で明らかになっている。

ベンジャミンさんは、故エルヴィス・プレスリーの唯一の子であるリサ・マリー・プレスリーにとって最愛の息子であった。そんな彼が、1977年8月に自宅トイレで床に倒れこむようにして息を引き取った父エルヴィスと同じように、鍵をかけた自宅トイレのバスルームで便器の上にうなだれるようにして亡くなっていたというニュースを耳にした際の彼女の精神的ショックは計り知れない。

リサ・マリーの母で故エルヴィス・プレスリーの妻プリシラ・プレスリーは、ベンジャミンさん亡き後に更新したFacebookの投稿で「ベンを失ったショックは耐え難い苦しみ」であり、彼が自ら命を絶った理由を探る過程で「魂を突き刺されてしまった」と最愛の孫を失った悲しみを綴ると同時に、

「ベンを溺愛していた娘のこと、そして娘を襲う苦しみや痛みに思いを巡らせています。」

とリサ・マリーの精神状態をひどく懸念していた。

そんななか、リサ・マリーと10年間連れ添ったのち2016年に離婚し、以来11歳になる双子の娘達の親権をめぐりバトルを繰り広げている4番目の夫マイケル・ロックウッドは、リサ・マリーが息子を亡くしたショックと悲しみで「またしても薬物やアルコールに手を染めてしまうのではないか?」と懸念しているようだ。来月3日には再び親権に関する話し合いが行われる予定になっているが、マイケルはリサ・マリーの依存症再発の恐れや、自宅に銃が置かれているという事実を問題視し、自身に娘達の単独親権が与えられるべきだと主張しているという。『The Blast』は米時間25日、マイケル側が裁判所に提出した書類に記載されている文面を次のように報じた。

「リサ・マリー・プレスリーの息子は彼女の自宅で銃を撃ち、自ら命を絶ったのです。(事件発生時、彼女は不在ではありましたが)」
「謹んでお悔やみを申し上げると同時に、この事実により新たに2つの問題が浮上しています:子供達の安全と、リサ・マリー・プレスリーが再び薬物・アルコール依存に陥る高い可能性です。」

マイケル側はこのほか、2017年にはリサ・マリーが「自宅で銃を片手に歩き回っていた」と子供達が証言していることや、リサ・マリーが子供達と自殺について話し合ったり、その結果子供達が自殺に興味を持ってしまう可能性を示唆、また今後リサ・マリーに対し、抜き打ちで違法薬物検査を実施することなどを求めているようだ。

最愛の息子を失い、絶望のどん底にいるであろうリサ・マリーに対し、娘達の親権をも奪おうと試みるマイケルについて、その追い討ちをかけるかのようなやり方に非難の声があがっているが、一方では娘達の安全を第一に考えた場合、やはり現在の精神状態ではリサ・マリーが主要監護権を持ち子育てをしていくのは難しいのではないか―との声もあがっており、今後の裁判の行方に注目が集まっている。

ちなみにリサ・マリーの代理人は、ベンジャミンさん自殺のニュースが流れた直後に『TMZ』に対し、次のような声明を発表していた。

「リサ・マリー・プレスリーは、深い悲しみに打ちひしがれています。やるせない思いでひどく落ち込んでいますが、11歳の双子の娘達やライリー(ベンジャミンさんの実姉)のためにも強くあろうと闘っています。リサ・マリーは息子を深く愛していました。彼女にとってベンジャミンは最愛のひとでしたから。」

(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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