定番スマートリモコンの最新モデル「Nature Remo 3」は買いか? 進化点をチェックした

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2020年07月29日 11:03  ITmedia PC USER

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写真定番スマートリモコンの新モデル「Nature Remo 3」
定番スマートリモコンの新モデル「Nature Remo 3」

 スマートリモコン「Nature Remo」の新モデル「Nature Remo 3」(Remo-1W3)が登場した。新顔の参入が相次ぐスマートリモコンの中では既に老舗といっていいブランドであり、量販店でも定番製品になって久しいNature Remoの、第3世代モデルということになる。



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 従来までのモデルと何が違うのか、既存モデルのユーザーは買い換える必要があるのか。実機を購入したのでチェックしていこう。



●より小型になりフック掛けも可能に。電源はACアダプターに変更



 Nature Remoシリーズには、通常サイズの他、センサーを省略したコンパクトな「mini」(6480円)の2つのラインアップがあるが、今回の新製品は前者の後継品にあたる。



 外観は、全体的なデザインは従来モデルを踏襲しつつもよりスッキリとし、またサイズも一回り小さくなっている。もっとも、小型になったからといって、Nature Remoの特徴である、温度/湿度センサーや照度センサー、人感センサーなどの顔ぶれは従来のままで、これまでできたことができなくなったということはない。



 細かい仕様変更としては、小型版のNature Remo miniに実装されていた背面のフック掛け用の穴が追加されたことが挙げられる。本製品に限らず、スマートリモコン製品は軽量ゆえケーブルに引きずられて動いてしまいがちだったので、フック掛けなどの固定するための手段が増えるのはありがたい。



 電源は、従来のUSBケーブル+充電器という構成から、ACアダプターへと改められた。ただし、コネクター形状はmicroUSBのままで、試してみたところ、手持ちのmicroUSBケーブルを使ってUSB充電器に接続しても問題なく動作した。モデルチェンジで運用が不自由になっていないのはありがたい。



 続いて、新モデルの機能面での進化点をチェックする。



●新たにBLEをサポート、トリガーに「人感センサー反応あり」が追加



 本製品から、新たにBluetooth LE(BLE)に対応したことで、セットアップ手順が大幅に簡略化されている。具体的には、従来のモデルではスマホのWi-Fi接続先をいちいち本製品に切り替えてネットワーク設定を行わなくてはいけなかったのが、本製品ではBLE経由ですぐにWi-Fi設定の画面を開くことができる。初心者でも迷うことはないだろう。



 家電製品の登録手順は、従来と同様だ。スマートリモコンは、用意された家電製品の型番リストから手持ちの製品を目視で選んでいくタイプの製品もあるが、本製品は単純明快で、普段使っている家電製品のリモコンを本製品に向けて押し、それによって家電製品の型番を自動判別する方法が用いられている。



 最近のIoT家電は、電力消費の少ないBLEの採用例が増えつつあり、本製品がこれに対応したことで、今後さまざまなIoT家電と連携可能になることが見込まれる。



 その具体的な例として、現時点ではカーテン自動開閉デバイス「mornin' plus」に対応することが発表されている。今後多くの機器が追加されていくことは間違いなく、他のスマートリモコンと比べた場合の強みになるだろう。また前出のように、デバイスのセットアップ手順の省力化にも貢献している。



 本製品からの機能の改善として、人感センサーに「人感センサーの反応があるとき」というトリガーが追加されたのも注目だ。これまでは「反応がないとき」だけだったので、「人が入ってきたら照明をオンにする」という基本的な使い方ができなかったのが、今回から可能になった。また、実行後にしばらく反応しない時間も指定できるようになっている。



 これはどちらかというと、あるべき機能が欠落していた例であり、あまり声高に「新機能が追加されました」とアピールすべき性質のものではないが、経緯はさておき便利になったのは間違いない。ちなみに、(現時点で)従来モデルは非対応のため、今すぐこの機能を使いたければ買い換える必要がある。



 次に、もう1つの便利ポイントを見ていこう。



●データ転送機能で買い替え時も安心



 さらにもう1つ、本製品では、従来モデルのユーザーが安心して乗り換えられる機能が搭載された。それは、登録済みの家電製品やオートメーションのデータを新モデルに転送できる機能だ。



 一般的に、こういったスマートリモコンは、スマホの買い換えなどでアプリを再インストールすると、登録済みのデータを再び登録し直さなくてはならない。スマートスピーカーとの連携まで設定している場合にはかなりの手間で、買い替え時のネックになっていた。これが理由で複雑な連携設定を敬遠していた人もいるはずだ。



 しかし本製品は、従来モデルから簡単にデータを転送できる機能を搭載することで、既にNature Remoシリーズを所有しているユーザーであれば、家電製品およびオートメーションを再登録する手間を掛けずに、今回の新モデルへの移行が可能だ(ちなみにこの機能は従来モデルでも利用可能になっている)。



 本製品はもともと設定の多くがクラウド上に保存されており、仮にスマホが破損/紛失しても、別のスマホにNature Remoアプリを入れてログインすると同じ設定が使える利点があるが、新たに転送機能が加わったことで、よりデータの消失を気にせず、使えるようになったというわけだ。このあたりの機能は、多くて困ることはないのでありがたい。



●価格は高いが機能は豊富、安心して使える信頼性が魅力



 以前から、機能の豊富さと安定性に定評があるNature Remoだが、さらなるブラッシュアップが図られ、隙がない製品になった印象だ。個人的には、メーカーサイトでは改善ポイントとしてあまり大きく触れられていないセットアップ方法の簡略化や、フック掛けの穴の追加といった細かい点もかなり好印象だ。



 本製品の購入をためらう要因があるとすれば、税込み9980円という価格だろうが、他社製品と違って多数のセンサーを内蔵していることから、横並びで比べること自体があまり適切ではない。今回のモデルでは、さらにBLE対応や転送機能が追加されているのだから、ベースの価格がやや高くとも、機能や性能に対する割高感は感じない。



 スマートホームを構築するにあたり、デバイスの完成度の低さや機能の少なさに足を引っ張られてやりたいことが実現できないのは、何としても避けたいところだ。そういった意味で、Nature Remoなら何とかなる、これで無理なら他社製品でもまず無理、という信頼性の高さは、他の製品にはないものだ。



 従来モデルを所有しているユーザーが買い替える必要性は「人感センサーの反応があるとき」というトリガーをすぐ使いたいか否かで決まるだろうが、長期的には買い替えの方向で検討した方がよいだろう。スマートリモコンの良し悪しが判断できないビギナーから、他社製品で痛い目に遭ったことのある人まで、幅広くお勧めできる製品だ。


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