子どもの好き嫌い問題、「無理やり食べさせる」はNG。ではどうすべき?

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2020年08月01日 16:00  AERA dot.

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写真夏にぴったりのさわやかな味わい
夏にぴったりのさわやかな味わい
 親御さんから質問をいただく中で多いものの一つは、「どうやったらうちの子は嫌いな食べ物を食べてくれるの?」というもの。偏食気味だったり、どうしても緑のお野菜が食べられなかったり……親として頭を悩ませられます。もちろん私もその1人。

 そこで今回は、子どもの好き嫌いについてのお話です。

【写真】こんな風にやってみて!子どもに任せる「ささみのほぐし方」

 まず大前提として、私は「嫌いな食べ物を子どもに無理やり食べさせてはいけない」と考えています。無理に食べさせても、子どもにとってはつらい思い出になるだけ。その場は解決しても、その後、もう食べなくなってしまう可能性もあります。

 時間はかかっても、子どもがその食べ物を嫌う理由にしっかり向き合って解決することが大切です。私は次のようなステップで、解決を考えています。

ステップ1 その食材を嫌いな理由を考える
ステップ2 嫌いを取り除く方法を見つける
ステップ3 一緒に作って味見作戦で食材に慣れさせる

 まずステップ1ですが、一口に食べ物の好き嫌いと言っても原因は様々。

「味が嫌い」「食感が嫌い」「匂いが苦手」というものから、「お友達やテレビで誰かが言っていたから、なんとなく嫌い」というものまで。だからこそ、克服も一筋縄ではいきません。それを探ることが、解決の第一歩になります。

 嫌いな理由を探るときには、自分自身の経験もヒントになります。

 私の場合、例えば、チャーハンなどに入っている大きめの玉ねぎ。柔らかいご飯の中に突如現れるシャキッという食感がたまらなく苦手です。肉の脂のぶよっとした食感もダメですし、噛みごたえのある肉も苦手です。

 今でも自分で料理する時は、柔らかくなるまで玉ねぎを炒め、肉の臭い消しのための下処理は欠かしません。更に、肉を焼く時は、水分を逃さないように片栗粉で覆うか、圧力鍋やホーロー鍋を使ってお箸でも切れるくらいに柔らかく調理します。ちょっと面倒ですが、これをしないと食べたくありません。大袈裟ではなく本当に苦手なんです。

 でもこれ、大人だから原因をある程度自己分析して言葉にできます。

 しかし子どもの場合、どうしてその食べ物が嫌いなのか、その理由が自分ではわからない場合も多いのです。まずはそこを聞き出さなくてはなりません。

 ある女の子は、肉がどうしても食べられませんでした。その子と話していると、どうやら嫌いな理由は肉の匂いや食感ではないかと思いました。

 そこで、彼女のお母さんに鶏肉のささみを使った料理のレシピをお伝えしました。このレシピなら、ささみがとても柔らかく仕上がるので、肉嫌いの子の初めの一歩にぴったりだと思ったのです。これがステップ2です。

 どうして嫌いなのか、親も向き合って真剣に考えてみることです。原因がわかれば、解決法も生まれます。肉などは臭みや食感をクリアすると驚くほどあっという間に食べられるようになります。逆に生姜などの癖のある食材は、徐々に慣れさせてあげるといつの間にか食べられるようになるものです。

 ところがここでもう一つ問題があります。「私はお肉が嫌い!」とすでにインプットされた子どもに、いかにして肉を食べてもらうかです。

 そこで紹介したいのが、ステップ3。一緒に作って味見しちゃう「はらぺこ大作戦」です。

 料理をしているうちに、だんだんお腹が空いてきますし、しかも自分で作っているものだから何だか美味しそうに見えてきます。そのタイミングで、味見をしてもらうのです。

 目下、私の課題は、6歳の娘の生姜嫌いと、3歳息子のトマト嫌いを克服すること。どうやら娘は生姜のツンッという風味が嫌なようですが、牛肉のしぐれ煮に入れたら食べられることがわかりました。息子はトマトにちょっとの塩と蜂蜜をかけると大丈夫みたい。でも、まだ食べてくれる時とダメな時があるので、「はらぺこ大作戦」を実行中です。

 好き嫌い克服に、残念ながら魔法のような近道ありません。1年に1つ、2つ克服できたらOK、というぐらい気長にゆっくり取り組みましょう。時間はかかりますが、これも子育てにおけるかけがいのない時間になるはずです。子どもが大きくなった時、嫌いだった食べ物を一緒に食べながら、「これ、昔は食べられなかったのにね」なんて笑いながら話す日が来るかもしません。

 さて、そして今回紹介するのは、前出の女の子の肉嫌いを克服したささみのレシピ。

 子どもに粗熱をとったささみを割いてもらうときに、「この方法だと、お肉がとっても柔らかくなるんだよ!食べるのが楽しみだね」などと声をかけて、上手にワクワク感を引き出してください。

 材料を全て混ぜ合わせたら、すかさず「ちょっと味見してみる?」。一緒に味見したら、わぁ!っと驚いた顔で「○○ちゃんの作ったお肉、美味しいね!」と褒めまくってみましょう!

<材料>
ささみ……4本
きゅうり(スライサーで輪切りにする)……3本
ザーサイ……1/2瓶
塩……小さじ1/2
ごま油……大さじ1/2
仕上げ塩……ひとつまみ
すり白ごま……小さじ1/2

<作り方>
(1) ささみの下準備をする。
大人:ささみに火を通す。鍋に1リットルの水を入れて沸騰させる。そこにささみを1本ずつ入れて、再沸騰したら火を止め、蓋をして8分間余熱で火を通す。8分経過したら、皿にささみを取り出し、粗熱を取る。
子ども:手で触れるくらいの温度になったら、ささみを小さくほぐす。この時に筋を取り除く。

(2)きゅうりの下準備とザーサイの下準備をする
大人:きゅうりをスライスする。ザーサイをお好みの大きさに切る。
子ども:きゅうりに小さじ1/2の塩を振り、5分ほど置いて水分を出したら、ギュッと絞る。

(3)材料を混ぜ合わせる。
子ども:(1)と(2)をボウルに入れたら、ごま油と白ごまを加えて和える。最後にザーサイを加え、ひとつまみの塩で味を整える。

(文/武田昌美)

※AERAオンライン限定記事

このニュースに関するつぶやき

  • そのうち食べられるようになるよ。私、子供のころは【キノコ】が大キライだったけど、今は大好きだもん♡♡♡笑
    • イイネ!3
    • コメント 0件
  • 俺自身も好き嫌い多い方だから子供に言えた義理ではない だから嫌いなら嫌いで別に無理に食わす必要ないという主義
    • イイネ!67
    • コメント 10件

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