【mixiインタビュー】 イケメン天才ヒッター・青木宣親外野手×みちのくの号泣(剛球)王子・佐藤由規投手

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2008年09月25日 18:42  よりミク

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よりミク

 首位打者、盗塁王、ゴールデングラブなど数々のタイトルを奪い、「イチローの再来」と称された、東京ヤクルトスワローズの天才トップヒッター青木宣親外野手(26歳)。2006年のWBC世界一に貢献し、記憶に新しい先の北京五輪でも、俊足を生かした守備や粘り強いバッティングを披露しました。9月24日現在セ・リーグで打率2位。球界屈指のイケメンに、虜になる女性ファンも少なくありません。  そしてヤクルトといえば、2007年ドラフトで泣きじゃくる姿が話題をさらった「号泣王子」こと、佐藤由規投手(18歳)の存在も忘れてはいけません。仙台育英高校出身で、甲子園史上最速の155km記録を持つ由規投手。ルーキーイヤーは左足首を痛めたため、開幕2軍スタートでしたが、8月30日に1軍初登板し、二度目の9月6日、巨人戦で念願のプロ初勝利を挙げました。この試合まで巨人に8連敗していたヤクルトにとって、由規投手は「救世主」となり、その反響にあやかってグッズ展開も検討されています。  甲子園経験がなく、いわゆる「遅咲き」タイプの青木選手と、野球エリートまっしぐらのルーキー由規投手。異なる環境を過ごしてきた話題の二人に、インタビューする機会をいただきました。ご一緒するのはめったにないとのことですので、お互いの印象や野球に対する思い、北京五輪のウラ話までたっぷり語っていただいています。 【クラブハウスで待機していると、由規投手が早めに到着されたので、急遽単独インタビュー決行】 ■プロ初勝利を挙げた号泣王子 --初勝利の時はどんな気持ちでした? 由規投手 すごくうれしかったです。ほとんど2軍で練習とか試合をしてきていたので、やっとその成果が出たなっていうのが。

--由規投手は「号泣王子」と呼ばれていますが、初勝利の時は泣かなかったですね。 由規投手 精神的に成長したというか、(プロとしての)自覚が芽生えてきたからかも。 --ちなみに、「号泣王子」というあだ名はどうですか? 由規投手 「王子」はちょっと……(笑) --なるほど。「王子」が気になるんですね。「号泣」は大丈夫ですか? 由規投手 泣いたのは事実なんで(笑)。日が経てば無くなっていくのかなあと思います。抵抗はとくにないです。 --野球を始めた頃は野手だったんですよね? ピッチャーはやりたかったんですか? 由規投手 やってみろっていわれたんで。やってみたら投げてるうちに、ピッチャーらしくなってきた感じです。ピッチャーの一番の魅力は、三振を取った時なんです。三振をとった時は、本当にうれしくて。野手だったら、ヒットを打った時にうれしいけど、ピッチャーは両方味わえるから。でも……もともと野球ってあんまり好きじゃなかったんです。 --好きじゃないって、よくやめなかったですね。 由規投手 練習が嫌いで。でも結果が出てきたんで、やめたくないなあと思いました。
「練習が嫌い」と語る由規投手。球場へは電車通勤しています。
「練習が嫌い」と語る由規投手。球場へは電車通勤しています。
■甲子園史上最速155kmのナゾ --やめずにいたら甲子園記録が出た。なんであんな速い球が投げられるんですか?   由規投手 うーん、元々はそんな球自体は速くなかったんですけど……最初は僕もびっくりしちゃって。何が起こったのか全然わからなくて。いきなりぱっと速い球が投げられるようになったんです。公式戦初先発の日(高1秋)だったんですけど、相手が強いチームだったってのもあって、結構気合いが入ってたんですね。その気持ちから球が速くなったというか……自分の気持ちをボールに伝えられるようになったというか……あんまり言葉ではちょっと説明しづらいんですけど。 --自分の性格がピッチングに出せているのですね。 由規投手 そうなってくるとやっぱ、アドレナリンも出るし、思いっきり腕がふれるようになりましたね。で、今も実際数字には速い球が出てるのかもしれないんですけど、実際そこまで自分自身は狙ってもないです。ほんと、強気で攻めた結果で、スピードが上がってきてるから。フォームとかも関係はあるとは思うんですけど。僕自身はそういう気持ちというか、「打たれてたまるか」ていうか、「(打てるものなら)打ってみろ」って感覚で投げています。 --見ていると伝わってきます。 由規投手 性格なんですかね。負けず嫌いっていうか。ピッチャーやってて、一度打たれたバッターには、もう打たれたくないって気持ちがすごく強いですね。極端にいったら、全員から三振とってやるっていう気持ちがあるんで。それを積み重ねることで、自分が成長していくと思う。 --戦ってみたいバッターはいますか? 由規投手 個人的なものになるとあまりぱっと出てこないんですよね。目の前にバッターがいて、やっと燃えてくるタイプなんで。意識しすぎるとダメになるんです(笑)。 ■やっぱり青木選手は格好いい --憧れの選手、格好いいなと思う選手はいますか? 由規投手 やっぱり青木選手は格好いいです。今までプロに入る前なんて、テレビで見てた人が近くにいるなんて考えもつかなかったですねー。キャンプで初めてお会いしたんですけど、やっぱ生はちがう、みたいな(笑)。もうファン目線ですよね。 --この後いらっしゃいますね(笑)。野球選手に関係なく尊敬する方はいますか? 由規投手 最近でいったらソフトボールの上野選手です。 --上野選手も気持ちで投げていらっしゃいますもんね。性格は先ほど負けず嫌いって言われましたけど、短所はどこだと思いますか? 由規投手 野球でいったら、コーチとかに、ずる賢くないというか素直すぎると言われました。野球になってくると、やっぱり裏を欠くっていう部分も必要なので。 --将来選手を終えた後は? 由規投手 コーチでもなんでもいいんですけど、野球には関わっていたいです。はっきりいってもう、野球をとったらなんにも残んない感じです。 【ここで青木選手が到着してインタビューに参加】
憧れの青木選手(右)が隣に座ると、由規投手もドキドキ。
憧れの青木選手(右)が隣に座ると、由規投手もドキドキ。
■青木選手×由規投手 ドキドキ対談 --(青木選手に)由規投手の第一印象はいかがでした? 青木選手 由規は入ってきた時から注目されていたので、率直な意見を言うと、大変な環境にいるなーって思いましたね。高校を卒業してすぐにマスコミに囲まれて、何かする度にニュースになったりして。それって、初めは居心地よかったりもするんですけど、時間たってくるとお腹いっぱいになってるし、野球に集中できないことが間違いなくあると思う。多分本人も感じてたと思うんですけど、初めから注目されると、やっぱりツライですよね。でもシーズン終盤になって、こうやって出てきてくれて、ああいう経験もあったということで、また一回り大きくなって帰ってきたって気がします。 --先に由規投手にちょっとお話伺っていたんですけど、青木選手が憧れの存在だったそうですが。 青木選手 (笑)。そんなこと初めて聞いた。おまえオレが憧れだったの? 言えよ(ひじでつつく)。 由規投手 言わないですよ(笑)。 青木選手 先輩の上げ方おぼえたね(笑)。 由規投手 やっぱりこないだも投げたときに、助けていただいたので。なんとかしてくれるっていう。なんか……お守りじゃないですけど、核になってるというか…… 青木選手 お守り(笑)。初めて言われたなー。守り神? 由規投手 はい。 --守り神として、後ろから見ていて由規投手はいかがですか? 青木選手 オープン戦のときはフォームもばらつきがあったけど、間違いなく今は1軍レベルのピッチャーですね。もともと球質とか、素材自体は本当に大物だと思うし、ストライク入れば普通に抑えられる力を持った選手だから。球が速いっていうのは、他の選手にはない魅力で、そこはそのまま伸ばしていってほしいですね。もともとコントロールが悪いピッチャーとも僕は思ってなくて、今は変化球でも真っ直ぐでもカウントとれちゃうし。穴がないですよね。まだ、安定感に欠けるところは絶対あると思うんですよ。でもそれも魅力だと思うしね。これから少しずつそういうところを磨いていって、本当のプロになっていく段階だと思う。でも、今の投球やってれば、十分通じると思いますね。ジャイアンツ打線をあれだけ抑えるわけですから。 由規投手 照れますね(うれしそうに)。 --由規投手から見た青木選手は? 由規投手 テレビ番組とかで青木さんの特集を結構見てたんですけど、なんか努力家っていうか、自分で考えて、それを行動に移してっていう、そういう研究熱心なところがいいですね。それで、結果が出てるんで。
由規投手「青木さんはお守りです」
由規投手「青木さんはお守りです」
■「結果がすべて」のプロの世界 --青木選手は本当に研究熱心ですよね。複数のバッティングフォームを使い分けるバッターも珍しいと思うのですが、フォームを変化させることに怖さはないのでしょうか? 青木選手 怖さはないですね。自分の中でこれが良くてこれが悪いってのはわかってるので。それさえわかってれば、とは思ってるんですけど。今年は大幅に変えたことでケガをしてしまったので、そこだけは……ちょっと悔いが残るところではあるんですけど。でも、もともと結構変化はしていたので、変化することには慣れてますね。 --新しいことに挑戦する方が好き? 青木選手 そうそう、あきっぽいんですね! ずーっと同じことってのはムリかなあ。試合でも結構新しいことが結果に結びつくと、すんごいうれしいんですよ。また引き出しが増えたような気がして。あ、こういう打ち方もあるんだ、とか。調子が悪いときはこうやって打とうとかやって、打てたりするとこれも使えるな、とか。パターンが一つじゃないことがわかるのが、僕の中で野球の楽しみの一つなんですよね。 --由規投手はいかがですか? 由規投手 うーん。僕は練習ギライだったんで……(恐縮しつつ)。うーん、そういう先輩を見るとやっぱり、先輩がやってるんだから、やんなきゃって思います。最近になって、自分でいろいろ考えてやるようにはなったんで。しっかり見習いたいです<笑顔>。 --由規投手は自分に「ずる賢さが足りない」とおっしゃってましたが。 青木選手 僕はずる賢いですね(笑)。いや……ずる賢くないかな? 僕、九州男児なので、結構真っ直ぐは真っ直ぐなんですけど。なんとしても、結果を残そう、という気持ちは人より強いかもしれない。何がなんでも、みたいなところはありますね。やっぱり打席に立ってても、ちょっと今日は打てる気がしない、みたいな日もあるけど、なんとかバットに当てるとか、最後まであきらめないとかはすごく考えてるかな。結果がすべてだから。昔からというか、プロに入ってそういう気持ちは本当に強くなった。プロ1年目もね、ファーム(2軍)を経験して、結果でてるのに、(1軍に)あげてもらえなかったっていう現状があったし。でもファームで結果を残したから、1軍のキャンプに次の年呼ばれて、レギュラーになれて…… --新人王もとりましたし。 青木選手 そうそう。だから結果を残さないと、結局つかってもらえない。プロセスも大事ですけど、何をやったからいいというわけじゃなくて、結果を残したからいいんですよね。その為にプロセスを大事にしなきゃいけないってのもあるんですけど。考えてるだけじゃだめで、実行してそれを結果に残すこと。それがプロ。考えてなくても結果を残せるなら、何も考えなくていいと思います。それぐらい結果に、僕はどん欲な人ですね。だから毎年、結果を残したいと思うし、残さなきゃいけないと思う。 --プロ1年目の由規投手はいかがですか?  由規投手 自覚を持っていかなきゃいけないなって。そんな甘い世界じゃないんで、年を重ねるごとにわかってくるとは思うんですけど……さっき(青木選手が)言ったとおり、ほんと結果残してなんぼの世界だと思う。プロは何年できるかわかんないんで、それも自分次第だと思うので、しっかり練習して、どうすれば抑えられるかってのも考えたりもしなきゃいけない。いろいろ経験していきたいなと思います。
「プロは結果が大事」と語る青木選手
「プロは結果が大事」と語る青木選手
■塩をまきまくった北京五輪 --日本のプロ野球で結果を残した青木選手は、代表として北京五輪へ行かれましたが、初めてのオリンピックはいかがでした? 青木選手 そこでも感じたんですよ。結局、結果を残さないとダメなんですよ。その時に再確認させられましたね。結果がすべてだなーと。あれでもし、金メダルとってれば何も言われないけど…… 僕はいつもどおりでしたけどね。何がなんでも勝ってやるって思ってました。絶対打ってやろうって思ったし。絶対ファインプレーしてやるって思ったし。だから集中力もって守ってたんですけどね。一球一球ポジショニングとるとかそんなことばっかりしてて…… --その気持ちが3位決定戦のホームランに? 青木選手 あれはねー個人的にもうれしかったですねー。でも負けてしまったしね、そういうとこっすよ。負けたら一緒っていう。 --負けないようにする、ジンクスはありますか? 青木選手 試合前は塩をまいてましたよ(笑)。 --普段日本ではやらないですか?(笑) 青木選手 やらないですけどー、あ、たまに節目のときにやったりするんですけどね。(北京五輪の時は)毎試合やってましたね。悪いもの取り払うために球場ついたら塩まいて、盛り塩して。キューバの選手は水まくんですよ。試合中とかも水まいてたりして。厄除けみたいな。俺はジャパニーズだから塩でいいやって。あんまりマスコミ関係の人には見られないように、こっそりやってたんですけど(笑)。ロッカーにもバーってやったり、それ見た選手に「ちょとオレにも振ってくれ」とか結構言われて、バンバンかけてやりました。それがまずかったのかな?(笑)。 ま、それぐらい、何かにすがりつきたくなるくらい、やっぱり勝ちたかったです。そういう気持ちの表れですね。 --由規投手はTVで見ていてどうでした? 由規投手 うーーーん。 青木選手 「なんでオレをえらばねえんだ」だろ?(笑) 由規投手 いやいやいや(笑)。そーですね……うーーーん(考え込む)。 青木選手 でもね、いつかはね、選ばれますから。それぐらいの選手になってもらわないと困るし、ね。 由規投手 そういってもらえるだけで、自信になります。(青木選手を見て)一緒にやりたい気持ちがあります。 --最後に、mixiのファンにむけてメッセージをお願いします。 青木選手 mixiユーザーで僕の存在を見た人は、実際は少ないと思うので、これも何かのきっかけですので、球場に来ていただいて、プレイする姿を見て欲しいです。 由規投手 ファンの方の声援が非常に自分の力になります。これからも全力で頑張ります。ぜひ神宮球場に見にきてください! --お忙しい中ありがとうございました!
いつかは由規投手も青木選手と一緒に日本代表メンバーへ!
いつかは由規投手も青木選手と一緒に日本代表メンバーへ!
 野球では絶対負けたくない、という気持ちを大事にしている両選手。現在、ヤクルトはセ・リーグ5位で、CS進出に向けて奮闘中です。残り少なくなってきたペナントレース、皆さんも球場で応援してみてはいかがでしょうか。(執筆・編集/mixiニューススタッフ)  ※インタビュー質問にあたり、東京ヤクルトスワローズコミュニティの管理人まる(短髪)さんにも、ご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。  【おまけ】  今回、インタビューの後に「青木宣親選手のコミュニティ管理人さんから、青木選手に質問!」というお時間を設けさせて頂きました。お越しくださったのは青木選手を長年応援していらっしゃるという管理人ヨメさん。ファンならではのご質問に、青木選手も終始大笑い。それでは、ファンと選手の貴重な一問一答をどうぞ! 青木選手×コミュニティ管理人さん一問一答 ■関連サイト 東京ヤクルトスワローズ公式HP http://www.yakult-swallows.co.jp/
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