神戸山口組から山健組が分裂! 元極妻が考える2つの「五代目山健組」の行方

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2020年08月02日 19:12  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

神戸山口組の分裂は五代目山健組の分裂

 報道などによれば、7月22日に正式に神戸山口組から山健組が分裂したようです。この日の会合で正式に表明されたと報じられています。かつての山口組は、五代目である渡邉芳則組長時代には下部組織を含めて「4万人軍団」を誇っていました。その多くを二次団体である山健組の関係者が占めていたので、「ヤマケンにあらねばヤマグチにあらず」といわれたのは、つい15年前ですわよ。

 神戸山口組の中でも山健組は中核組織ですから、そこが割れるというのはかなりの衝撃です。しかも、神戸山口組の井上邦雄組長は四代目山健組の組長でしたから、今回は「神戸山口組の分裂」であると同時に、「五代目山健組の分裂」でもあるのです。

 わかりにくいのですが、今回離脱したのは五代目山健組のうち「反井上派」ということになります。なので、私が原稿を書いている7月30日現在は「五代目山健組」が2つある状態で、一部報道では離脱した側を「新生五代目山健組」などと表現していますね。

 さらに、7月28日付で神戸山口組の立ち上げ時から参画し、資金力でも評価されている池田組の池田孝志組長が「神戸山口組を円満に脱退致しました」とする「御挨拶」を関係者に送っていたことも報道されて、さらなる衝撃です(字がきれいでびっくり)。

 「円満」の意図はこれからわかるのでしょうが、いろいろあって驚きますね。そもそも現在、六代目山口組と神戸山口組は「特定抗争指定暴力団」に指定されていますから、警察もかなり緊張感を持っているようです。

「近々、(離脱した側の)山健組はこっち(六代目山口組)に戻ってくる。そういう話ができている。だから、応援してやってくれよ」

 すでにこういうウワサが出回っていることも報道されています。真偽のほどはわかりませんが、中田浩司組長の「復帰工作」は以前から指摘されてきたことではありますね。でも、中田組長は去年8月に六代目山口組の中核組織である弘道会系の組員を銃撃したことで逮捕・起訴されていますから、復帰は難しいんじゃないですかねえ。仮に復帰したくても、弘道会は受け入れるんでしょうか?

 そもそも今回の離脱騒動は、勾留・接禁中の中田組長ときちんと連絡ができていなかったこともモメる要因だったと聞いています。わざとなのか、心配のあまりなのか、いろんなウワサが飛び交って、記者さんたちも大変ですね。

「本当は、コウベ(神戸山口組)はひとつでいたいはず。だが、最近はシノギが厳しいから、みんな自分のことしか考えられない。昔みたいな一枚岩には戻れないだろう」とオットの元兄弟分が教えてくれました。まあ一枚岩といっても、山口組の「看板」でそれぞれがシノギをしてきただけで、全員が仲良しということではないですよね。

 ネットなどでは、「このまま『井上派』からさらに離脱者が出て、神戸山口組自体がなくなる」とか、無責任なウワサはさらに増えているようです。こういうデマは「誰得」なんでしょうかね? 警察だって、団体がひとつ減れば予算もそれだけ減るんですから、本当はうれしくないはずです。新たな合流や離脱は、まだまだ収まりそうにありません。

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