7歳で養子縁組をした男性が母への熱い想い語る「母の愛と優しさが私の人生を変えてくれた」(米)

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2020年08月06日 07:02  Techinsight Japan

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“人生を変えた”母と抱き合う男性(画像は『Bored Panda 2020年8月4日付「Man Shares Emotional Post Of How The Woman Who Adopted Him 30 Years Back Turned His Whole Life Around」(Image credits: Humans of New York)』のスクリーンショット)
人間の生き様について取材を続ける「ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク(Humans of New York)」のFacebookに今月初旬、32歳の男性が自分を養子として迎えた母について熱い想いを綴った。「母の愛と優しさが私の人生を変えた」と語る男性の投稿は、多くの人の心を奮わせ拡散している。『Bored Panda』が伝えた。

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「ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク」のFacebookに今月3日、32歳の男性が「自分の人生を変えた母」について思いの丈を綴った。実の両親が薬物に溺れていたため男性は2歳で里親のもとに預けられ、虐待されて育った。しかし7歳の時にある女性の養子になったことで、男性の人生は一変した。男性の投稿はこのように始まる。

「私と兄は、幼くして家を出て里親に預けられました。兄は運よくリプリー(Ripley)という家族に引き取られましたが、私は3年間で4つの家を転々とし、家が変わるたびに状況は酷くなっていきました。それでも数か月に一度は兄と会うことができ、兄の里母のリプリーさん(Ms. Ripley)は私たち兄弟をよくマクドナルドにランチに連れて行ってくれました。そんなある日、リプリーさんは私の身体全体に傷があることに気付いたのです。そしてすぐ、兄と私が一緒に住むことができるように奔走してくれたのです。」

「あの当時の私は“家族”というものが何なのか、全く分かっていませんでした。でもリプリー夫妻が私を歓迎してくれていることは肌で感じたのです。リプリーさんは私が何か悪いことをすると、私と一緒に腰をおろし『どうしてそれがいけないことなのか』を説明してくれました。そして『あなたはどこにも行かないのよ。だってあなたは私たちの家族なんだから』と言うのです。」


「そうして私がリプリー夫妻に引き取られて間もなくのことでした。リプリーさんの夫が末期がんと診断され、その年の暮れには亡くなってしまったのです。リプリー夫妻が知り合ったのは高校時代で、リプリーさんは身も心も粉々になってしまったかのようでした。あの時、リプリーさんが里子の私たちを手放したとしても、きっと誰も何も言わなかったと思います。でも彼女はそうはしなかった。それどころか、彼女は裁判所に行って私たちを養子として迎えたのです。」

「その後、私たちは3人でミシシッピ州の広いシングルルームのトレーラーハウスに移り住みました。母はどんな仕事でも引き受け、私たちを育ててくれました。お金はありませんでしたが、家族で映画を観に行きました。またゲーム・ナイトの日を決め、夜に3人でゲームをして過ごしました。また母は、私たちが退屈しないようとリトルリーグやボーイスカウトにも参加させてくれました。」

「母のストレスは相当なものだったと思いますが、私が思い出すことはそんなことではありません。母が教えてくれたのは前向きで肯定的な生き方で、いつも『あなたはとても頭がいいわね』『あなたはハンサムよ』『どんなつらいことでも乗り越えてきたのだから、あなたは強い子よ』と言ってくれたのです。」

「私が海兵隊に入隊した時、母は泣いていました。でも『私が大学に行くにはそうすることが一番だ』ということを母はわかってくれていました。そして私は法科大学院(ロースクール)を卒業したのです。」


「昨年、私には娘が産まれ、それを機に感情的になることが増えました。私は『父親としての一つ一つの小さな決断が、娘の将来に大きな影響を与える』ということに気づき、『もし母がいなかったら、私の人生はどんなに違っていただろう』と考えるようになったのです。私の幼い頃の人生は、決して子供らしいとは言えないものでした。母が約30年前に私を迎え入れてくれなかったら、私の心は折れていたに違いありません。でも私はそうはならなかった。母は悲しいことやつらいことがたくさんあったのに、どうにかこうにかやり繰りして、私の心の傷を癒すためたくさんの愛を注いでくれたのです。」


なおリプリーさんによると、引き取る前の男性は当時の里親に寝室の外から鍵を掛けられて閉じ込められ、言葉の虐待や暴力を受けていたという。また「いつも一人ぼっちで、ハグをして慰めたり優しい言葉をかけてくれる人もおらず、愛されることを知らなかった」とも語っている。

リプリーさんは「私が彼の里親になる決意を固めたのは1995年1月のことでした。里親のもとを転々として、改名されたり虐待されていることを知った私は、どうしても彼を放っておくことができなかったのです。そしてその後4か月をかけて当時の里親を説得しました。また彼の心の傷を取り去るために、精神科医のもとにも連れて行きました。受け入れた当初はまず、忍耐強くマナーや言葉使いから教えたのです。彼は最初こそ心に壁を作っていましたが、少しずつ人を愛することを学び、『自分は家族の一員なんだ』ということを理解していったのです」と明かしている。

なおこの投稿には「リプリーさんの愛を感じる。素晴らしい女性だ」「涙が止まらない」「今度はあなたが愛を伝えていく番ね」「これこそ希望」「母へのラブレターね」いった温かいメッセージが届いている。

画像は『Bored Panda 2020年8月4日付「Man Shares Emotional Post Of How The Woman Who Adopted Him 30 Years Back Turned His Whole Life Around」(Image credits: Humans of New York)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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