「肉を柔らかくするため」前足を切断された犬 中国の犬肉処理施設から救出され第2の人生を歩む<動画あり>

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2020年08月07日 05:51  Techinsight Japan

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犬用の車椅子に乗るダルメシアン(画像は『LADbible 2020年7月31日付「Two Legged Pooch Finds Loving Home After Being Saved From Dog Meat Slaughterhouse」(Credit: Media Drum World/@emmarooonlyhastwo)』のスクリーンショット)
中国の犬肉処理施設から3年前に救出されたダルメシアンの“エマ・ルー(Emma Roo、3)”が今年、アメリカにわたり第2の人生をスタートした。エマは生後間もなく足を切断されていたが、新しい飼い主のもとで“生きる楽しさ”を認識し、様々な挑戦をしているようだ。『Mirror』などが伝えた。

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中国・陝西省西安市の犬肉処理施設から2017年、ダルメシアンのメス犬“エマ・ルー”がレスキュー団体により救出された。当時生後約8週だったエマの2本の前足は切断されており、尻尾の一部と両耳の先がなく、足指には先天性の奇形があった。

『LADbible』によると、中国で取引される犬肉の多くは野良犬や盗まれたり捨てられたりした犬で、犬肉処理施設に持ち込まれると麻酔なしで足を切断されるという。こうすることで「アドレナリンが分泌され、肉が柔らかくなる」と信じられているためで、エマも生後間もなく足を切断され、身体の一部が傷つけられていた。

すんでのところで屠殺を免れたエマはその後、北京の動物病院で手当てを受け、地元の一家にもらわれていった。しかしその2年後に動物病院に戻されてしまい、米フロリダ州の非営利団体「ダルメシアン・レスキュー」が引き取った。こうして今年1月28日にアメリカ入りをしたエマは、自分の人生を変えてくれる飼い主ミーシャ・ラッククリフ・ハントさん(Misha Rackcliff Hunt)に出会った。今年4月のことだった。


「オンラインでエマに一目惚れした」というサウスカロライナ州チャールストンに住むミーシャさんは、エマについてこう述べている。

「エマは足指が数本足らない奇形だったため、飼い主かブリーダーに捨てられたのでしょう。そして辿り着いた犬肉処理施設では足を切断されたのです。私は『エマは幼い頃のトラウマで、きっと人間不信に陥っているに違いない』と思っていました。でも初めて会った時、エマは私の腕に飛び込んできたのです。そしてまるで『この人と一生涯をともにする』というのを悟ったかのように、私に心を許してきたのです。」

「ただエマが我が家にやってきたばかりの頃は、私が少しでも部屋から出ると大声で鳴き叫び、おもちゃでも餌でも与えた物は全て自分のそばに置いて、取られないように守っているかのようでした。またヘアドライヤーや掃除機、芝刈り機などチェーンソーのような音が嫌いで、酷く怖がりました。」

「それでも新しい環境に少しずつ慣れてきたエマは、ぬいぐるみで遊んだり、キャッチボールを楽しみ、公園では他の犬とも遊びます。特に砂が柔らかいビーチは、エマの大好きな場所のようです。先日は、エマがあまりにも嬉しそうに遊んでいるのを見て、私は涙が溢れて止まりませんでした。エマは最近になってやっと『自分の周りには楽しいことがたくさんあるんだ』ということが分かったんだと思います。」


そんなエマは現在、犬用の車椅子や義足をつけて歩く訓練をしており、プールの中で行うウォーターセラピーや、背中の固まった筋肉のマッサージなども受けているそうだ。ミーシャさんはエマ専用のInstagramに写真や動画を多数投稿しており、フォロワーは8月6日の時点で1万1千人を超えている。

ミーシャさんは「様々なことに挑戦するエマを多くの人に知ってもらいたいと思います。だってどんな犬でも人生をやり直すことができるはずだから。安易に安楽死させずに、障がいを持った犬にもっと目を向けて欲しいのです」と訴えると同時に、非人道的な犬肉処理施設に対して強く抗議した。

「エマは『中国の犬肉処理施設のサバイバー』です。中国広西チワン族自治区ユーリンで開催される犬肉祭では、10日間で1万頭の犬肉が消費されています。犬肉の取引や犬肉祭は今すぐ中止するべきです。」



画像は『LADbible 2020年7月31日付「Two Legged Pooch Finds Loving Home After Being Saved From Dog Meat Slaughterhouse」(Credit: Media Drum World/@emmarooonlyhastwo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

このニュースに関するつぶやき

  • 「虐待で肉が柔らかくなる」って迷信は、特亜共通のモノだったのか。 「凌遅刑」に相当するモノはヨーロッパにも有るが、「苦しませて」から「食べる」と言うのは独特だよな。
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