エルムSはリピーター、オープン入り初戦馬、GI馬が穴馬券を後押し

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2020年08月07日 06:22  webスポルティーバ

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◆鷲見玲奈インタビューカット集>>

 札幌開催もはや3週目。8月9日には、GIIIエルムS(札幌・ダート1700m)が行なわれる。

 例年、勢いのある上がり馬や名うての実力馬が集うものの、1番人気は2勝とやや苦戦傾向にある。代わって、5番人気以上の伏兵がしばしば馬券圏内(3着以内)に突っ込んできており、波乱含みのレースと言える。

 たとえば昨年は、2番人気のモズアトラクションが勝ったものの、2着に10番人気のハイランドピーク、3着に4番人気のサトノティターンが入って、3連単は14万3000円という高配当をつけた。

 そうした状況からして、今年も穴狙いに徹してみるのも悪くない。ということで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな穴馬を探し出してみたい。

 まず注目すべきは、"リピーター"である。エルムSでは人気、人気薄を問わず、好走歴のある馬が再び馬券圏内に絡む活躍を何度も見せているのだ。

 過去10年だけでも、オーロマイスター(2010年=4番人気2着、2011年=8番人気2着)をはじめ、エーシンモアオバー(2010年=1番人気3着、2011年=3番人気3着、2013年=5番人気2着、2015年=7番人気3着)、ローマンレジェンド(2012年=1番人気1着、2014年=3番人気1着)、クリノスターオー(2014年=5番人気2着、2016年=4番人気2着)、ドリームキラリ(2017年=8番人気3着、2018年=3番人気2着)、ハイランドピーク(2018年=2番人気1着、2019年=10番人気2着)と、多数いる。

 オーロマイスターやエーシンモアオバー、そしてハイランドピークなど、人気を落して好走するケースも頻繁に見られ、このパターンは決して無視できない。となれば、今回も過去に好走例があるリピーターを狙うべきだろう。





 今年は、ハイランドピーク(牡6歳)とサトノティターン(牡7歳)がその候補となる。

 ハイランドピークは先にも触れたとおり、一昨年の勝ち馬で、昨年も2着と健闘。過去に4度も馬券圏内に入っているエーシンモアオバーの例を踏まえれば、同馬も3年連続の好走を果たしてもおかしくない。

 前走、前々走でも、オープン特別で連続3着と善戦しているハイランドピーク。急激な衰えは見られず、昨年同様、相性のいい舞台で波乱を起こす可能性は大いにある。

 サトノティターンは、昨年3着に入線。7歳のベテランゆえ、伸びしろが見込めず、ここでは伏兵扱いの域を出ないが、同馬もハイランドピークと同じく、過去2戦のオープン特別で連続3着と好走している。その安定ぶりと過去の例からしても、侮れない存在だ。

 続いて、ピックアップしたいのは、1600万下(現3勝クラス)のダート戦を勝ち上がったばかりの馬である。

 過去10年でも、2013年に3番人気で勝利を飾ったフリートストリート、2016年に7番人気で金星を挙げたリッカルドと、オープン入り初戦のエルムSで鮮やかな快走を見せている。

 というわけで、今年も前走で3勝クラスのダート戦を勝ち上がってきたばかりの馬には注意を払うべきだろう。

 今回のメンバーで、この条件に当てはまるのは、バスカヴィル(牡6歳)だ。

 同馬は6歳のベテランだが、長い間、条件クラスで燻っていた。2歳秋、デビュー2戦目で勝利を挙げるも、そこから500万下(現1勝クラス)で長らく苦戦。さらに、4歳秋になってやっと同クラスを卒業するも、そこからまた、1000万下(現2勝クラス)で伸び悩んでいた。

 それが今年、明け6歳となって覚醒。2走前の2勝クラス・利根川特別(4月18日/中山・ダート1800m)を圧勝すると、続く3勝クラスの丹沢S(5月24日/東京・ダート2100m)でも勝利を飾って、一気にオープン入りを決めた。

 今回は、粒ぞろいのメンバーが集結。さすがに上位人気は見込めないが、今の勢いからして、チャンスは十分にある。条件クラスを勝ってきたばかりの馬が、過去に何度か勝利を飾っている例を鑑みれば、一発あっても不思議ではない。

 最後に取り上げたいのは、人気薄のGI馬である。というのも、地方交流を含めて過去にGI勝ちのある馬が、人気を落したこの舞台で反撃を見せているからだ。

 いい例となるのは、2011年に8番人気で2着となったオーロマイスター、2015年に5番人気で2着に入ったグレープブランデー。前者は前年の秋に地方交流GIのマイルCS南部杯(盛岡・ダート1600m)を、後者は3歳時に地方交流GIのジャパンダートダービー(大井・ダート2000m)を、5歳時にもGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)を勝っていたが、いずれもその後はパッとせず、低評価に甘んじていた。

 だが、GIのタイトルホルダーを侮ってはいけない。それだけの実力を秘めていることは確かであって、加齢やスランプで結果が出ない時期があっても、調整がうまくいき、舞台やレース展開がマッチすれば、その実力がいつ爆発してもおかしくないのだ。

 そこで、今回のメンバーを見渡してみると、ダートGIを過去に制した馬はいなかった。しかしながら、芝のGIを制している馬が1頭いた。

 タイムフライヤー(牡5歳)である。

 同馬は、2歳時にGIホープフルS(中山・芝2000m)を制覇。その後は精彩を欠いて、昨夏から主戦場をダートに変更している。着々と力をつけて、前走のオープン特別・マリーンS(7月12日/函館・ダート1700m)では、ホープフルS以来の勝利を挙げた。

 その分、評価は上がるだろうが、他にも評判の有力馬が多数出走する。とすれば、人気が割れる可能性が高く、同馬を絡めてもオイシイ配当になるかもしれない。潜在能力を考えれば、外せない1頭と言えるのではないだろうか。

 夏の北海道シリーズで行なわれる唯一のダート重賞。上位人気馬を蹴散らして、波乱を演出する穴馬の台頭はあるのか。そんな期待を託せる馬が、ここに名前を挙げた面々の中にきっといる。

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