埼玉に高校通算50発の好素材がいる。快速サイドハンドも将来性抜群

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2020年08月08日 06:51  webスポルティーバ

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スポルティーバ厳選! 
高校野球 47都道府県の注目選手
埼玉編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開催。埼玉はもっとも遅く、8月8日に「令和2年度 夏季埼玉県高等学校野球大会」が開幕。白熱の激戦が期待されるなか、注目の選手たちを紹介したい。




 今回、埼玉の独自大会は県内を東西南北4つの地区に分けて、それぞれ勝ち上がった4チームで準決勝、決勝を戦う。

 まず「南部」の注目は、浦和学院の最速148キロの快速サイドハンド・美又王寿(みまた・おうじゅ)。飯塚ボーイズ(福岡)時代に全国制覇を達成するなど、将来を嘱望されて入学。1年夏に早くも甲子園のマウンドに立つなど、順調に経験を積んできた。

 美又の最大の武器は、かなりクセのあるストレート。とくに右打者の懐を抉(えぐ)るボールは、高校生で打ち崩すのは困難だ。さらにカットボール、チェンジアップがいい緩急になって、ストレートの威力を倍増させている。マウンド度胸もよく、この先の伸びしろにも期待したい。

 182センチ、82キロ、見るからに屈強そうな体躯から豪快に投げ下ろす埼玉栄の内田了介は、今春140キロ台後半まで球速がアップ。基本的にはストレートで押すタイプだが、縦、横のスライダーにフォークなど、変化球も多彩で幅のあるピッチングが特長だ。

 内田は打ってもチームの4番を担い、身体能力抜群のリードオフマン・加藤真浩らとともに厚みのある攻撃を見せる。

 大宮東は強打と高精度のフィールディングを兼備した遊撃手の佐藤亮太と、長打力のある右打ちの外野手・大河原凱を中心に強力打線を形成する。

 ストレートの質では、間違いなく県下ナンバーワンを誇る浦和実の豆田泰志。昨年春の関東大会で全国レベルの強力打線を誇る山梨学院から7回11奪三振の好投で勝利。夏は浦和学院を徹底した内角攻めで2安打完封。

 オーバーハンドでありながら、アンダースロー投手のようなホップする軌道に見えるのはボールに伸びがあるため。とくに低めの伸びがすばらしく、打者からすればワンバウンドかと思ったボールが低めいっぱいに決まるため、慣れるのにかなりの時間を要するだろう。

 昨年秋の県大会準優勝の西武台は、経験豊富な左腕・増田優真が牽引する。球速はMAXでも120キロ台中盤だが、80キロ台のカーブを駆使して打者にタイミングを取らせない。ピッチングのうまさでは、間違いなく県内屈指の存在だ。

「西部」地区は、総合力で聖望学園が頭ひとつリードしている。179センチ、83キロの園田周は、コンスタントに140キロをマークするパワーピッチャーで、いい時のボールは一級品。あとは実戦での調子の波を解消したいところ。

 野手では、187センチの大型遊撃手・蔵田亮太郎に注目だ。ひざの故障で長期離脱を余儀なくされたが、ここにきて完全復活。柔軟さと力強さを兼ね備えたフィールディングは絶品だ。

 ほかには、実戦力の高いエース・米永大基が屋台骨を支える市立川越、打者を圧倒する球威が魅力の川越東・蔭山康輔、2年生ながら味のあるピッチングで試合をつくる山村学園の小泉裕貴など、"川越勢"に楽しみな素材が揃う。

「北部」は突出した存在の選手は見当たらないが、正智深谷のエース・北田智郎は、昨秋県大会で市立川越を5安打完封するなど、長いリーチを生かした投球が魅力だ。

「東部」は、昨年秋の県大会を制し、8月10日から甲子園で開催される「甲子園高校野球交流試合」にも出場する花咲徳栄が投打に充実している。

 全国的にも注目されているドラフト候補の井上朋也は、高校通算50本塁打という数字以上に、打席での立ち居振る舞いや集中力が高校生離れしている。1打席にかける思いは、すでにプロのレベルである。

 この井上の陰に隠れてあまり目立っていないが、左の強打者・中井大我のバッティングも魅力十分。とにかくスイングスピードが速く、バットコントロールも一級品。まぎれもなく超高校級の素材である。

 投手では、センス抜群のエース左腕・高森陽生のピッチングに注目だ。スライダー2球で追い込み、真っすぐを1球見せておいてスピードを植えつけ、最後はチェンジアップで料理。心憎いまでの配球と、きっちり投げきれる制球力。テンポも抜群で、気がつけば高森のペースに引きずりこまれている......。そんな場面を何度も見てきた。

 春日部共栄には、1年夏からクリーンアップを担う左の強打者・平尾柊翔(しゅうと)が打線を引っ張る。

 昌平の不動4番・渡辺翔大は高校通算43本塁打のスラッガーで、その1学年下には渡辺以上の大物感を漂わせている2年生の左打者・吉野創士が控える。ともに広角に長打が打て、確実性もある強打者だ。

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