「エリートではない」伊藤健太郎、無名時代とブレイク後…周りの変化に感じた“怖さ”と“決意”

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2020年08月08日 08:40  ORICON NEWS

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写真映画『弱虫ペダル』に出演する伊藤健太郎(写真:田中達晃/Pash Hair&Make up:伊藤ハジメ Styling:前田勇弥) (C)oricon ME inc.
映画『弱虫ペダル』に出演する伊藤健太郎(写真:田中達晃/Pash Hair&Make up:伊藤ハジメ Styling:前田勇弥) (C)oricon ME inc.
 モデルとしてデビュー後、俳優に転身し作品を積み重ねてきた伊藤健太郎。2018年には、ドラマ『今日から俺は!!』でトサカ頭のヤンキー・伊藤を魅力的に表現したかと思えば、NHK連続テレビ小説『スカーレット』では切なくも誠実な青年を演じ、確かな演技力と役柄の幅は、高く評価された。2020年は、最新映画『弱虫ペダル』(8月14日全国公開)をはじめ5本の映画に出演するなど、まさに“ブレイク”と言っても過言ではない活躍だ。そんな現状も「まったく実感はないです。なにも変わりません」と語った伊藤。そこには彼がこれまで感じてきた思いが大きく影響しているようだ。

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■役者デビューから6年、ブレイクを果たしても「エリートでもなんでもない」

 『2020年 上半期ブレイク俳優ランキング』でも上位にランクインした伊藤健太郎。映画『弱虫ペダル』で伊藤は、総北高校・自転車競技部の期待の新人エース・今泉俊輔を演じる。エリートで自転車の腕は一級品。チームメイトに対して厳しいところもあるが、過去には挫折を経験したこともあり、人への優しさもあるという演じがいのある人物だ。

 伊藤は「今泉みたいなタイプ好きなんですよね」と笑顔を見せると、「僕はエリートでもなんでもないですし、結構お気楽な性格なのですぐ忘れてしまいますが、それでも伊藤健太郎として23年間生きてきたなかで感じた悔しさや悲しさはありました。今泉と同じように、“挫折はエンジンになる”という気持ちはわかります」と、共感できるポイントが多かったという。

 King & Princeの永瀬廉演じる主人公・小野田坂道は“役割”を与えられたことが、自身を突き動かすガソリンとなった。伊藤にとってのガソリンを問うと、「僕はおいしいご飯を食べているときです」と満面の笑みで答える。一生懸命仕事をして、身も心も疲れたときに食べる食事は、伊藤に生きる活力をもたらす。

 最初に「好きなものを自分の力で食べられるようになった」と感じたのは、19〜20歳のとき。「『超稼いだぜー』ってことでは全然ないのですが、自分で稼いだお金で好物のビーフジャーキーを箱で大人買いしたんです。そのとき、誰の許可もとらずに自分の食べたいものを買える幸せを痛感しました。すげーな俺って(笑)。そこからもっと頑張ろうと思って、住んでいる部屋も、自分の稼ぎでは少し厳しいなと思える家賃の部屋に決めたんです」。

 そんな伊藤の向上心と努力により、多くの映画やドラマとの出会いに恵まれるようになった。作品は途切れることなく続き、2019年には『第42回日本アカデミー賞・新人俳優賞』を受賞するなど、演技力の確かさは高く評価された。それに伴い、知名度も格段に上がっていく。「確かに朝ドラに出演したあとなどは、めちゃくちゃいろいろな方に声をかけていただき、すごいなと思いました。でも、僕自身はいまだに地元の友だちとばっかり遊んでいるし、なにも変わっていないんですよね」と、地に足の着いた活動を続けているという。

 知名度が上がっても、なにも変わらない――。そこには、伊藤がこれまでの芸能活動で感じてきたことが大きく影響しているようだ。「ありがたいことに、作品に出演させていただく機会が増えて、声をかけていただく機会も増えました。取り巻く環境も、少し変わったなと感じることがあります」と話し出した伊藤。実はモデルから俳優業に進む際、様々なテレビ局やメディアなどに挨拶回りをする日々が続いた時期があったが、当時無名だった伊藤は、思うようにはいかなかったという。

 いまや伊藤を知らない業界人はいないというほど活躍し、どこへ行っても笑顔で迎えられるようになった。だが伊藤は、そうした“変化”に怖さも感じたという。だからこそ、「自分はなにがあっても変わらないでいようと思ったんです」と心持ちを明かす。

■「大人の世界で育ってきた」落ち着いた23歳、これからの課題

 驕ることなく、ブレずにまい進する俳優道。伊藤の芝居への真摯な向き合い方は、若手実力派俳優として、多くの制作陣から高い評価を受けている。しかし伊藤は、「まだまだ全然だめです。課題だらけ」と自己評価はからい。「撮影中はどうしても自分のお芝居を甘く見てしまい、現場では満足しちゃうんです。でもその後、オンエアなどで見ると、どうしても粗が目立ってしまう。もっと早い段階で気づけばいいのですが…。いまは、もっと第三者的な目線で自分の演技を捉えられるようになることが課題です」。

 そんな強い気持ちで臨んだ『弱虫ペダル』の現場では、主演の永瀬を支える立場として参加した。「永瀬さんは最初、『あまり現場経験がないので不安だ』とよく話していたんです。僕は三木(康一郎)監督とも以前ご一緒していましたし、共演者も過去に一緒にやっていた人が多く、ほぼ知り合いだったので、二人をうまく繋げられればいいなと思っていました。でも、僕が言うのも偉そうですが(笑)、永瀬さんはまったく心配なく作品全体を引っ張っていってくれました」。

 現在、23歳の伊藤。発言の一つ一つがとても落ち着いていて、大人びて感じる。「それ、すげー言われるんです(笑)。28歳ぐらいかと思ったって…。でも、心の中は高校で止まっているんですけれどね」とおどけた伊藤。「姉も9歳上だし、小さいころから大人の世界で育ってきたから、年が上の人と一緒にいると落ち着くんですよね」とその理由を明かしてくれた。落ち着き、しっかりとした受け答えをしながら、その笑顔は年相応の爽やかさ。彼が、これからの長い俳優人生でどんな変貌を遂げていくのか、とても楽しみだ。

(文:磯部正和)

このニュースに関するつぶやき

  • 伊藤の髪型は完璧だよね。しかも地毛!『今日俺』はこれまでも何度も実写映像化されてるけど、今作は漫画のキャラに似ていて演技がちゃんとできる俳優が揃ったからヒットしたんじゃない?
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  • 『アシガール』の若君を見ていて、活躍しそうだなと思った。『LIFE!』の助さん格さんが好き(赤鬼青鬼も可愛かった)。
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