レッドブル・ホンダ分析:ハードタイヤ選択は決勝を見据えるフェルスタッペン攻めの予選アタック

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2020年08月09日 09:31  AUTOSPORT web

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写真2020年F1第5戦70周年記念GP ハードタイヤで予選アタックを行うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第5戦70周年記念GP ハードタイヤで予選アタックを行うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
 なぜ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、予選のQ2でハードタイヤを選択したのか?

 今回のF1第5戦70周年記念GPは開幕2戦と同様、イギリスでの2週連続開催の2連戦目。先週と同じシルバーストン・サーキットが舞台。ただし、オーストリアの連戦と違うのは、持ち込まれたタイヤのコンパウンドの組み合わせが前の週と異なっている。

 前戦のイギリスGPではC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というピレリが今年供給している5つのコンパウンドの中で最も硬いコンビネーションとなっていた。

 それが今回の70周年記念GPでは1段階軟らかくなり、C2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)という組み合わせとなった。

 そのため、予選のQ2でどのコンパウンドでアタックするかが注目された。というのも、1周だけ速いラップタイムを刻みたければ、最も軟らかいソフトタイヤを装着すればいいが、現在のF1ではQ3に進出したドライバーはQ2で自己ベストタイムをマークしたときに使用したタイヤでスタートしなければならないルールがあるからだ。

 通常のサーキットで、通常のコンパウンドの組み合わせであれば、ソフトでスタートしても問題はないが、シルバーストンはタイヤに対する負荷が大きく、できればソフトでスタートを行いたくはない。

 そのことは、前戦イギリスGPの予選でQ3に進出した10人のうち5人(メルセデスふたり、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランス・ストロール(レーシングポイント))がQ2でミディアムを履いて自己ベストを記録していたことでもわかる。

 それはこの70周年記念GPでも同様で、Q3に進出した10人全員がソフトをスタートタイヤに選択しなかった。

 そのなかでフェルスタッペンだけがソフトでもなければ、ミディアムでもなく、最も高いハードを選択した。その理由をフェルスタッペンはこう話す。

「今週は持ち込まれたタイヤのコンパウンドが1段階軟らかくなり、ミディアムタイヤは先週のソフトタイヤなので、ハードタイヤに賭けるという作戦に出た」

 確かに1週間前の予選Q2でフェルスタッペンが履いたタイヤはミディアムだったC2。しかし、そのC2は今回の70周年記念GPではハードとなった。つまり、ハードという選択は決して無謀ではない。

 では、ほかの9人はなぜ、ハードとなるC2を選択しなかったのか?

 ピレリによれば、ハードとミディアムのラップタイム差がシルバーストンではコンマ7秒あり、ミディアムとソフトはコンマ5〜6秒ある。

 つまり、ハードとソフトでは最大1.3秒の差があり、ハードでQ2を突破するのが簡単ではなかったからだ。それはチームメートのアレクサンダー・アルボンが、フェルスタッペンと同じ戦略を採れなかったことでもわかる。

 アルボンのQ2の自己ベストは1分26秒642だったが、これはミディアムで記録したもの。もし、コンマ7秒遅いハードを装着していたら、1分27秒3程度までラップタイムは落ち、Q2は突破できなかっただろう。

 日曜日のシルバーストンは土曜日よりも気温が高くなり、最高で気温が30度あたりまで上がることが予想されている。1週間前のイギリスGPの日曜日が最高で気温22度だったことを考えれば、暑いコンディションとなる。

 トップ10のなかで唯一、ハードタイヤを履いてスタートするフェルスタッペンのレースでのパフォーマンスが注目される。

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