コロナ禍で身だしなみを気にしなくなったら、普段していたことを修行と思ってやり続けて しいたけ.さんがアドバイス

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2020年08月09日 11:30  AERA dot.

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写真占師、作家 しいたけ.
占師、作家 しいたけ.
 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

【絵でわかる】しいたけ.流“タイプ別トラブル回避法”

*  *  *
Q:お風呂に入るのが面倒です。テレワークが続いて動かないのでたいして汗もかかず、人と会う機会が激減しているので多少汚くても、と……。つい数カ月前まで朝にシャワー、夜は湯船につかっていました。鏡に映る髪がペタッとした自分にそっと目を伏せる日々。どうすれば人の目がなくても清潔感を維持できるでしょうか。(女性/会社員/46歳/さそり座)

A:どうでもよくなってきてしまうその気持ち、よくわかります。同じような状況の方も多いのではないでしょうか。

 今のような自粛期間は、多くの人たちが味わったことがない種類の「ダメージ」を受けていると思います。無常感というか、みんなが孤立しているわけですよね。多くの人が人に会えない、しゃべれない、顔色がわからない。

 究極のところ、人が生きる意味は、自分にあった出来事を誰かと顔を合わせて報告することにあるのではないかという気がします。僕は喫茶店に入ったりしたときに隣に座った関係ないカップルの話をこっそり聞くのが面白くて好きなんです。そんなことでケンカするの?とか。無駄な情報なんだけど面白い。でも今はそれが全部遮断されてしまっている状態。その中で生きることって、もう「修行」に近い状態だと思うんです。

 全員が計り知れないダメージを受けている。僕は長く占いという仕事をしてきましたが、お客さんとしていらっしゃる方の心のダメージが深ければ深いほど、身だしなみに表れます。美容院に行く気力がなくなり、ネイルをしたり靴をきれいに保ったりということがどうでもよくなってしまうんです。それはやっぱりダメージを負っている証拠。

 今の状況では、想像力が強い人ほどダメージも大きいです。コロナには今のところ解決策がないし、個人の頑張りでどうにかできることではありません。どうやっても世界が傷ついていってしまう、その状況を感じる力が強い人ほど、きっと無力感を持ってしまうでしょう。

 僕は今を生きる人たちは、ある程度、想像力のコントロールが必要だと思っています。ニュースから離れる時間を取ったり、ご飯を食べる、お風呂に入るなど普段できていたことを、修行だと思ってやり続ける。この状況が終わったら誰に会いたいか考えながら、鏡を見て身なりを整える。自分を保つために。希望を持つと傷つきそう、と思うかもしれないけど、「これが終わったらあれをしよう」という希望は結構自分を持ちこたえさせてくれるものですよ。

 あと、さそり座は人生のいくつかのタイミングで、心の緊張の糸がぷつっと切れる時期があります。人に尽くしたり、喜んでもらうことが好きなんですが、自分がかけた愛情に対して相応のものが返ってこないと、「もう私のことは嫌ってもらって構いません」と自暴自棄みたいになることがある。心の中に押し込めていた暴力性が出てきたときは、少し疲れている証拠です。

しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気

※AERA 2020年8月10日−17日合併号

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  • コロナを言い訳にだらしなくなるなよ、ったく
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