「いっしょにヘビにのまれてもいいよ」5歳娘からのラブレターに恋に落ちかけた父が語る“親バカ道”

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2020年08月09日 15:40  まいどなニュース

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写真「おとうさんがへびにたべられたら はなえもたべられていいよ」「どうしてかとゆうと おとうさんがすきだから」…って!!!!もう崩れ落ちそうです(提供)
「おとうさんがへびにたべられたら はなえもたべられていいよ」「どうしてかとゆうと おとうさんがすきだから」…って!!!!もう崩れ落ちそうです(提供)

おとうさんへ

【漫画】娘さんとの日常を描いた、宮川サトシさんの作品を見る

おとうさんがへびにたべられたら はなえもたべられていいよ。

どうしてそうおもうかとゆうと おとうさんがすきだから。

 …5歳の娘からこんなラブレターをもらった。「I LOVE YOU」を「一緒にヘビに吞まれてもいい」と表現するその感覚に、正直一瞬恋に落ち…いや、落ちないけど、しばらく頭の中で二人一緒にヘビに呑まれている様子を想像し、時間を奪われてしまった。

   ◇   ◇

 ああ、こんなことを言われたら…。もう、抱きしめるしかない…。そんな微笑まし過ぎる、そしてうらやまし過ぎるエピソードが先月、ネット上を駆け巡りました。ツイートを投稿したのは、母との死別を描き映画化もされた「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った」(新潮社)や育児漫画「そのオムツ、僕が替えます」(モーニングコミックス)などで知られる人気漫画家の宮川サトシさん。改めて経緯と、その後の娘さんの様子を聞いてみました。

―どんな状況で手紙を渡されたのですか?

「娘は、手紙を書くのは本当に好きなようで、家でも保育園でも、暇さえあれば書いてる印象があります。これまでにも物凄い数の手紙をもらっていて、専用の保管箱を設置したぐらい(笑)。この日は土曜日で、午前中に近所の喫茶店で書き物の仕事をしてたんですが、戻ってきた時に待ち構えてたように手渡してくれました」

―かわいい…! でも、どこから、「ヘビにのまれる」なんて発想が??

「もしかしたら、この手紙をもらう前日の夜、何かの話の流れで『そりゃいつかお父さんもお母さんも先にいなくなるんだけど、まだまだ先の話だよ』みたいなことを話したように思うんですね。そこから娘は娘なりに死別する未来(=ヘビにのまれる)を想像して、あの手紙を書いたのではないかと。無闇に不安にさせるつもりはないですし、かなりマイルドにさらっと話したつもりなので全然その話がきっかけではないのかもしれませんが…」

―5歳で「死」の意味って、きっと相当怖いですよね。伝え方も悩んでしまいます。

「その手紙の後、娘の中で何かが回転し始めたのか、急に寝る前に『昔の話をして』とねだるようなったんです。で、いろいろ笑い話とかしてるうちに、『私が生まれる前の話を聞かせて』と、ちょっと5歳にしては踏み込んだお願いをしてきまして、で、僕が20代の頃、白血病になって生死の境を彷徨った時の話をしたんです」

―娘さんは、何と?

「すると、『お父さん、死にそうだったってこと?』と急に不安になったようで、布団の中に入ってきてしがみついてきました。『でもね、手術(移植)して助かって今は元気なんだよ、長生きできるように頑張るよ』と励まし(?)たんですが、まだ心配だったらしく、娘は興奮気味に『お父さんが死んだら終わりじゃん…世界が終わるじゃん…宇宙が終わっちゃう…(原文ママ)』と…。オーバーだなと思う一方で、なかなか面白い物の捉え方をするのだなと思いましたね」

 宮川さんは、そんな最愛の娘さんを授かってからの日々を「そのオムツ…」でつづっていますが、その視点はママ視点とはかなり異質。「オムツを替えている僕を見て!」「創造力あふれる読み聞かせをしている僕をほめて!!」という、パパの承認欲求むき出しの姿は、ママからすれば目からウロコですが、「実際に子育てして沸いてきた感情の中に『不器用でも何かしら育児の現場で役に立ってるんだってことを知ってもらいたい』というのがあったんです」と宮川さん。

 「僕ら男はお腹を痛めて子供を産み落とすことができないので、どこか最初は置いてけぼりをくってるような感覚があるんですよ(僕だけだったらすいません…)。そんな中で、自分もスマートな育児(オムツ交換の時にお尻拭きの枚数を最小で済ませた等)をキメたりしたら…なんて思ってる自分のしょうもなさがなんだか面白いなと」

 「でも、何十話と描いているうちに、『これは、なかなか育児のエンジンがかかならい男のトリセツになるのでは?』と思うようにもなりました。ママの困り感にパパがなかなか気づいてくれなくてイラッとした時なんかに読んでもらって、溜飲を下げてもらえたら嬉しいな…とか、怒られるかもしれないですが、そんなことを思ったりしています」と話します。

 時には、ひたすら娘を「かわいいっ!!」と思う瞬間を描き連ねる回も。とかく自分の子どもを謙遜する文化の根強い日本にあって、これもかなり新鮮ですが、「まさにそんな『娘可愛いに対する遠慮』の解放がテーマでした。育児漫画を描いていた頃から、娘の面白い言動はスマホにメモしてきましたが、連載が終わった今も続いていて…。発表する場がないため、今回の手紙や娘が遊んでた形跡の写真なんかをSNSにアップして、ちまちまと自己満足で楽しんでおります。ちなみに、娘の形跡写真は専用のインスタアカウントを作って公開しているぐらいです」と親バカ道を熱く語ります。

 そんな毎日の中から生まれたこの度の「名作ツイート」。「最近寂しい話題が多かったですし、どこかに出かけるのも神経を遣いますし。でも、家の中にも価値のあるものがたくさんあって、そんなことを親バカのおっさんが恥を偲んでネットにアップしてるって…(笑)。少しでもみんながほっこりできるようなことを伝えられたら、うれしいです」と話してくれました。

(まいどなニュース・広畑 千春)

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このニュースに関するつぶやき

  • そういう人からの真心は、自分の心の中にしまって大切にするものだ。ネットで晒し者にして安くて薄っぺらな何かに貶めるもんじゃない
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  • 小一の娘、未だに一人で寝るのを嫌がるから、いつも眠りに落ちるまで横にいて寝顔を眺めてる。今度、二人でサンリオピューロランド行くんだ。
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